投稿日:2008-02-21 Thu

大戦は国土の荒廃と森林緑地の喪失を招き、災害を続発し水源を枯渇せしめ生活の潤いを奪った。
有志はその惨状の一刻も放置できないことを見、相はかって国土緑化推進委員会を結成してここに二十年、幣原喜重郎氏以来歴代の衆議院議長を委員長に、故村上竜太郎氏を始めとする多数関係者は、国民の繁栄は緑とともにあるという理念のもとに、全国土の緑化を提唱して献身的努力を重ねてきた。
山に木を植え都市を緑で包むこの国民運動は、全国にわたって着々と成果をあげ、現に明治百年記念事業として国が明治の森国民の森の造成を進めているほか、郷土の森県民の森等が各地に育ちつつある。
いま東京都が代々木の地に森林公園を開設するのを機とし、その一角を得てこの碑を建てるのは、顧みて国土緑化運動の由来を記念し、その力強い発展をさらに将来に期するためである。
昭和43年11月
国土緑化推進委員会
(碑文より)

スポンサーサイト
△ PAGE UP