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■プロフィール

野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

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『ドン・キホーテの世紀』


序章

第1章 人さまざま
 郷士
 騎士
 ピカロ
 大学生
 修道女

第2章 なりわいの諸相
 医者
 出版
 仕立て屋
 旅籠
 売春

第3章 食の研究
 食習慣
 悲嘆と破損
 腐った煮込み
 サラダとデザート

第4章 病いと死
 重い皮膚病
 ペスト
 梅毒
 虫歯
 セルバンテスの医学知識

第5章 動物奇譚
 猫
 犬
 馬
 鶏

第6章 術の話
 錬金術
 占星術
 魔術
 美顔術
 算術

第7章 奇書の宇宙
 『迷信と妖術排撃』
 『世俗哲学』
 『雑録』
 『森羅渉猟』
 『諸学のための才知の検討』

終章
    張りつめた時代
    黄金時代の文学と現実
    古典との関わり

あとがき

引用書目一覧

引用人物一覧



スペインは16~17世紀に「黄金時代」を築き上げたという。
文学や美術の分野で多くの天才が登場した時代なのだという。
その中の代表的なものがセルバンテスで、『ドン・キホーテ』という名作が生まれている。
本書は『ドン・キホーテの時代』と銘打っているが、「ドン・キホーテ」に関する本というわけではない。(笑)
あくまでも、誰でも知ってる(?)「ドン・キホーテ」を代表とした、スペイン文学のお話である。

1556年から1598年まで在位したスペイン国王・フェリペ2世の時代は「太陽の沈むことのない国」と言われたほど、スペインに膨大な富が流入した時代だったそうだが、ところがそれに劣らず膨大な赤字と借金を抱えていたというのだから驚きである。
文化的にも「黄金時代」であるにもかかわらず、物乞いや浮浪者が急増していたそうである。
不思議な国といえば不思議な国かもしれない・・・(苦笑)

食べ物に「にんにく」「たまねぎ」などを多用するのは、低い身分の証で、貧乏人の貧乏人らしい食生活を示しているそうで・・・
『ドン・キホーテ』の中で、ドン・キホーテがサンチョに「臭いでお前が平民の出であることがわかってしまわないように、ニンニクと玉葱は食べるな」と言ったりしたのは、こういう書き方で社会的地位を読者に訴えているのだそうだ。
こういう手法は、当時の他の小説などにも見受けられるそうだ。

ちょうど今、世界では「新型コロナ感染症」のコロナ禍で大変な騒ぎをしているが・・・
(私個人としては、たいして騒ぐほどの話でもなかろうにと思っているのだが・・・)(大汗)
ここで取り上げられているペストの話はかなり興味深く面白い。
しかも、ペストが『ドン・キホーテ』にも影響を与えているとなれば猶更のことである。

続いて病気関係の話・・・梅毒とか・・・も面白い話であるが・・・
16世紀の後半から、タバコの薬効を論じた書物が相当数スペインで出版されたというのには驚いた。
タバコが頭の浄化(悪魔ばらいも含め)、種々の医療効果があると信じられていたのはスペインだけではないというのにも驚いた。(笑)

その他、色々・・・30以上の項目を立てて語られる“スペイン文化史”は、なかなか面白かった。


今年の読書:15冊目

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読書 | 21:37:42