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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

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『マリス博士の奇想天外な人生』


 1  デートの途中でひらめいた!
 2  ノーベル賞をとる
 3  実験室は私の遊び場
 4  O・J・シンプソン裁判に巻き込まれる
 5  等身大の科学を
 6  テレパシーの使い方
 7  私のLSD体験
 8  私の超常体験
 9  アボガドロ数なんていらなあい
10  初の論文が《ネイチャー》に載る
11  科学をかたる人々
12  恐怖の毒グモとの戦い
13  未知との遭遇
14  1万日目の誕生日
15  私は山羊座
16  健康狂騒曲
17  クスリが開く明るい未来
18  エイズの真相
19  マリス博士の講演を阻止せよ
20  人間機械論
21  私はプロの科学者
22  不安症の時代に

謝辞

訳者による著者インタビュー

訳者あとがき


著者は、キャリー・マリスという人・・・
自叙伝なのだが「奇想天外な人生」なんていう題名だから、本書が真面目な本なのかどうか題名だけでは迷ってしまうのだが・・・
このマリスさんは本物の博士である。(大笑)
今、流行している新型コロナウイルスの検査で注目を浴びているPCR(ポメラーゼ連鎖反応)検査を発明した人で、この発明により1993年にノーベル化学賞を受賞している科学者なのである。(驚)
ノーベル賞科学者の書いた本書の表紙の写真は、サーフボードを抱えたご本人・・・
無類のサーフィン狂だそうで・・・(大汗)
だからといって、なにも、サーフィンの写真を表紙に使わなくても・・・と思うのだが、そういうところからも、この博士が、他の威厳ある博士と違うところがわかる。
一種の変人?(苦笑)
自分が無類の女好きであることや、麻薬のLSDを吸引してトリップした体験談などを平気で自分で暴露するんだから驚きである。
博士には失礼かと思うが、天才とナントカは紙一重?(苦笑)

博士がノーベル賞の受賞前に、その功績で日本の「日本国際賞」を受賞して来日している。
この時の皇后陛下との話のやり取りなどは非常に興味深い。
日本がマリス博士に賞を与えたというのは、さすがに先見の明があったと褒めるべきか?
博士のそのLSD使用などの言動から周囲からはノーベル賞は難しいと心配されていたらしいが、さすがにPCRの発明は誰もが評価せざるを得ない大発明だったようである。

博士の話によれば…
PCRに高額の装置は必要なく、PCRによって超微量のDNAを検出でき、それを何十億倍にも、ごく短時間で増幅できるのだという。
この方法は遺伝子疾患の診断にも有効で、個人の遺伝子の中の病気を見つけることが出来るのだという。
また、培養して調べるのが難しい病原体の遺伝子を検出できるので、感染症の診断にも利用できるという。
それで、今回の新型コロナウイルスで、やたらとPCR検査という言葉が出てきたわけだ・・・
また、PCRは犯罪捜査でも力を発揮し、微量の精液、血痕、毛髪から犯人が誰かを言い当てることができるという。
さらには新しい分野、たとえば分子考古学なども開拓できるというのだから、たしかにノーベル賞ものだろうと感心した。
そのPCRがひらめいたのは、デート中のドライブの最中だというのだから笑ってしまう。
さすがに天才は違う・・・(笑)

博士の見解も面白い・・・
たとえば、コレステロールについての見解・・・
コレステロールの数値に一喜一憂して善玉コレステロールの値を上げ、悪玉コレステロールの値を下げるという努力は、本当は意味のない努力であると断言する。
実際は、善玉と悪玉のコレステロールの比が本当に健康に影響を及ぼしているかどうか、確実な証明は何もないというのである。(笑)
食事と栄養についても同様・・・かなり手厳しい見解を述べている。
さらには、HIVがエイズを引き起こすと証明した人は、いまだかつていないとまで断言する。(驚)
このエイズの話などについては、かなり手厳しい発言をしており、非常に興味深い話である。
“地球温暖化”と騒がれている環境問題に関する見解・・・納得できる話なのである。
歯に衣着せぬ、率直な話・・・
“その世界”では変わり者として敬遠されるだろうなぁ~と思うが、こういう“正直な話”は私は好きである。(笑)

本書の最後に、訳者による著者のインタビューが載っている。
こういうのも珍しい気がするが・・・
これまた面白い・・・

著者のマリス博士は、昨年の8月に74歳でお亡くなりになっている。
今回の新型コロナウイルスのパンデミックと、その対応・・・
ご本人が生きていたら何と言うだろう?
博士の意見を聞きたかったなぁ~
あ~なんとも残念だ・・・・

本書は“ちょっと変わった博士の面白い本”である。


今年の読書:31冊目

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読書 | 23:11:04 | Comments(0)
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