投稿日:2019-12-08 Sun

大田区立 勝海舟記念館
「国登録有形文化財 旧清明文庫」
清明文庫は、海舟没後、海舟の墓所や別荘「洗足軒」の保存、海舟に関する図書の収集・閲覧、講義の開催等を目的として、財団法人清明会が昭和8年に開館しました。
平成12年に国登録有形文化財に登録され、平成24年に大田区の所有となりました。
外観正面中央部のネオゴシックスタイルの柱型4本が特徴的で、内部にはアールデコ調の造作が施されるなど、西洋の建築技法も取り入れられたモダンな建築物です。
(リーフレットより)

寄木床
展示室5(旧貴賓室)の寄木床仕上は、建設当時高級材料であったラワンやオーク材を用いて、美しいパターン貼りで構成されていました。
既存の床は傷みや破損があったため、建設当時と同じ樹種の新しい材料を使って復原しています。
皆様の目の前にあるのは、既存の寄木床の良好な部分を残したものです。
(説明板より)

外壁
外壁面は3層に分かれて、基壇部と上段部が“人造石洗出し仕上げ”(注1)、中段部が“リシン掻き落とし仕上げ”(注2)tなっています。
これらは、昭和初期ころから一般的に用いられるようになったモルタル系仕上げです。
改修前は既存仕上げの上に塗装が施されていましたが、塗装材を丁寧に剥がして、建設当時の仕上げの状態に戻しました。
当時の材料や色味、年月を経て醸し出される風合いをご覧頂けます。
一方、所々色が異なる部分は建設当時の仕上材の色合いに合わせて復原し補修した箇所です。
※骨材が鋭く露出している部分がありますのでご注意ください。
注1 細かく砕いた石(骨材)を混ぜたモルタルを塗り、完全に硬化する前に水洗いして表面に石粒を浮きたたせる仕上げ方法。
注2 白セメントに骨材を混入して塗り上げ、表面をブラシや鏝で掻き落とし、ざっくりと仕上げる方法。
窓
既存の窓枠はスチール製です。
現代の見慣れたアルミ製のサッシと比べて枠が細いのはガラスが直接取り付けられているためです。
建設当時のガラスが一部残っており、一枚ずつ外して再利用しました。
上の写真の左側(展示室6の室内から見ると右端)の建具に入っています。
当時の透明ガラスは現代とは製法が異なり、像が歪んで見える特徴があります。
(説明板より)
【東京都大田区南千束2-3-1】
スポンサーサイト
△ PAGE UP