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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

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『幕末漂流』


プロローグ 幕末漂流

想像力こそ創造力
   もし、幕末に写真がなかったら
「古い写真」の読みかた
   記録と表現

第1章 幕末写真の発掘とブーム

発掘は今だ
   週末の1本の電話
   「70年前の香港くっきり」
   二匹目のドジョウ
   爆発的な反響
   冷汗
   甘味な幕末写真
幕末は写真とともに
   写真の誕生

第2章 甦った顔・顔・顔

激動の幕末を生きる
   幕末を生きた顔
   頭上のピストル
   第一回遣欧使節の片エクボ
   遣米使節に緊張感
   フルベッキとアメリカ宗教界の戦術
   民間人の渡航第一号
変革期の息吹
   スフィンクスの前に立った侍たち
   遣露使節の前に現れた謎の男
ニューヨークのサムライたち
   ブロードウェーの街角に立つ
薩摩と琉球王国
   殿様カメラマン
   「忘れられた王国」
政商グラバーの写真コレクション
   「倉場写真帖」
   “死の商人”グラバーと洋銀相場
   グラバーと討幕派
   息子・倉場富三郎の死
土にまみれ刀をクワに
   朝敵の汚名を背に
最後の将軍が写した光景
   二枚の写真に込められた心情
幕末の江戸
   暗黒の大都会
   江戸散策
   テロの臭い

第3章 相次ぐ幕末写真の発見

幕末のパリに謎の日本人
   銀板写真
世界最古の銀板写真と対面
   絵に近い写真
幕末・明治のアルバム里帰り
   「蒔絵アルバム」
海を渡った二女性
   頑丈そうな手
都内で「銀板写真」発見
   たったの12枚

第4章 オランダに眠っていたニッポン

ライデンからのお誘い
   詰まっていた幕末日本の姿
写真が歴史になった
   長崎・出島の医官らが収集
   絵に代わり日本を伝える
   横浜・函館・長崎の3ルート
   東西で2人の写真師誕生
   戦争・盗難・火事をくぐって
心までも読む写真
   130年前の姿生き生きと
   ヒュースケン暗殺で何が変わったか

第5章 脈々と続く血の流れ

現れた商館長の末裔
   ドンケル・クルチウスのこと
西郷写真とドイツ人軍事顧問
   西郷写真の謎
ベアトの弟子・日下部金兵衛の孫
   初の写真事業家
西南戦争で戦死していた写真の主
   「いざ出陣」
生きていた会津娘子隊の姉妹
   中野竹子の戦い

第6章 写真師ベアトの魅力

謎の写真師ベアト
   AかFか
   来日
   カメラの騎士
   スフィンクスと侍
   下関砲台占拠
   ボーりング好き
   徳川将軍をパチリ
   外交問題
   建て売り住宅
   いずこへ
ベアトの正体
   ベアトは二人いた
   冒険野郎と芸術家
   スフィンクス写真の謎
   ビルマの土に?
ベアトが見た「幕末のアジア」
   急造の町―横浜
   時代背景
   東方への旅
   インドへ
   中国へ
   朝鮮へ
生麦事件の現場は今
   テロの現場を歩く
   ベアト写真の検証

第7章 貴族写真師―スティルフリード

ほら吹き男爵
   末裔と対面
   生い立ち・来日
   明治天皇盗み撮り
   ひんしゅく者
   日本人妻子のその後
   宮廷絵師
ウィーンに眠る
   墓前にて
   消え行くニッポンの血

エピローグ ウィーンからベネチアへ

スティルフリードとベアトの友情
   二人の足跡を訪ねて

あとがき


「幕末漂流」とは、面白いネーミングである。
が・・・この題名では、一体何の話かわからないというのが本音である。(笑)
著者は朝日新聞本社の写真部にいた人・・・
1984年から4年ほど掲載された読者所蔵の幕末の「古い写真」の特集が、本書執筆のきっかけだそうである。
つまり・・・幕末の古い写真についてのお話・・・
これが面白いのである。
私は結構、昔の写真が好きなので、興味深く読ませてもらった。
幕末に写真を撮った人がいたんだ・・・
その写真が現在も残っているとは驚きである。
しかも、個人所有となると益々驚きである。
この古い写真にまつわるエピソードも面白い。

昔の写真は白黒写真だが、きめ細かく鮮明なのにも驚く。
私が小学生のころ撮影したカラー写真など、色がぼやけて、そもそもはピンボケしていなかったはずなのに、アルバムの中でピンボケ写真になっていた。
それに比べ、幕末の写真の方が“綺麗”なのは、どういうわけか?(大汗)
いつも古写真を見るたびに、そう感じるのである。

本書には「さらし首」の写真など、ショッキングな写真も掲載されているが・・・・
貴重な記録であると思う。
35年ほど前、米国を旅していたとき、確か南部の「リー将軍の記念館」だったと思うのだが・・・
そこで南北戦争の戦場写真集を見たことがあった。
南北戦争は1861年~1895年に起った戦争である。
日本では“幕末”にあたる時期である。
この写真は南軍が撮影したものらしく、戦死した北軍兵士の遺体の写真が満載の写真集だった。
その写真の鮮明なこと・・・今でも記憶に残っている。
ここに写っている人・・・家族もいたんだろうなぁ~とか、まさかこんな死に方をするとは思っていなかっただろうなぁ~とか・・・
人の生き死に・・・無名な人間の人生・・・
色々考えさせられた。
日本では、「トラウマになるから」ということなのか、こういう悲惨な写真を見せないようにしているようだが・・・
その割には、おどろおどろしい“ゾンビ”の映画だとか、人を虐殺するような映画やドラマが蔓延している気がしてならない。
近年、平気で人を殺す“一般人”が多いのは、リアルなものを見ず、バーチャルな物しか見ていないせいではなかろうか?
ちょっと惨酷な写真もあったりするが、これらの古写真は“リアルな”貴重な記録である。
歴史の証言者・・・である。
読み物としても、おもしろい本だった・・・


今年の読書:49冊目

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読書 | 00:10:30 | Comments(0)
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