FC2ブログ
 
■プロフィール

野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

■最近の記事
■月別アーカイブ

■カテゴリー
■FC2ブログランキング
■ブロとも申請フォーム
■最近のコメント
■小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-

■ブログ内検索

■リンク
■RSSフィード
■FC2カウンター

『日本の兵隊を撃つことはできない』


はじめに

プロローグ ノースダコタ州ビスマルク収容所

1、日本語か英語か?◇言語をめぐる日系人同士の対立
     日系人の「白人化」を願ったマイク正岡
     日系アメリカ人市民協会と白人世界への同化
     日本語を使う一世と英語で話す二世の対立
     日系社会と帰米二世
     日米戦争勃発とともに台頭する市民協会
     「百パーセントのアメリカ人」をめざしたマイク正岡
     「日本敵視」による日系社会の分断
     日本語を話す帰米二世に向けられた疑惑
     正岡の「トラブルメーカー隔離」進言
     日系人の踏み絵となった忠誠登録質問

2、アメリカへの忠誠登録に揺れる日系人◇国家は血より濃かったか?
     日系人強制立ち退きと市民協会の対応
     アメリカ政府に協力する「イヌ」、市民協会
     収容所は「安全な場所」
     家族を分断する忠誠登録
     正岡の日本的家族観否定に童謡する日系人

3、帰米二世「ノーノーボーイ」たち◇アメリカ市民権と武士道
     日本の兵隊を撃つことはできない!
     忠誠を誓わなかった1万3千人
     帰米二世に多い“不忠誠”
     忠誠登録の開始、そして混乱
     日本国籍をもたない帰米二世
     失意のうちに帰米した二世の抵抗
     広がる登録拒否運動
     逮捕された帰米二世たち
     「反逆者」として刑務所をたらい回しに
     忠誠登録の真のねらいとは?

4、日本への忠誠と敗戦◇夢と挫折、そして再び武士道
     再隔離請願申請書
     日本に忠誠を誓った強硬派、保田精三
     無法地帯化したツールレイキ収容所
     密告と中傷から生まれる猜疑心
     “不忠誠者”の再隔離、日本帰国運動
     二世の市民権放棄はアメリカ政府が仕掛けた罠
     市民権放棄と報国青年団
     「逮捕=再隔離」を願って過激化する青年たち
     日本帰国をためらう家庭の事情
     敗戦国日本に帰った二世たち
     アメリカに残った二世たちの市民権回復

5、バイリンガルとバイカルチュアルのはざま◇追いつめられた子供たち
     収容所生活の一番の犠牲者は子供
     アメリカ社会への同化の尺度となった
     日系人への日本語教育
     親は日本語、子供は英語
     異言語のはざまで揺れる子供たち
     日本語の使用禁止
     日本語を堂々と使えるツールレイキ収容所
     巧妙な罠、収容所「日本化」
     アメリカと日本、二つの相反する世界が同居
     厳しい教育の大東亜塾
     バイリンガルの重み

エピローグ to the an American


本書は、戦時中の米国在住の日系人の話・・・
「日系人」といっても、ひとくくりには出来ない。
日系1世と日系2世では、考え方や価値観が違うのも当然だろう。
日米が戦うことになり、「日本人」「日系人」が米国の“敵”となれば、なおさらである。
日本で生まれ育った日本人が移民として米国に来ている1世と・・・
米国で生まれ育った2世では、当然、意識は違うだろうし・・・
同じ2世でも、日本で一時期でも幼少期を過ごしたことのある人と、日本に行ったことがないという人では違う。
そうなると、同じ「日系人」の中にも軋轢が生まれるわけで・・・
ただ単に、「適性国人」ということで米国人から差別されるという“不幸”にとどまらない。
同じ日本人の血を引く者同士で、その価値観の違いから揉めるとなると、これほど不幸なことはあるまいと思う。

「戦争は悲惨だから、もう二度と繰り返してはならない」という声をよく聞くが・・・
何が、どう悲惨なのか・・・具体的に言及する人は少ないような気がする。
「戦争」=「悲惨」という、単なる“条件反射”で言っているのではあるまいか?
当然、戦場でも悲惨だが、こういう海外に在住している「日系人」にとっても悲惨であるということを、現代の我々は知っておくべきではなかろうかと思うのである。
そういう観点から本書は貴重な“資料”だと思う。


今年の読書:5冊目

スポンサーサイト





読書 | 23:50:54 | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する