FC2ブログ
 
■プロフィール

野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

■最近の記事
■月別アーカイブ

■カテゴリー
■FC2ブログランキング
■ブロとも申請フォーム
■最近のコメント
■小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-

■ブログ内検索

■リンク
■RSSフィード
■FC2カウンター

『スガモ尋問調書』


はじめに

道は巣鴨に向かう

東條英機

広田弘毅

武藤 章

板垣征四郎

新たな始まり

訳者あとがき

解説―尋問の文脈 (日暮吉延)
   1 巣鴨プリズンにて
   2 捜査の開始と尋問
   3 広田弘毅の事例



著者は元米陸軍憲兵隊の軍人で、その後、雑誌社の編集長に転じた米国人。
憲兵隊機関誌の編集長の時に、たまたま東京裁判の遺品や関係資料と出会って、東京裁判に興味を持ったらしい。
そして13年以上に及び調査と取材にのめり込んだという。
その集大成が本書である。

本書の題名の「スガモ」とは「巣鴨プリズン」のことで、現在の池袋サンシャインが建っているあたりである。
ここに東京裁判のA級戦犯たちが収容されていた。
A級戦犯として処刑されたのは7名であるが、なぜかわからないが、本書では4名に関する話しか掲載されていない。
その理由も書かれていないので、どうしてなのか分からないが・・・
原書では7名分が書かれていたが、日本で翻訳する時に“著名”ではない3名は除かれたのかもしれない。
ちょっとこの点に違和感を感じる。

私が知りたかったのはA級戦犯として処刑された土肥原賢二さんについてだった。
土肥原閣下は「満洲のローレンス」とも言われる「スパイ・マスター」だった人で、私の祖父が一時期この方の副官をしたことがある。
他の人物の項にチラリとでも話が出てこないものかと期待して読んでみたが、残念なことに一言も出てこなかった。(涙)

本書は、米国立公文書館に保存されている尋問調書を中心に書かれた、非常に珍しい本である。
土肥原さんの尋問調書を読んでみたかったなぁ~・・・・残念である。
これら尋問調書に加えて、米陸軍情報部に保管されている文書、米憲兵隊の記録、当時巣鴨プリズンに勤務していた元憲兵へのインタビューや日本の教誨師である花山信勝師の英訳された日誌などを元に本書は書かれているので、ユニークな視点からA級戦犯に迫った本だと思う。
貴重な資料を駆使しての本なので貴重ではあるが、内容的にはかなり要約されているような気がしないでもない。
すべての資料を白日の下にさらし、処刑されたA級戦犯7名全員を取り上げたら、1冊の本という分量では収まらなかっただろう。
もしかしたら、分厚い本で全3巻・・・なんてことになっていたかもしれない。
そう考えると、一般向け、商業的には、この程度で丁度良かったのかもしれないという気もするが・・・・

でも、7人全員の尋問調書を読みたかった・・・・


今年の読書:12冊目

スポンサーサイト





読書 | 21:24:29 | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する