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■プロフィール

野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

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『フィリピン戦線の日本兵』


はじめに

日本語版によせて

プロローグ

マヌエル・ロハス将軍と神保信彦中佐
   マライバライ・ダバオ&マニラ

PART1 ルソン島北部

日本兵の全員が悪いのではない
   イロコス・ノルテ州パスキン
     フローラ・M・パガドゥアンの証言
取りやめになった大虐殺
   イロコス・ノルテ州ラオアグ
     エヴァ・デ・グスマンの証言
ササキ・タロウ
   イロコス・ノルテ州ラオアグ
     ロスニルダ・C・モンタノの証言
異議申し立て
   カガヤン州ツゲガラオ
     J・ダブロサの証言
セイキさん
   イロコス・スール州サン・エステバン
     エルネスト・A・エスピリツの証言
天然痘がどのようにして命を救ったか
   イロコス・スール州カブガオ
     ベティ・バーバーズ・インペリアルの証言
音楽には不思議な力がある
   イロコス・スール州サンタ
     エリタ・P・デ・ラ・クェヴァの証言
幼いリーをかわいがった兵士
   イロコス・スール州ヴィガン
     ベティ・バーバース・インペリアルの証言
人間味ゆたかな隊長
   イロコス・スール州ヴィガン
     ベティ・バーバース・インペリアルの証言
誕生日の変わったプレゼント
   イロコス・スール州カブガオ
     ベティ・バーバース・インペリアルの証言
日本軍は祖父を助けてくれた
   イロコス・スール州マグシンガル
     ベティ・バーバース・インペリアルの証言
若い将校コダシさん
   イロコス・スール州カブガオ
     アントニオ・R・ハラの証言
ネナへの贈りもの
   イロコス・スール州カブガオ
     ベティ・バーバース・インペリアルの証言
アンドウ隊長
   マウンテン州アパヤオ・バヤグ
     エルネスト・A・エスピリツの証言
教会の鐘
   マウンテン州リンガ・ルブアガン
     クリスティーナ・A・モラレスの証言
リトウさん
   ベンゲット州バギオ
     ベニフレド・D・サンタ・マリアの証言
救いの日の夜明け
   ヌエバ・ヴェスカヤ州バヨンボン
     ナンシー・フロレス・ナヴァロの証言

PART2 ルソン島中部

ペルラと二人の求婚者
   パンガシナン州サン・カルロス
     フェ・M・カシリヤンの証言
級友は覚えている
   パンガシナン州ビナロナン
     アメリア・メンドゥエトの証言
音楽に魅せられて
   パンガシナン州サン・カルロス
     フェ・M・カシリヤンの証言
不正はただされる
   パンガシナン州サン・カルロス
     ティモテオ・カストロ2世の証言
クリスマスの自由の精神
   パンガシナン州サン・カルロス
     フェ・M・カシリヤンの証言
オオムタ大尉と日本刀
   パンガシナン州マナオアグ   
     コンラド・メンドーサの証言
オオムタ大尉とギター
   パンガシナン州マナオアグ   
     コンラド・メンドーサの証言
ブレスレット
   パンガシナン州サン・カルロス・アグダオ
     フェ・M・カシリヤンの証言
灯火管制
   パンガシナン州ダグパン市
     フロロ・A・ガスコンの証言
ある医師
   ヌエヴァ・エシハ州カビアオ
     エヴァ・デ・グスマンの証言
日本軍は私の叔父を信用した
   タルラック州プラ・エスティポナ
     ロランド・G・パラガスの証言
ルイスと牛と日本兵
   タルラック州パキニ
     コンラド・メンドーサの証言
彼らも泣いている
   タルラック州タルラック
     フィデル・ドゥランの証言
田んぼの稲
   タルラック州プラ
     ロランド・G・パラガスの証言
手料理で
   サンバレス州サンタ・クルス
     コラソン・G・サモディオの証言
褒美
   パンパンガ州サン・ルイス
     ルスティカ・Y・カルロスの証言
華麗な鳥
   パンパンガ州サン・ルイス
     ルスティカ・Y・カルロスの証言
大佐と教区の司祭
   パンパンガ州サン・ルイス
     ルスティカ・Y・カルロスの証言
3人の中で1人だけは“人間”だった
   パンパンガ州
     ベンハミン・C・パストラルの証言
トマサと日本兵
   ブラカン州サン・ラファエル
     ニエヴァ・ヴェロイラの証言
思いがけない親切
   ブラカン州ノルサガライ
     コラソン・G・サモディオの証言
残忍な男でもなければ野蛮人でもない
   ブラカン州ノルサガライ
     コラソン・G・サモディオの証言

PART3 マニラ近辺

チャンピオンのメダル
   マニラ市フィリピン大学のキャンパス
     アウレリオ・アマンテの証言
忘れられない音楽
   マニラ市サン・アンドレス
     コンセプシオン・R・カバニエロの証言
イルマの貢献
   マニラ市サン・アンドレス
     シンティア・セリスの証言
親切のための親切
   マニラ市パコ
     コンセプシオン・R・カバニエロの証言
結婚
   マニラ市・サンパロック
     ティモテオ・R・カストロ2世の証言
キャッサバの芋
   マニラ市サンパロック
     レオノール・T・ポブレの証言
日本兵に救われた
   マニラ市トンド
     エストレリア・L・サモンテの証言
異例の日本将校
   マニラ市サンタ・クルス
     ナンシー・フロレス・ナヴァロの証言
意外な新事実
   マニラ市エルミタ
     コラソン・G・サモデイオの証言
ヒデロウ
   マニラ市タフト通り
     アスンシオン・G・ミテリアの証言
初めての出会い
   リサール州ノヴァリチェス・タリパパ
     ホセ・B・フェスティンの証言
彼らは音楽に耳を傾けた
   リサール州サン・ホアン
     エヴァ・デ・グスマンの証言
オカムラ大佐
   リサール州ケソン市カムニン
     グレゴリオ・L・シャンヒオの証言
サクラノハナ
   リサール州マリキナ・サン・ローケ
     ソイラ・S・サンタ・イネスの証言
アマノさん
   リサール州マラボン
     エヴァ・デ・グスマンの証言
親切な敵
   リサール州カロオカン・クレースパーク
     コラソン・G・サモディオの証言
生兵法は怪我のもと
   リサール州パッシグ
     フェルナンド・サンチェス2世の証言
鉄道線路のそばで
   リサール州スーカット
     コンセプシオン・R・カバニエロ
司令官
   リサール州タナイ
     フェルナンド・サンチェス2世の証言

PART4 ルソン島南部

サロと歩哨と私
   カビテ州シラン
     サルヴァドル・P・ルナの証言
日本兵とその恋人
   カビテ州シラン
     サルヴァドル・P・ルナの証言
イシマ中尉
   カビテ州カビテ
     D・カブレラの証言
アンドレスおじいさんと日本兵
   カビテ州シラン
     アブンディオ・V・メルカドの証言
伍長とコーラスガール
   カビテ州シラン
     アブンディオ・V・メルカドの証言
女たちは震え上がった
   バタンガス州サン・ホアン
     アウグスト・M・マナロの証言
よい友だち
   バタンガス州タイサン
     ルス・A・ブエンヴィアヘの証言
聞き耳を立てていた人たち
   ラグナ州リリオ
     アメニダッド・M・モンテイロの証言
1枚のビラ
   ラグナ州カンルバン
     アンヘr-ナ・C・ヘメデスの証言
ミスター・モチモト
   ラグナ州リリオ
     アメニダッド・M・モンティロの証言
森の中で道に迷って
   ラグナ州リリオ
     アメニダッド・M・モンティロの証言
桜の花
   ラグナ州ロス・バニヨス
     リタ・S・ヴェルモンテの証言
馬上のロメオ
   ラグナ州ロス・バニヨス
     リタ・S・ヴェルモンテの証言

PART5 ルソン島南東部

食糧庫の隊長
   カマリネス・スール州ナガ市マボロ
     エミリオ・B・アンヘレス2世の証言
教訓を受けた出来事
   カマリネス・スール州ナガ市タブコ
     エミリオ・B・アンヘレス2世の証言
知性と教養に富んだ日本兵
   アルバイ州アルバイ
     ジョセフィーナ・H・デル・ヴィリヤールの証言
しつけを教えてくれた人
   アルバイ州アルバイ
     ジョセフィーナ・H・デル・ヴィリヤールの証言
クマダさん
   アルバイ州アルバイ
     ジョセフィーナ・H・デル・ヴィリヤールの証言
トゥラトゥラ通りとコニヘロ大尉のこと
   アルバイ州アルバイ
     ジョセフィーナ・H・デル・ヴィリヤールの証言
フカボリ大尉
   アルバイ州アルバイ
     ジョセフィーナ・H・デル・ヴィリヤールの証言
彼らのすべてが人でなしなのではない
   アルバイ州アルバイ
     ジョセフィーナ・H・デル・ヴィリヤールの証言
ティアン・テリアの「ハポン」
   ソルゴン州ブラン
     リカルド・グレイ・ゴルペオの証言
私は救助された
   ソルゴン州ブラン・ブノド
     エミリオ・B・アンヘレス2世の証言
夜の訪問者
   ロンブロン州ロンブロン
     ダイアナ・C・リムの証言
良心
   ロンブロン州ロンブロン
     ダイアナ・C・リムの証言

PART6 レイテ島&ミンダナオ島

不思議な指輪
   レイテ州トロサ
     ロレッタ・C・アドヴィンクラの証言
日本軍のパトロール
   スリガオ州スリガオ
     フロロ・A・ガスコンの証言
日本人の友だち
   ダバオ州ダバオ
     ルシア・J・ヴァルデラモスの証言

訳者あとがき


著者は元・フィリピン大学の英語学教授だった人。
本書は日本軍がフィリピンを占領していた当時、すべての日本軍将兵が残虐だったわけではないことを示す証言を集めて書いたという本。
つまり、日本軍の中には、良い人、親切な人もいたんだという話らしいのだが・・・・
読みだしてまもなく、首をかしげてしまった。(苦笑)
なんとも不自然な話が多すぎるのである。

まず、最初に「流暢な英語を話す日本兵」が、必ずと言っていいほど出てくる。
たしかに英語が話せない日本兵とはコミュニケーションが取れなかっただろうから、どうしても思い出として残るのは英語の話せる日本兵ということになるのだろうが・・・
それにしても、どいつもこいつも「流暢な英語を話す日本兵」なのである。
カタコト英語に身振り手振り・・・という日本兵の話はわずかしかない。
本当に、そんなに沢山、「流暢な英語を話す日本兵」がいたのだろうか?

次に証言に登場するフィリピン娘は全員が「美しい」「絶世の美女」と表現している点・・・(笑)
戦時中、そんなに沢山、フィリピンには「美少女」がいたのかと突っ込みを入れたくなる。(苦笑)

私の経験から言うと・・・
フィリピン人は、嘘をついているという自覚がない・・・(笑)
嘘というより、少し話を誇張しているだけ・・・という感覚なのかもしれない。
いや、その誇張すら認識していなくて、折角だからとサービスしているというつもりなのかもしれない。
あくまでもサービスであって、決して嘘ではないというようなところが見られる。
この証言も同様なのではないか?
「日本兵に関する良い思い出を語ってくれ」と頼まれて、大サービスして誇張した話を語ったのか・・・
それとも、報酬目当てで、相手が気に入るような話を“でっちあげ”たのか・・・
本書を読んでいて、どうもシックリいかないところが多いのである。

まるで小説仕立てのような証言や、最後のオチが童話の“教訓”めいた証言や・・・・
どうみても“出来過ぎている”としか思えない証言や・・・
とにかく怪しい話が多い。

たとえば、フィリピンの「美少女」に求婚する日本兵の話・・・(苦笑)
その証言は、一つや二つではない・・・
当時、日本兵が、そうそう簡単に占領地の娘と結婚するなんてことが出来るはずはないのでは?
まともな頭の持ち主なら、好意を持ったとしても結婚までは考えないだろう。
そのかわり、恋愛は確かにあった。
実際にそういう経験をした生還者から話を聞いたことがある。
この方の場合は部隊の移動とともに、その恋は実らなかったのだが・・・
戦後、慰霊巡拝に現地を訪れた時に、偶然にも“彼女”の弟と再会した。
で・・・“彼女”のことを尋ねたら戦後まもなく病死したとのこと。
悲しい話である。
この方は「部隊を脱走して彼女と駆け落ちしようかと思ったくらい好きだった」とおっしゃっていた。
が・・・それは現実的ではない、先々を考えたら、誰もが諦めて当然である。
求婚ねぇ~・・・・あり得るかねぇ~(苦笑)

証言が、小説仕立て風になっているものについては、創作とも受け取れないこともないが・・・
証言者の証言が支離滅裂で要領を得ないので、著者が証言を基に話を“整えた”せいなのかもしれない。
良い方に解釈すれば・・・であるが・・・

また、どこかで聞いたような“よくある話”の証言が複数。
それは音楽・・・・
美人のフィリピン娘がピアノを弾いたら、横柄な日本兵が大人しくなり親切になって、その家族は危機から脱することが出来た・・・というようなストーリーである。
その手の話は、聞いたこともあるから現実にそういうこともあっただろうが・・・
だからといって何処にでもある話ではないような気がするが・・・
本当に自分の“体験”なのだろうか?

読み進めているうち、おかしなことに気が付いた。
同一人物が複数証言している。
これは、エピソードがいくつもあるので、それぞれのエピソードごとに分けたと解釈すればいいいだけだろうが・・・
気になったのは「住所」・・・
同姓同名で「住所」が違うのである。
これはどういうことなのだろう?
この「住所」がエピソードがあった場所を示すのか、それとも証言者の「居住地」をしめしているのか、それが不明確。

例えば・・・
ルソン島のパンガシナン州ダグパン市 フロロ・A・ガスコンの証言
ミンダナオ島のスリガオ州スリガオ フロロ・A・ガスコンの証言
場所が全く違うが、同姓同名の人物の“証言”・・・・
同姓同名の別人とは思えませんが・・・

本書の「証言者」の中には、そういう人物が複数いる。
こうなると、この証言の信ぴょう性を疑いたくもなるのだが・・・
かといって、同じ証言者名を使って複数の「証言」を創作して“水増し”するというお粗末な手法を取るとも思えない。

本書は、「日本兵の美談」の証言を集めたはずだが・・・
どう見ても「日本兵の美談」とはかけ離れているような話がいくつかある。
要するに、したたかなフィリピン人が、お人好しの日本兵をうまく言いくるめて、つまり“してやったり”ということで、危機を脱することが出来たというような話・・・
これは美談でも何でもなく、ただの証言者の(フィリピン人の)自慢話・・・
日本兵はただの“マヌケ”ということになる。

過去には、フィリピンにおける日本軍将兵の悪行の数々を暴く証言をまとめた本を読んだことがあるが・・・
これも怪しげな話が多くて、果たして証言はどこまで本当か?・・・と思ったものである。
こちらは日本人が収集して出版したもので、かなり政治や思想の偏りから作られたものであることが一目瞭然の本だった。
だからといって、全ての証言は嘘であるとは言い切れないし、日本軍将兵が悪行は一切行わなかったなどとは思わない。
ただ、誇張と脚色と創作を入り混ぜて証言数を増やしているのではなかろうかと思われる本だった。
“話半分”どころか“話半分以下”という気持ちで読むべき本だと思ったが、本書も残念ながら私にとっては同等扱いとなる。
日本軍将兵による善行がなかったとは言えないが、“美談”とする証言は少ないような気がした。
著者の“思い”とは、ちょっとかけ離れた「証言集」になってしまっているように思える。
まさか、著者が日本に阿って(または諂って)、日本から“何かを”得ようとして本書を出版したのではないだろうと思いたい。



今年の読書:10冊目

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読書 | 23:05:01 | Comments(0)
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