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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
58歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

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『危ない昭和史 上巻』
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『危ない昭和史 上巻』
~事件臨場記者の遺言~
著者:岡田益吉
発行所:光人社
昭和56年4月7日 第1刷
定価:1200円

まえがき

第1章 大正、昭和を殺す

不吉な兆候、金融恐慌
   日本銀行の窓から
   片岡蔵相の手痛い失言
   枢密院、緊急勅令否決
日清、日露戦後の財政処理
   藤井主税局長の至言
   大正財政の苦難
   ドッジ・ラインと松方デフレ
   井上馨のデフレ政策号令
   桂の戦後処理成功す
経済のわからぬ山県元老
   寺内軍閥内閣の失政
   原敬と山県の財政問答
   呆けた松方財政元老
財政を知らなかった高橋是清
   高橋蔵相の放漫財政
   大正8年の全国的投機熱
   原内閣の抜き打ち解散
   原敬の恐るべき大謀略
   大正9年の大恐慌
高橋財政とケインズ理論
   高橋蔵相インフレで押し通す
   ついに高橋財政破綻
   高橋の生産力本位説
   高橋理論と原敬の死
高橋内閣の崩壊とデフレ政策
   高橋内閣の成立
   山本・高橋の対立
   西園寺公、山本達雄を忌避す
   市来蔵相、財政緊縮政策を打ち出す
   意外な横田千之助の緊縮政策
   市来蔵相の緊縮政策挫折
関東大震災と山本内閣
   蔵相井上準之助の活躍
   インドの王様の失敗
   震災手形の割引・損失補償
震災後の復興計画
   火保問題の大紛糾
   各務鎌吉と鈴木茂三郎の対決
   後藤内相の帝都復興大構想
   高橋是清の矛盾と大錯誤
日英同盟の弔鐘
   対外信用の落潮
   山県、原敬の憂慮
   ワシントン会議は同盟破棄が目的
   同盟を破棄したのは米か英か
   四国条約の成立
   時事新報の世界的スクープ
   日英同盟の破棄
大正のまちがい総決算
   ワシントン会議の背後
   日本はなぜワシントン会議に参加したか
   外交上、国防上、対米方針を軽視
   対支二十一ヵ条要求の失敗
   日本の欧州派兵とシベリア出兵
元老・西園寺の独裁
   明治憲法の秘密
   西園寺は政党内閣否認
   西園寺の反動性の本質
   宮中に巣くう権力者
   西園寺の天皇ロボット化
   西園寺の保守性と冷淡さ

第2章 金解禁、昭和を変革す

金解禁の劇的断行
   昭和のまちがい第2号
   官吏減俸案と早慶戦
   演説会で泣いた井上準之助
   金解禁断行期日のスクープ
井上準之助と金解禁断行
   生命がけの浜口と井上
   井上準之助の金解禁準備工作
   池田成彬と金解禁
   金解禁による経済的打撃の波
   準備期間の影響
なぜ早く金解禁をしなかったか
   遅かった金解禁
   金輸出再禁止の戦い
   若槻内閣倒壊と再禁止

第3章 昭和動乱への萌芽

海軍、政党政治を殺す
   無抵抗の賀屋を殴る
   軍国主義への芽ばえ
   日本海軍三つの誤謬
   “沈黙の海軍”の背景
   大艦巨砲主義の時代錯誤
5・5・3比率の後遺症
   苦悶する浜口内閣
   日米比率で激しく抗争
   毅然たる若槻の信念
   6割9分7厘5毛のアヤ
   若槻の請訓と政府の回訓
   軍令部の総反撃をはね返す
   政府回訓の真相
政治混乱の虚を衝くもの
   加藤軍令部長、奇怪な変身
   統帥権干犯問題の抬頭
   鈴木侍従長の不思議な立場
   統帥権問題、火の手上がる
   元老、重臣らの専横
ライオン首相、軍を叱咤す
   末次信正、下剋上の“奮迅”
   煮えきらぬ財部海相
   航空機充実に無関心の首脳
   加藤寛治ついに玉砕す
   恐るべき誤断の痕跡
東郷平八郎元帥の妄動
   伏見宮と東郷元帥の頑迷
   政府と枢密院が激突
   浜口首相のしっぺ返し
   からめ手で聞きだした首相の決意
ロンドン条約をめぐる元老
   枢密院惨敗の背景
   枢府の屈伏と政友会の醜態
   西園寺と平沼の陰湿な暗闘
   尾を引いた統帥権問題の論争
浜口首相、凶弾に倒る
   軍備費で大幅な減税断行
   吉野作造の枢府廃止論
   スチムソンの脱帽演説に湧く
   首相、東京駅で狙撃さる

第4章 5・15事件の暗雲

木堂襲撃と政党の挽歌
   日曜日、白石記者の偶然
   “話せばわかる”に銃口
   犬養首相、軍部を見誤る
   荒木陸相、戒厳令を否定
   政党政治の晩鐘
なぜ海軍は復讐を企図したか
   動乱への起爆は海軍だ
   政党は陸軍に注目していた
   海軍革新将校らの系譜
   藤井斉海軍中尉の軌跡
   三上卓の「昭和維新の歌」
海軍独裁への道を開く
   海軍革新派がリード
   井上日召と海軍の焦り
   西田税の暗殺未遂
   橘孝三郎の愛郷塾参加
誤った5・15事件の断罪
   革新将校の農村疲弊観
   寛大すぎた海軍側の処罰
   猛烈をきわむ大衆の減刑運動
元老、政党政治を圧す
   斎藤内閣誕生の狙い
   近衛、政党政治を推す
   平沼内閣流産の背景
   無知な宮中側近の軍部観
海軍の陰謀、政党の息の根とむ
   西園寺公上京までの腹案
   重臣を打診する“園公の読み”
   斎藤実海軍大将に大命降下
   政党内閣否認の歴史
   荒木陸相はなぜ留任したか
   岡田海相の“事件処分に疑問”
奇怪!宇垣大将の三月事件
   ロンドン条約紛糾の後遺症
   ズサンなる攪乱工作案
   第三者の見た三月事件案
   なぜ未遂に終わったか
   事件の情報、雲上に達す
   池田成彬と三月事件
ナゾの永田メモと宇垣一成
   『宇垣日記』語るに落つ
   宇垣、民衆の暴動化を期待す
   荘重なる大川周明の意見書
   宇垣、政権奪取に失敗す
   小磯自叙伝と永田メモ
   クーデター案、部内から反撃


著者は大正12年に早稲田大学を卒業して、読売新聞、東京日日新聞(現:毎日新聞)の政治部記者だった人。
その後、満洲国情報科長、防衛総司令部調査室に勤務。
戦後は河北新報記者をしていた方である。
記者の目からみた「昭和史」であるが、戦争を含めた昭和のゴタゴタの遠因は大正時代にあるという視点。
確かに、そういわれてみれば・・・というわけで、読み進めて行くにしたがって面白い。
高橋是清蔵相に対する評価などは通説とは真逆と言っていい評価なのには驚いた。
情報通の記者の目からすると、そういう評価なのかと思った。
なるほどねぇ~の連発で、なかなか面白い昭和史だった。


今年の読書:62冊目

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読書 | 20:53:44 | Comments(0)
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