投稿日:2017-07-05 Wed
序章 東南アジアの島嶼部世界
1 島の熱帯の生態学
島の熱帯
居住適性
海域社会
2 島の熱帯の歴史
交易の海
港市国家
陸の植民地支配、そして国民国家
第1章 古代の栄光
1 交易帝国の形成
ジャワ原人からドンソン文化へ
海のシルクロードの成立
交易国家の成立
シュリーヴィジャヤ帝国
2 海の覇者
シャイレーンドラ朝の時代
海峡の覇者
イスラーム化序曲―13~14世紀のマラッカ海峡
宗教遺跡・陶磁器の時代
3 ジャワの王権
王権の発生
統一権力の形成
王権思想
中部ジャワ時代の終焉
4 栄光の古代帝国
クディリ時代
シンガサリ時代
ガジャ・マダの時代―マジャパヒトの発展
ビンネカ・トゥンガル・イカ
栄枯盛衰
第2章 交易の時代と近世国家の成立
1 ムラカの成立とムラユ世界の形成
東西海洋交易の活性化と香辛料需要の増大
サムドゥラ(パサイ)の繁栄
ムラカの成立
鄭和の遠征とムラカの基地化
イスラーム受容とムラカの繁栄
ジャワ北岸港市の発展とマジャパヒトの衰退
ムラユ世界の成立
2 「大航海時代」と東南アジア
ポルトガルの来航とムラカの占領
香辛料貿易独占の試みと失敗
スペインの活動
ガレオン貿易
交易の時代の東南アジア
3 交易中心の多極化と内陸農業空間の発展
港市国家の隆盛
アチェ
バンテン
ジョホール
パタニ
ブルネイ
マカッサル
テルナテ
ティドーレ
港市の特質
ジャワにおけるマタラムの台頭
島嶼部後背地社会の展開
4 港市国家の変容とオランダ、スペインの活動
あらたな極バタヴィア
マカッサル王国の崩壊
アチェの衰退
マタラム王国の混乱
バンテン王国の変容
オランダの一時的優位の確立
15・16世紀のフィリピン諸島
スペインのルソン島およびビサヤ諸島における活動
スペイン支配下の住民の反乱
マギンダナオ王国およびスールー王国の隆盛
第3章 近世国家の展開
1 内乱続くジャワ
義務供出制
中国人虐殺
分裂深まるジャワ
オランダのジャワ支配
2 沸き返る海峡
ジョホール王国の新王朝
ブギスの世紀
多様な到来者
ジョホール王国の衰退
3 フィリピン海峡の動揺
低地カトリック社会
ブルボンの改革
モロ戦争の再開
スールー王国
4 海峡分断への道
ペナン開港
英蘭抗争
イギリスの中間統治
シンガポール開港
第4章 近世国家の終焉と植民地支配の進行
1 海峡植民地の形成とマニラ開港
東南アジア域内貿易の進展とシンガポールの発展
ボルネオにおけるブルックの活動と「海賊」制圧
マレー半島の錫鉱山の開発
マニラ開港と中国系地方商人の活動
スールー王国の繁栄
フィリピンにおける輸出向け商品作物生産の展開
2 ジャワ戦争と強制栽培制度
ラッフルズのジャワ統治
ジャワ社会の変容とジャワ戦争
ジャワ戦争
強制栽培制度の導入
ジャワ農村の変容
パドリ戦争とオランダの西スマトラ支配
3 植民地分割
アチェ戦争
オランダ領東インドの形成
マレー連合州の成立
イギリス領ボルネオの形成
スペイン領フィリピンの拡大
4 植民地体制の形成
輸出用第一次産品生産の発展
交通・通信網の発達
植民地官僚制の再編と学校教育の導入
植民地体制と人種問題
5 反植民地主義の展開
ジャワの農民反乱
イスラームの反植民地主義運動
フォークカトリシズムと反植民地主義
植民地体制下における二重言語状況と民族主義
フィリピン革命
第5章 近代植民地の展開と日本の占領
1 イギリス領マラヤ社会の形成
モザイク模様の多民族社会
ムラユ人社会と農村
中国人社会と都市
インド人社会
教育と文化
2 倫理政策の時代
倫理政策
統治体制の改編と「自治政策」
教育の振興
経済構造の変化
3 解放の思想を求めて
民族運動の諸潮流
イスラーム同盟と共産党
インドネシア民族主義
運動のゆきづまり
インドネシアとインドネシア語の獲得
文化革新の運動
4 アメリカ植民支配下のフィリピンの統合
議会開設と自治の拡大
自由貿易体制
教育と国民形成
高地非キリスト教徒諸民族社会
イスラーム社会
5 アメリカ植民支配下のフィリピンの社会変動
農村の変容
首都マニラの膨張
農民・労働運動
独立準備政府の成立
6 日本軍政下の抵抗と協力
日本の占領と軍政
日米戦争に巻き込まれたフィリピン
民族分離政策下のマラヤ
資源獲得の戦い
苦難の暗黒時代
7 日本占領下のナショナリズム
星条旗のもとでのフィリピンの「解放」
民族分離政策をこえたマラヤの抗日
虚妄の解放のための宣伝と動員
自力独立への準備
第6章 脱植民地化の道
1 独立と国家統合の苦闘―インドネシア
革命の時代
外交とゲリラ戦の時代
議会制民主主義の崩壊
ナサコム体制
2 マラヤ・マレーシアの統合と分裂
マラヤ連邦の成立
シンガポール、サラワク、サバ(北ボルネオ)、ブルネイ
経済再建と社会
3 フィリピンの新植民地主義と反米ナショナリズム
独立と反共政策
フク団の闘争
反米ナショナリズムと国民統合
対日賠償交渉
第7章 国民国家をめざして
1 インドネシア―開発と独裁の32年
「新秩序」と開発
強権支配体制
反政府運動
パンチャシラ・イデオロギー
政権の永続化
スハルト政権の崩壊
2 ブミプトラ政策下のマレーシア
国民戦線
ブミプトラ政策
社会運動
マハティール体制
ワワサン2020
3 強権的管理国家シンガポール
生き残りのための政治
人民行動党独裁
言語政策による国民統合
ネクスト・ラップ
4 フィリピン―経済発展と国民和解の模索
マルコス再選
戒厳令体制
ムスリム反乱と新人民軍
「二月革命」
アキノ政権
ラモス政権と国民和解
経済の再建
5 統合と拡大―ASEANとグローバリゼーション
各国の外交政策
ASEAN―地域統合
ブルネイの独立
グローバリゼーション
迫られる体制変革
図表出典一覧
写真引用一覧
王朝系図
1 アイルランガ
2 シンガサリ朝
3 マジャバヒト朝
4 マタラム朝(近世)
参考文献
年表
索引
執筆者紹介(執筆順)
今年の読書:42冊目
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