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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
57歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

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『南海の大探検家 鈴木経勲』
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はじめに

前編 主として『南洋探検実記』にみられる記事の検証



第1章 経勲の記事についての疑問
       経勲らマーシャルへ赴く
       ラエ島に乗り込む
       兇行人の逮捕
       日本人虐殺事件の不可解な謎

第2章 欧米人との最初の接触の歴史
       経勲の誇張
       欧米人との衝突
       キリスト教の伝来
       貿易商人の登場
       キリスト教の発展と酋長の困惑
       キリスト教への反発
       貿易商人の活躍
       カペルレの活躍
       マーシャルの文明化
       火器の普及と内乱の活発化
       ドイツの支配
       ドイツの植民地となる

第3章 経勲の歴史的記述の検討
       マノワの特定
       アルノの戦争
       マジョロの最後の戦争
       カブアとロイアクの確執
       ラリック列島の王に過ぎない
       『探検実記』にみられる空白の期間の謎
       経勲はジャルートの離島には出かけていない

第4章 経勲の民族誌的記述の検討
       マーシャル諸島の地理、人、文化
       経勲の民族誌的記事の検討
       更なる考察
       経勲の掲載したマーシャル語

第5章 マーシャル人の凍死と国旗撤回の謎
       マーシャル人凍死の真相
       国旗撤回
       経勲のマーシャル訪問の目的
       謎のハーデー船長とエーダ号

第6章 外国の文献にみられるラエ島日本人虐殺事件

後編 主として『南洋探検実記』以外の文献の検証

第1章 『南洋探検実記』以外の代表的文献についての考察
       1 猛太郎の伝記
       2 経勲の自叙伝
       3 大内青琥氏発見の『復命書』
       4 M・R・ピーティ氏の経勲批判
       5 殺人者の処罰中止の謎
       6 オーストラリア・イギリスの資料からの検証
       7 日本側の記録
       8 経勲らはエーダ号に乗船していたか
       9 ラッコ猟に対する疑問
      10 横浜開港資料館蔵の史料
      11 『東京横浜毎日新聞』の記事
      12 「無人島探検記」の検討
      13 まとめ

第2章 『南洋探検実記』以前の記事についての考察
       1 『東京地学協会報告』の記事の検討
       2 野沢藤吉の口述筆記
       3 「明治十七年マーシャルに使して―ヤルート三十二島占領の思い出―」の記事
       4 丸山義二の「豪胆・鈴木経勲の椰子島譚」
       5 「原始時代にあるマーシャル群島」の検証
       6 外務省へ提出された『復命書』

第3章 以上の史料に基づいてのまとめ
 
第4章 種本はレイニア号漂流記
       1 ヒントはレイニア号の本から
       2 レイニア号漂流記との類似点
       3 残された疑問と虚偽

第5章 結語
       補遺
       追記

付録 最後の海賊ブリー・ヘイズ
       海賊ヘイズの正体
       デイズの文献からみたヘイズの最後

あとがき

参考文献一覧


本書の題名「南海の大探検家」の文字に魅かれて読んでみた。
昔、こういう「大探検家」がいたのかと驚いたのだが・・・・

明治17年に横浜に入港した英国船から、マーシャル群島の中の一つの島、「ラエ島」で、ここに漂着した日本の漁夫が島民によって殺害されたというニュースがもたらされた。
このため、日本の外務省は2人の官吏を現地に派遣したのだが、そのうちの一人が鈴木経勲という人物である。
帰国後、彼は『南洋探検実記』という本を発表し、これが日本初の民族誌的文献として高い評価を受けた。

本書の著者は大学院で太平洋考古学を専攻した方だそうで、実際に太平洋上の島々に調査に出かけてもいる専門家のようである。
その著者が、この『南洋探検実記』を検証してみたら・・・・あれ?(笑)
書かれている内容がおかしい・・・
間違った記述が多く、正しい記述は外国の文献にも載っている話だけ・・・となると、怪しい・・
「探検実記」とは言っているが、その「探検」は、外国の「探検記」や「漂流記」からの引用ではなかろうかという疑いが出てきた。
「実記」といっているが、果たして本当に現地に行っているかも疑わしくなってきた・・・
この本は、実は、外国の文献を種本とした創作ではなかろうか?

『ガリバー旅行記』という本がある。
この本をノンフィクションの旅行記だと思っている人は、いないだろう。
あれは、創作で、おとぎ話である。
鈴木経勲の『南洋探検実記』も、もしかしたら、その程度のものかもしれない・・・
しかし、そんな本を多くの人が学術的に高く評価し続けてきたことが不思議である。

本書のテーマは、非常に興味深く、面白い・・・
詳細な検証がされているが、話の展開が行ったり来たりしている構成なので、ちょっと読みづらいかもしれない。
惜しむべくは、鈴木経勲の『南洋探検実記』の原文の引用がされていないところである。
何か理由があってのことなのだろうか?
原文と対比しながら検証するという形の方が原本を読んだことのない人には分かりやすかったかもしれないと思った。


今年の読書:40冊目

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読書 | 01:14:17 | Comments(0)
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