■プロフィール

野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
57歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

■最近の記事
■月別アーカイブ

■カテゴリー
■FC2ブログランキング
■ブロとも申請フォーム
■最近のコメント
■小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-

■ブログ内検索

■リンク
■RSSフィード
■FC2カウンター

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
『参謀辻政信・伝奇』


はしがき

第1章 ふるさとの声

第2章 士官学校の放火者

第3章 舞台は関東軍へ

第4章 舐められた軍司令官

第5章 ノモンハンの戦没者

第6章 御難の須美連隊長

第7章 敗戦の責任コンビ

第8章 対ソ決戦の覚悟

第9章 紛糾する東亜連盟

第10章 開戦論の急先鋒

第11章 マレー作戦の光と陰

第12章 華僑虐殺

第13章 バタアンの偽作命令

第14章 ポートモレスビー攻略を指示

第15章 猪突猛進のガ島作戦

第16章 敗北に責任をとる者なし

第17章 重慶乗り込みの大芝居

第18章 ビルマ戦線の無頼

第19章 降伏・逃亡・哀訴

第20章 戦犯に免罪符

第21章 なぜラオス潜入か

主要参考文献


辻政信という陸軍軍人は、それほど高位の階級ではないのだが、戦史には必ずと言っていいほど出てくる“有名人”である。
「作戦の神様」ともいわれているが、果たして、どうだろうかという気がする。
彼の“作戦”で、成功したものより失敗したもののほうが多いのではあるまいか。
彼の行為の特に有名なものが、捕虜に対する“殺害”命令ではなかろうか?
「天才とキチガイは紙一重」というが、この人は「キチガイ」のほうではないかという気がする。
「大本営参謀」の肩書を振りかざし、頭ごなしに捕虜の虐殺を命令するなんてキチガイ沙汰である。
更には、司令官の承認も得ず、勝手に命令を発してしまうなどというのは、本来ならば軍法会議ものである。
にもかかわらず、彼は軍隊をクビにもならず、逆にチヤホヤされたのはなぜか?
彼がエリートだったからなのか?
それとも彼を「使える男」として保護しようとした連中がいたのではあるまいか?
昭和の日本軍には「信賞必罰」というのは死語になっていたようである。

「戦争犯罪人(戦犯)」の第一等に値するのは、この男ではないかと思う。
終戦時、彼は身を隠して逃げまくった・・・・
彼の命令で捕虜を虐殺した将兵は、「戦犯」として処刑された・・・
酷い話である。
戦時中は自分が立てた作戦の失敗が明らかになるころには、いち早く前線から離脱して本土に帰還・・・
あとは知らぬ存ぜぬ・・・・である。
なんとも“いやらしい男”である。
が・・・戦後、しばらくしてほとぼりが冷めたころ、平然と国会議員に立候補するのである。
「どのツラさげて・・・」と言いたくなるが、こういう男を支援する有権者がいたのだから驚く。
私には信じられないことなのだが、かなりの得票数を得て国会議員になってしまうのである。
石川県の有権者の良識を疑ってしまうが・・・・
これも「民主主義」なのだろうから、どうしようもない。

戦後、何冊もの本を書き、ベストセラーにもなったという。
自分にとって都合の悪いことには触れず(当然だが)、自分の手柄をことさらにアピールし、自分の作戦の稚拙さは棚に上げ、不手際の責任は他人に押し付ける・・・・
なんとも嫌な男である。
早々と、彼の性格の“問題”に気付いていた将官もいたが、彼を叩き潰すことができなかったのは何故だろう?
この男さえいなければ、あんなに多くの将兵が死なずに済んだだろうに・・・

現職国会議員のままラオスへ行き、そのまま行方不明となったが、今もって、その最期の様子は謎である。
噂では、中国に捕らえられ獄死したともいうが、真相は闇の中である。
いくつもの説があり、決定的な証拠はなにもない・・・・
この謎めいた最期が、一つの“魅力”となって、後世に名を残すこととなった気がする。
異常な自己顕示欲の持ち主らしい“最期”だったかもしれないが、なんとも悔しい・・・
大衆の面前に哀れな最期を晒させてこそ溜飲が下がるというものであろう。
闇に葬られたのでは面白くない・・・
それにしても、不思議なのは、現職国会議員が海外で消息を断ち、行方不明になったのに、それほど大きな問題にならなかったような印象があるのだが・・・なぜなんだろう?
本来なら、国際問題に発展するだろうに・・・・
「ざまあみろ」「天罰が下った」「自業自得だ」ということで、誰も心配しなかったとか・・・・ということなのだろうか?

辻政信に関する「伝記本」はいくつも刊行されているが・・・・
本書は「伝記」ではなく「伝奇」としている・・・・
しかし、内容は、非常にまともな「伝記」である。
なぜ著者は「伝奇」としたのか・・・・
極悪非道な怪物を描くには「伝奇」がふさわしい・・・・ということかも・・・


今年の読書:42冊目

スポンサーサイト


読書 | 09:10:31 | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。