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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
57歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

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『幻の国策会社 東洋拓殖』
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まえがき

プロローグ

東拓37年の生涯
   会社の成立
   業務と業務地域
   恐慌下における東拓
   鉱工業への転向
   機構・組織・職制など
   満鉄と東拓
   本書の構成

Ⅰ 草創期・土地経営と移民事業
     (1908~1916)

東洋拓殖株式会社の誕生
   日清・日露戦争と朝鮮
   東洋協会と桂太郎
   満朝移民集中論
   東洋拓殖株式会社法の成立
   設立委員の任命・韓国側委員の懊悩
   「日韓共同の利益」―伊藤の演説
   35倍の株式応募
   初代役員の横顔・・・選考の過程
   役員の総辞職・・・第1期の終了
   東洋拓殖の名称について
東拓の土地経営
   韓国、国有地の現物出資
   民有地の買収
   買収から管理へ
   宮三面事件・・・幻の宮庄土
   近代的土地制への移行
   中間搾取の排除
   小作契約・・・租法及び分配率
   営農法の改良
   西鮮支場のこと
移民事業
   国策としての移民
   「地主となる捷径」
   移民の困窮・落伍
   移住民の陳情運動
   移民の定着と富農化
   移民募集の廃止
   間島自作農創設
   芦台模範農村
   むすび
林業経営
   副総裁・吉原三郎の卓見
   林業経営方式
   造林事業
   中東海林採木股份有限公司
   朝鮮林業開発・満州造林への投資

Ⅱ 発展期・多国籍企業形態へ
     (1917~1930)

金融機関としての東拓
   「金融」と「事業」の二面性
   社債発行の特別能力
   不動産金融機関としての東拓
   東拓の鑑定規程
   中国南洋等の金融進出
   朝鮮独得の籾担保貸付
   東拓金融の実施
   東拓金融の特異性
農林業以外の直営事業
   塩田事業
   棉作事業
   朝鮮の棉作
   緬羊事業
   全滅した貴公子
   住宅経営
朝鮮から大陸・南方へ
   業務地域の拡大
   総裁・石塚英蔵
   業務拡張に伴う増資
   騰落激しい東拓株
   板子1枚下は地獄
鉱業経営
   菅原通敬と鉱山経営
   東拓鉱業
   産金5ヵ年計画
   カラフトの開発
   鉱業会社への投資
   ニッケル鉱山―軍人の横暴
朝鮮産米増殖計画
   米騒動
   産米増殖計画
   江西農場―最大の干拓事業
   産米増殖事業の中止
   産米増殖計画と東拓の業績
南方経営
   東拓の南方進出
   南洋興発株式会社
   松江春次との出合い
   海南産業、南拓、台拓への参加
   南洋企業株式会社など
   総裁の頻繁な交代

Ⅲ 重化学工業への進出
     (1931~1940)

新京東拓ビル
   新京の都市計画
   満州重工業と鮎川義介
   新京駐在理事
高山総裁の苦悩
   外貨債の発行
   高山長幸と犬養毅
   対米為替の暴落
   東拓株の暴落
江界水力電気株式会社
   新風吹きこんだ安川雄之助総裁の就任
   富寧水力電気
   江界水力電気の創立
   電力供給予定先の朝鮮化学工業
   江界水力の再出発(大島満一の起用)
   資金調達をめぐる本社と支社のくい違い
   大同製鋼との提携
   電力統制による朝鮮電業への統合
   江世界水力から朝鮮製鉄へ
酒精工業―バイオテクノロジーのルーツ
   大同酒精会社の沿革
   ウオッカの製造
   自動車燃料として使用
   発酵ブタノール製造
   大好評の満州産合成酒「利久」
   酒談義
   木材からアルコール抽出
   高粱酒の話
   済州島酒精工業
製粉業の経営
   清玄・精米のこと
   日満製粉と華友製粉
繊維産業の経営―満蒙毛織・天津紡績
   東拓・満鉄・富士紡の合弁
   椎名社長の大活躍
   終戦秘話
   天津紡績
火の湖の物語・・・・・蒙古油田探検
   副総裁からの親展電報
   蒙古油田地帯占領計画
   火の湖はいまだ眠るか
   メキシコ石油会社の設立

Ⅳ 「大東亜共栄圏」の破産とともに
     (1941~1945)

佐々木駒之助総裁の烔眼
   池辺龍一副総裁とともに
関東軍特別大演習
   ソ独戦の勃発
   7月2日御前会議
   全満に渉る厳しい防諜網
   新京駐在理事の帰任
北満農牧場計画
   北満農場計画
   北満興業(北辺開発計画)
南冥に消ゆ
   太平洋戦争の勃発
   大洋丸事件
   南方占領地の経営
   マニラ支店の悲劇
   小林好雄の証言
   今井紹雄のメモ
   昭南支店
   スマトラ
   南冥に消ゆ
東拓の崩壊
   最後の総裁・副総裁
   敗戦前夜の東拓本社
   各現場の撤退
   新京東拓ビル燃ゆ
   蒙彊方面よりの引揚
   羅津支店清津金融支所長・内谷健治の手記から
   新義州からの脱出行
   玉音放送が流れて
   愛国歌の合唱と翻える太極旗
   閉鎖機関となる

エピローグ

閉鎖機関・東拓の終焉
   清算会社へ
   二つの通達

あとがき

参考文献

付録
   付録1 東洋拓殖(株)関係会社一覧表(1945年8月現在)
        電力規制におり政府に買上げられた電業事業会社
   付録2 東拓年表


戦前に「東洋拓殖」という国策会社があったということを初めて知った。
「南洋興発」などは聞いたことがあるが・・・・
何でだろうと思ったら、当初、朝鮮で活動していた会社だそうで、それで知らなかったのだろうと思う。
しかし、驚いたことに、この会社は国が「東洋拓殖株式会社法」という法律を作って設立されたということ。
法律を作って会社を設立するとは、今では考えられないことだが・・・・
それが「国策会社」というものなのだろう。
本書の題名には「幻の国策会社」と書かかれているが、決して、この世に存在しなかった“幻”の会社ということではない。
実際に存在し、活動している。
たぶん、本来の国策に従った結果が出せなかったので“幻”と名付けたのではないかと思う。
当初、朝鮮半島だけが「業務地域」だったのが、国の要請等でどんどん広がり、南方にまで手を伸ばす・・・・
が・・・実際には手が回らない・・・・
「投資会社」としての活動や、いわゆる「持ち株会社」としての活動や・・・・
あれやこれやで、いったい、この会社は何がしたいのかと言いたくなるが、それだけ国がてんてこ舞いだったことを示しているのかもしれない。
この「国策会社」の社長は「総裁」という呼び名だそうで、政権が変わるたびに総裁も変わるのだそうだ。
これでは一貫した活動ができないのではないかと思ってしまうのだが、それがまた「国策会社」の特徴かもしれない。
「国策」がしっかりしていればいいが、コロコロ変わるようであれば振り回される。
終戦を迎え「閉鎖機関」というのに指定されて、東洋拓殖(株)は、その一生を終えることとなった。
「閉鎖機関」という言葉を初めて聞いた・・・・
戦争に負けて「倒産」したとか「廃業」したとかというのではないのである。
「国策会社」とは不思議な会社である。
「閉鎖機関」となり、多くの資料が処分されてしまったにもかかわらず、本書は「社史」なみの内容である。
著者の努力というか執念が感じられる、すごい本である。
「国策会社」・・・・戦後生まれとしては、ある意味、新鮮さを感じてしまうほどの内容だった。


今年の読書:41冊目

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読書 | 15:28:47 | Comments(0)
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