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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
56歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

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『インテリジェンスのない国家は亡びる』


序章
「予防」こそ最高の危機管理~故・安岡正篤の遺訓~

第1章 アルジェリア人質事件から浮かび上がってきた、日本の情報力
 アルジェリア人質事件発生
 「救出」より「制圧」に重点を置いた
 安倍総理の対応は合格点
 数々の「見取り稽古」が活きた安倍総理
 国際社会から批判と嘲笑を浴びたダッカ・ハイジャック
 テロへの屈服は民主主義の後退を意味する
 在ペルー日本大使公邸占拠事件での妙な役回り
 フィリピン・若王子事件の舞台裏
 プロフェッショナルの交渉術
 三井物産社長の大失言
 一次情報を収集できない日本
 どのボタンを押せばどこが開くかを知れ
 「インテリジェンス」という価値観を持て

第2章 「国家中央情報局」を設置せよ
 世界の情報機関が担う役割
 「国家中央情報局」を創設せよ
 歴史の中の内閣情報局
 戦時中の通信社は目であり耳であった
 妥協案から生まれた内閣情報調査室
 民間警備会社の隆盛と手つかずの国家情報組織
 外務省への情報一元化の弊害
 情報機関の増強は時代の要請
 私は「守衛長」か?
 内閣情報局を目指した後藤田プラン
 人員は在外公館の治安機関の人間を主軸に
 情報能力の強化と同時に秘密保持の徹底を
 対日スパイ活動が暴露されたラストボロフ事件
 大物スリーパー、瀬島龍三氏
 日米安保条約に基づく刑事特別法
 屈辱の温海(あつみ)事件

第3章 邦人の保護・救出は国家の大事業
 在留邦人の保護救出は誰が行うのか
 香港暴動での在留邦人救出作戦
 サイゴン、テト攻勢―防戦・反攻に手一杯なのに「米軍に依頼せよ」
 大島三原山全島民の緊急脱出作戦に成功
 米海兵隊が最優先で救出するのはアメリカ人
 「平成のダイナモ作戦」を想定せよ
 被害局限措置にも正確な情報が不可欠
 引き揚げには独自に情報網が必須
 延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件で機先を制した米軍
 頼みの綱は米海兵隊とオスプレイ
 イラク軍のクウェート侵攻時の日本の大失敗
 アラビア石油の脱出作戦を大成功に導く
 またキッド氏に怒鳴られた
 エバキュエーションは国家中央情報局あってこそ

第4章 国家抗議権を確立せよ
 国連総会で国家として2回反論できる「答弁権」
 いわれなき誹謗中傷には断固反論すべし
 「外交辞令」の外務省は争いごとに向かない
 原爆は「神の懲罰」か?
 国家抗議権を確立、援用せよ
 抗議のメッセージを書くのは無給のオピニオンリーダーたち
 頭を垂れていれば侮られるだけ
 国を辱められても3Sなのが今の日本
 風下、下流国の環境権
 ライン川では上流域に重い責任が課せられる
 震災による漂流がれきは、誰がどう処理するのか

第5章 日本にはJCIAではなくJKGBが必要
 情報の三要素―ヒューミント、コミント、エリント
 「外事警察官」として香港へ
 スパイ小説さながらの日常
 情報の世界は人間関係が命
 ドイツの永久地下指揮所を視察した唯一の日本人
 対テロや対ハイジャックの特殊部隊を創設
 フライ英国大使「サッサさんはジェームズ・ボンドと同格」
 やられたらやり返せ!―外交の相互主義
 フレデリック・フォーサイス氏の小説に実名で載った私
 金大中事件―KCIAとの決裂とソウルオリンピックでの関係の復活
 中国の駐在武官との協調と訣別
 天安門事件―驚きの公賓待遇、徐信元帥との会談
 中国に機動隊の創設を指南
 台湾にも日本式機動隊を指南
 国際貢献でJIRACを立ち上げシベリアへ
 極東KGB長官と直談判
 インテリジェンスの世界はギブ・アンド・テイク
 二人だけの中央情報局
 攻めと守りの日本版KGB(JKGB)を創ろう―日本にはFBI・MI5がない―



本書は相変わらずの「佐々節」の連続・・・
確かに著者の言う通りだと思う。
日本は太平洋戦争では「情報戦」で負けたとも言われているが、その反省が全然出来ていない。
もう少し、インテリジェンスに力を入れるべきだとは以前から思っていることなので、私にとっては特に目新しい話でもなければ「目から鱗」という話でもない。

が・・・瀬島龍三氏に関して述べられている部分には正直言って驚いた。
瀬島龍三氏は、元陸軍大本営参謀で、終戦後、シベリアに抑留されていた。
この時に捕虜の日本兵たちを自由に使役に使っていいという密約を交わして自己保身をしたとか。
シベリア抑留関係者から非難されていたという話を、どこかで聴いた覚えがある。
本書では瀬島氏が「天皇制打倒」「日本共産党万歳」を抑留者の前で叫んでいたというソ連側の証言を載せている。
また、本人が曰く「日本人捕虜への不当な扱いに抗議したため、自分自身が危険な目にあった」という話は嘘であることも暴露している。
まさか、大本営の参謀を務めていたエリート軍人が自己保身のために、そこまで破廉恥なことをするだろうかと思っていたのだが・・・彼は、間違いなくソ連のスパイになって日本に無事「帰還」したのだそうだ。
戦後、瀬島氏は伊藤忠の会長も務め、中曾根政権では中曾根総理のブレーンも務めている。
ということは、情報がソ連側に筒抜けだったということか?
こういうスパイを「スリーパー」という。
普段は大人しくしていて、出世して、それなりの地位に就いたところでソ連側の指示でスパイ活動を開始する。
それまでは「眠っている」スパイなので「スリーパー」と呼ばれる。
まさか、瀬島氏ほどの大物が・・・と驚くが・・・
この疑惑も一部には出ていたが、ソ連側が瀬島氏を陥れるための偽情報だろうという話を聞いたことがある。
しかし、本書では、警視庁外事課は、KGBと接触する瀬島氏をずっと監視していたそうで、警視総監も瀬島氏がソ連のスパイであることを知っていたことを暴露しているのである。
断言しているということは、間違いない話だろう。
なにせ、著者の佐々さんは警視庁の外事課課長をしていたんだから・・・
いい加減な憶測や噂を活字にするリスクを犯すことはしないだろうし・・・

瀬島氏が伊藤忠の相談役の時に「東芝機械ココム違反事件」が起きている。
東芝機械と伊藤忠商事が仲介業者を使いソ連にスクリュー加工用の高性能機械等を輸出した事件で、これは「対共産圏輸出統制委員会(ココム)」の協定違反行為である。
この機械がソ連側に渡ったことで、ソ連の原子力潜水艦のスクリュー音が静かになり、米海軍に大きな脅威をもたらしたという。
当然日本にとっても驚異となる。
この事件の事は当時大学生だった拙者も記憶している。
瀬島氏は「相談役」という立場だったが、彼がソ連のスパイとして関わっていた可能性は否定できまい。
ということは・・・財界の大物は国賊だったということになるか。
しかし、日本には瀬島氏を裁く法律がない。
せいぜい「けしからん奴だ」でオシマイである。
ソ連の手先に成り下がって総理大臣のブレーンにまでのし上がってきた人間を「スパイ」として裁けないのである。
インテリジェンスに関しては全くお話にならない。
この日本は「まともではない国」であることは確かである。
なんとかする人は出てくるか?・・・多分、無理だな・・・


今年の読書:47冊目

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読書 | 00:46:36 | Comments(0)
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