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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
57歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

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『栗林忠道・今井武夫物語』
栗林忠道・今井武夫物語―対米中開戦に反対した二人と「妖しき運命(さだめ)」栗林忠道・今井武夫物語―対米中開戦に反対した二人と「妖しき運命(さだめ)」
(2011/03)
原山 茂夫

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プロローグ
     「陸軍は間違っていました」
     「太郎君」、そして「宏サン」へ・・・・

第1章 二人の生い立ち
  母の躾(しつけ)、姉の愛、責任感、そして佐久間象山ー栗林忠道
     「タミヤン少尉」と「怠りなく務めて」-小学校時代
     日露戦争に魅せられてー高等小学校時代
     個性・自主・合理の自覚ー長野中学時代
     「ハムレット」と「ワシントン」、そして「議論は知識の母」
     新任漢文教師の授業ボイコット運動
     卒業の決意ー「邦国の将来は吾等の双肩に」
     象山の『省けん録』(しょうけんろく)を独学「孫子の兵法・詳証術・徳・義」を学ぶー陸士入学前
     涙の誕生~健脚・読書・兄の死そして宗教・哲学・思索と修業ー今井武夫
     「俺にも母が!」そして「戦争ゴッコ」-小学校時代
     大靴の「二宮金次郎」「書店立ち読み」、山に憧れー長野中学時代
  病床の兄との語らいー仏・神・愛・哲、そして「地の塩」
     代用教員、下宿の禅寺で「名僧の素質!」-陸士入学前

第2章 二人が軍人になった時代ーそして「妖しき運命」
  二人と陸軍士官学校
     富山歩兵第69連隊、朝鮮の平壌で訓練ー今井
     習志野騎兵第15連隊で訓練ー栗林
     「デーコロ」VS「ピーコロ」の大喧嘩
  陸士に入るまでの二人ー世界史の大きな曲がり角
     初の大戦
     大正デモクラシー
     栗林の中隊経営と「陸軍の旧習」批判
     対華「二十一ヵ条要求」と中国のナショナリズム
     「シベリア出兵」と今井
     ニコライエフスクで今井は?
  陸大の二人ー恩賜の軍刀とアメリカ留学、片や某教官から目の敵(かたき)に
     睡眠時間3時間の猛勉強で、恩賜の軍刀・米国留学ー栗林
     批判的な眼差しか?某教官から「目の敵(かたき)」にー今井
     米国留学の栗林ー「アメリカと戦ってはならない」
     満州事変勃発、重い気分のカナダ公使館付武官

第3章 運命の満州事変ー「今井は、中から見ていた!」
     日本を一挙に暗くしたミステリー!!・・・・関東大震災・暗殺・治安維持法
     軍縮問題と深刻な恐慌
  「伏魔殿(ふくまでん)?」配属にショック!-今井
  「桜会」、右翼、政友会、新聞、そして政府と軍部
  今井は中から見たー中村大尉事件と関東軍の独走
  緻密な計画は、バーデン・バーデンの4人?から
     永田ら3人ともう1人、東条は何を?
     二葉会・一夕(いっせき)会・木曜会で何が?
     満州国・リットン調査団・上海事変、そして国際連盟脱退
  民族意識と「天地自然の理」に反した日本の手法ー今井の回顧
  5・15事件、永田暗殺、2・26事件で新軍閥統制派が台頭

第4章 日中戦争と今井武夫
  中国研究員時代の中国、満州の情勢、そして家族
     「中国と戦ったら泥沼になる」
     「僧侶になるか?」-長男宏が夭死
     梅津・何応欽(かおうきん)協定ー酒井隆参謀長の独断で押し付け
     綏遠(すいえん)事件ー東条・田中の関東軍は大失敗、中国民族意識が一挙に高揚!
  盧溝橋(ろこうきょう)事件の謎
     噂は事件前に東京と北京の要人に流されて?
     「妖しき銃声」の実態も確かめずに攻撃開始!
     強硬派に刺されようとも「現地解決」のために奔走ー今井
     間一髪!「今井の人柄を信じて」-現地停戦協定締結
     その時、中央の武藤章、関東軍の東条参謀長らは、敏速に事件拡大へ!
     「発砲は私がやらせた」という日・中の二人から、謎を解く!
     「2、3週間で終わる?」どころか、「泥沼の戦い」に
     今井、全閣僚らの前で「長期対策の必要を」講演ー大本営設置
今井らの早期和平の努力も、東条らの反対で潰える
     トラウトマン、クレーギー工作も東条ら強硬派の力で・・・
     支那課長も辞して努力した汪兆銘工作も、富永恭次らの圧力で・・・
     対重慶直接工作(「桐」工作)-今井の努力も、板垣の「満州国堅持」の壁で・・・

第5章 太平洋戦争と中国での停戦・復員と今井
  フィリピン戦線・バターン戦で勲功と「捕虜釈放」
     福山歩兵第141連隊長として
     無謀な司令部参謀の戦略で苦戦
     要衝「リマイ山」攻略で勲功
     大本営の辻参謀に抗命して「捕虜釈放」
  大東亜省大臣官房審議室参事官として
     命がけの和平工作も辻らの妨害で・・・・
     「今井、非戦犯第1号」を中国紙が大報道!帰国土産は友情の「ステッキ」
     邦人の早期帰国も、「以徳報怨」の布令と何応欽・今井の相互信頼の下で

第6章 日中戦争・太平洋戦争と栗林忠道
  「執った手綱に血が通う」-馬政課長
  香港作戦ー「壮快なる事も多く」と「参謀長解任」の謎?
     酒井隆軍司令官、着任直後に栗林参謀長を解任?

第7章 硫黄島戦の栗林忠道と戦後の今井
  不世出の名指揮ー国土・国民を守るため、兵士と一体になって最後まで
     来たか、東条の最後の懲罰人事!
     いよいよ、我が人生集大成の時だ!よし、陣頭指揮でやるぞ!
     不合理な作戦を変更させ、「対米早期和戦」を堂々と大本営に具申
     階級差廃止、率先垂範で心を通じ、具体的・連帯的訓練で戦う自信を!
     家族との手紙、国民の儀表(ぎひょう)、細密な論功行賞で国家国民のために!
     酷熱・ガス下の地下陣地構築と、連日の激しい戦闘訓練
     「敢闘の誓」「膽兵(たんぺい)の戦闘の心得」「日本精神練成五誓」、そして肉薄対戦車訓練
  猛砲爆撃と米軍の上陸ー圧倒的物量攻撃に強靭に抵抗
     取り返しのつかない「大痛恨事」-海軍が大ミス
     待ち伏せ攻撃で米軍に大打撃ー米国世論を苛立たせる
     主陣地・元山台地の大激戦
     複郭陣地での防戦、夜間挺身斬り込み、そして玉砕攻撃!
  「命の抗議」の訣別電文、最後の総攻撃、そして栗林兵団長の戦傷・自決
     想像を超える物量的優勢にー「散るぞ悲しき!」の叫びも?
     「陸・海軍の縄張り争いの一掃」を最後に要請して、先頭に立って出撃
  軍人に厳しい戦後ー今井は「書き記すこと」で後世に

エピローグ
     特筆すべき今井の「陸大批判」
     二人が今日に問いかけるもの
     松代大本営建設を命じた東条らと、今井、栗林の関係
     「戦争と人間・民族を考えさせる歴史の宝庫」として

栗林忠道・今井武夫 略年表

参考・引用文献

人間・栗林忠道と今井武夫を顕彰する会 会則
人間・栗林忠道と今井武夫を顕彰する会 役員
栗林・今井顕彰刊行会 役員

あとがき


本書は、栗林忠道と今井武夫という二人の陸軍軍人について書かれた本である。
が・・・正直言って、ちょっと読みづらい・・・
ハッキリいうと・・・章立てが、わかりづらいのである。
栗林と今井を比較するためなのか、交互に書いているのだが、それが続くのかというと、そういうわけではない。
途中から混ざって記載されているので、読んでいるうち、さて、これはどちらの人の話しだっけ?・・・となる。(大汗)

著者の略歴を見ると、海軍予科兵学校78期卒とある。
「海軍兵学校」は知っているが「海軍予科兵学校」というのは初耳である。
どうやら、海軍兵学校針尾分校に入校した予科生徒のことらしい。
明治19年に「予科生徒」は廃止されたが、59年ぶりに復活・・・
「海軍兵学校」に入校するのは中学(現在の高校に当る)の4年修了者だが、勤労動員されて学力・体力共に衰えた生徒を、所定の期間内に教育し、将校に育て上げるのは困難という状況になり・・・(汗)
「予科生徒」として、1年間、教育をしてから本科の「兵学校」に入校させることが決まった。
そして、昭和3年から6年にかけて出生した者を対象に9万人の応募者から選抜された4千名ほどが、昭和20年3月に「予科生徒」、78期生として針尾分校に入校した。
その一人が、この本の著者である。
というわけで・・・正確に書くなら「海軍兵学校針尾分校予科生徒」となるのではなかろうか?(笑)

著者は、戦後、東京大学法学部を卒業し、て長野県の中学校教員となったそうである。
で・・・長野県教職員組合の執行委員長を務め、さらには「殉難中国人慰霊碑」や松代大本営の「朝鮮人犠牲者慰霊碑」の建立にも関与しているという。
つまり・・・“左寄り”の方のようである。(笑)
だから、章立てや、項目の立て方が、わかりづらいのか?(大笑)
頭の悪い“右寄り”の私から見ると、支離滅裂に近い・・・(大笑)
「~、~、そして、~」という書き方・・・
これもわかりづらい・・・
「そして」が私には鬱陶しいのである。
こういう書き方は“左寄り”の人の独特の論法か?(笑)
とにかく、頭のいい“左寄り”の人の論法は、何を言いたいのかさっぱりわからない。
こちらが頭が悪いのがいけないのだろうけど・・・・

副題の「妖しき運命」もよくわからない。
結局・・・何が「妖(あや)しい」のか・・・(汗)

栗林忠道は、結構有名な軍人である。
硫黄島で戦い戦死した指揮官である。
対して今井武夫を知る人は、まず殆どいないのではなかろうか?(私だけか?)
どちらも長野県出身・・・・
そういうわけで、どうも無理矢理二人をくっ付けようという“無理”が見られる。
その“無理”が、支離滅裂という印象を与えるのかも・・・(大汗)
そういう“無茶”をするところが、これまた“左寄り”の人の特徴かも・・・(笑)
栗林は明治24年生まれ、今井は明治31年生まれである。
共通しているところは、長野中学卒業と陸軍士官学校卒業というところだけ・・・
軍歴で重なるところは無い・・・
栗林は54歳の時に硫黄島で戦死したが、今井は終戦時、和平工作に奔走し、昭和57年に84歳でお亡くなりになっている。
やっぱり「妖しき運命」の意味がわからない・・・(大汗)

今井武夫という人のことを本書で初めて知ったが・・・
非常に“まともな”軍人さんである。
いや、こういう人が、本来の「軍人」であるべきで、そうじゃない人が、ちょっと“活躍”し過ぎたため、「陸軍」は悪者という印象を残してしまったのかも・・・
気骨のある正統派、良識派の陸軍軍人・・・・という印象を受ける。

“左寄り”の方が書いたものではあるが、変な理屈を捏ね回したり、自分達の思想を大いに盛り込んで「平和、平和」の連呼をしたりという「不愉快な」記述は見当たらない。
“右寄り”の私が違和感を持たず読める文章であるから・・・(笑)
内容は、非常に“まとも”である。(笑)

惜しいのは、二人の経歴を下手に並列に扱わず、栗林忠道の生い立ちで一章を、今井武夫の生い立ちで一章を、さらに軍歴でもそれぞれ一章づつ立てるというようなやり方のほうが、読みやすくわかりやすかったのではないかと思うところである。

「鼻につく」ところが無いわけではないが・・・
決して“悪い本”ではない・・・


今年の読書:38冊目

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読書 | 01:08:26 | Comments(0)
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