投稿日:2013-11-28 Thu
陸上自衛隊の情報部隊・・・「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」が、冷戦時代から首相や防衛大臣(防衛庁長官)にナイショで、独断でロシア(ソ連)、中国、韓国、東欧などに拠点を設けて、自衛官の身分を隠し、身分を偽装して情報活動をしていたことが・・・バレた!(大笑)
こんなことは“その道の”知識がある人なら不思議でもなんでもないと思うのだが・・・
マスコミは大きく取上げたのだから、ちょっと呆れる。
基本的には、海外での情報活動をするのは当たり前・・・
それをしないほうがおかしい・・・
マスコミはなぜか「情報活動」という言葉を使用している。(一部には「諜報活動」と書いているものもあるようだが・・・)
どうも「情報」と「諜報」の区別が出来ていないようである。
「情報」は言葉通り訳せば「インフォーメーション」である。
あのどこにでもある観光案内所の「インフォメーション」と同じレベルである。
「諜報」は「インテリジェンス」である。
こちらには「インフォメーション」の収集だけではなく、それを元に「分析」や「評価」を行なうことも含まれる。
で・・・どっちなの?
自衛隊が海外でやっていたことって?
「情報」なの?「諜報」なの?(笑)
いずれにせよ、このくらいのことをやらなければ国は守れない。
こういう活動をやっていなかったら、そのほうが大問題である。
職務怠慢で非難されるべきである。
先の大戦では、この情報活動、諜報活動を軽視したから悲惨な終戦を迎える破目になったのではないか?
同じ「敗戦」でも、もっとうまく負けることが出来たはずである。
その反省に立てば、こんな「別班」などという「班」規模でいいわけがないのですけど・・・(笑)
自衛官が身分を偽装するなんてケシカランという論調もある。
「民主国家の根柢を脅かす行為だ」などという論調もある。
バカ丸出しである。
軍事評論家の中には「こんなことがあってはならない」などと寝ぼけたことを言っている人もいる。
私はこの考え方に反対である。
逆にもっと大いに活動すべきだと思っている。
情報を収集し分析して国の政策に活用しなければならない。
それが独自に出来なければ、いつまでたっても米国の言いなりである。
敗戦後半世紀以上経っても、「占領下」から脱することが出来ないのは、このせいではなかろうか?
問題は・・・首相や防衛大臣に報せずに独自にやっていたということ・・・
こちらのほうが大問題なのだが・・・
しかしねぇ~・・・
下手すりゃ、1年ぐらいでコロコロ替わる首相や防衛大臣など当てにできるだろうか?
これは国民や政治家の問題じゃないか?
少なくとも4~5年は在任するくらいじゃないと「シビリアンコントロール(文民統制)」などは無理なんじゃないの?
反省すべきは・・・国民である!
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