■プロフィール

野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
57歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

■最近の記事
■月別アーカイブ

■カテゴリー
■FC2ブログランキング
■ブロとも申請フォーム
■最近のコメント
■小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-

■ブログ内検索

■リンク
■RSSフィード
■FC2カウンター

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
『明日への遺言』を見る
CS放送の番組表に『明日への遺言』が載っているのをみつけた。
いやぁ~懐かしい!(大喜)
この映画が封切られた時に、一度観たきりである!
久しぶりの“再会”である。
早速、見ることにする。

明日への遺言 特別版 [DVD]明日への遺言 特別版 [DVD]
(2008/08/08)
藤田まこと、富司純子 他

商品詳細を見る


この映画の主人公は、岡田 資(おかだ・たすく)という軍人・・・陸軍中将である。
昭和20年、名古屋などを中心とした東海地方を管轄する東海軍管区の司令官の時、名古屋がB29の空襲を受けた。
この時に撃墜されたB29から脱出した米搭乗員が捕虜となったが、岡田司令官は彼らに対して“処刑”を命じたのである。
このことが、戦後、国際法に違反して捕虜を虐待した罪でB級戦犯とされ、昭和24年に絞首刑となった。

この映画は、戦犯として岡田中将を裁く「横浜軍事法廷」での弁護側と検察側のやりとりから始まり、岡田中将の処刑までを描いた映画である。
派手さがなく、淡々と物語が進んでいく映画なので・・・
興味のない人にとっては非常に退屈な映画かもしれない・・・(大笑)

米人検察官、弁護士、裁判官のやりとりは全て英語なので、当然、字幕が表示される。
延々と続く、英語のやり取り、日本人証言者の証言を通訳している間の“間(ま)”のもどかしさ・・・
それを、鬱陶しいと感じる人もいるかもしれないが・・・
軍事法廷は、こういうふうに進められていたのだろう。
自己弁護、自己保身に走る日本人証言者も現れる・・・当時としては、こういうのは普通だったのだろう。
下手をしたら、自分が被告席に座らされ、処刑されるかもしれないと思えば、自己保身に走る行為もやむを得ないかも・・・
そういう中で、岡田中将は、命令をしたのは自分なので、命令に従った部下達には罪はない。一切の責任は自分が負う・・・の一点で法廷に望む・・・

この映画が公開された時に、我が戦友会の会員から、是非見るようにと電話があった。
実は、岡田中将は、我が戦車第2師団の初代師団長でもあったのである。
拙者は、当然、お会いしたことなどないが、当時の師団司令部の集合写真を何枚か見たことがある。
岡田師団長は、軍帽をちょっと斜めに被って写真に収まっている。(笑)
どこか、やんちゃな青年将校のような格好なのである。(大笑)
師団長ともあろうお方が、粋がっている青年将校のような格好をして・・・というお叱りを受けそうな写真である。(大笑)
こういう写真から推察すると、岡田中将は、型にはまらない人物なのかも・・・
師団長と言えば、“雲の上の人”という偉い人なのだが、若い人と話をするのが好きだったようで・・・
万年青年将校・・・という“将軍”だったようである。
その性格は、戦犯として収監されている刑務所内で、若い戦犯容疑者たちに教え諭すシーンによく表現されている。

この映画の公開後、大分県に在住の我が戦友会の戦友である“ヤスダさん”からお電話を頂いた。
“ヤスダさん”は、紅一点の「戦友」である。
岡田中将が師団長の時に、我が戦車第2師団は中国に駐屯していた。
それまで、師団司令部の電話交換手は兵隊たちが行なっていたが、民間から「軍属」を登用しようということになったそうで・・・・
これが岡田中将の発案だったのかどうかは知らないが・・・(笑)
それに応募をしたのが、当時20歳そこそこの“ヤスダさん”・・・
朝鮮の郵便局で電話交換手をしていた時のことだそうである。
募集定員は1名!(大笑)
めでたく、採用になったそうだが、男だけの社会によく飛び込んだもんだ・・・(大笑)
初めて“ヤスダさん”にお会いした時に当時のお写真を見せていただいたが・・・
すごい美人!(驚)
思わず「この時に知り合いたかったです!」と言ってしまい、「今ではお婆ちゃんになって、見るも無残・・・見る影もないでしょ?」と笑われてしまった。(大笑)
今でいうところの、AKB48のメンバーになったら、さぞかしモテただろうなという美人である。

その“ヤスダさん”・・・
別府に住んでおられるが、別府には映画館がないそうで・・・(大笑)
お孫さんに大分市内の映画館まで連れて行ってもらって、この映画を見たと言う。
「本当によかったですね、岡田さん・・・お孫さんも抱っこできたし・・・穏やかに、静かに逝かれたんですね。本当によろしゅうございました。本当によかったです」と感激されていた・・・
あのぉ~・・・・これは、あくまでも映画なんですけど・・・
と、言いたくなったが、それを言っちゃオシマイである。(笑)
岡田中将に可愛がってもらった“ヤスダさん”にとっては、岡田中将を演じる藤田まことさんは、岡田中将そのもの・・・まったく違和感がなかったのだろう・・・
これは藤田まことさんの演技力の素晴らしさから来るものに違いない。
実在の人物を演じるというのは俳優としてはかなり厳しいと思うのだが・・・さすがである。
実際に岡田中将をを知っている人に違和感を感じさせない演技なんだから・・・名優だよなぁ~
脚本も演出もいいんだろうなぁ~
この映画は2008年製作の映画であるが、それから2年後に、76歳でお亡くなりになられたのは残念である。

岡田中将が米兵搭乗員に死刑を命じたのは、彼らの名古屋空襲が、国際法に反する無差別爆撃であるためである。
彼らは捕虜ではなく、戦争犯罪者ということで処刑を命じたものだったそうで・・・
捕虜虐待には該当しない。
この点が、この法廷でも争われている。
が・・・処刑したことに罪があるならその罪は自分が一人引き受けるという態度は崩さない。
さすがに、あちこちで刑を免れようとする日本人達が多かったのだろう。
米側は岡田中将の潔さに感動したのかもしれない。
裁判長が、法解釈の仕方で、何とか死刑から減刑させようと試みるが、岡田中将は、意に反して、その“助け舟”を受け入れようとしない。
「潔い」と口で言うのは簡単だが、実行するのは難しい・・・
誰だって、不本意な罪で殺されたくはない。

あくまでも“筋を通す”姿勢で裁判に臨む・・・
つい、ふと、あの軍帽を斜めに被った岡田中将の写真を思い出す・・・
反骨精神の表れか?(笑)
米側からも、減刑が無理ならば、犯罪者としての絞首刑ではなく、軍人としての名誉を重んじて銃殺刑にすべきではないかとの声も出たそうであるが、残念ながら、この意見は却下され、“犯罪者”としての絞首刑に処せられ、59歳でこの世を去った。
唯一、救われるのは、命令を受けて実行した部下達が死刑にはならなかったことである。
岡田中将が望んだように、たった一人で責任を取り部下を救うことができた・・・

刑場に向う姿を見ると、思わず涙がこみ上げてくる。
前回も、今回も・・・

あと6年で、拙者も岡田中将がお亡くなりになった歳になる。
もし、同じ立場に立たされたら、あのように、言うだけのことは言って、あとは潔く死に臨むということができるだろうか・・・とついつい、思ってしまうのである。
あと6年・・・潔い死に方の出来る人間になれるだろうか?
拙者の課題だと思う・・・

『明日への遺言』という題名・・・
“遺言”とは何を指すのか・・・・
この映画を見た人がそれぞれ何かを感じ取ってくれればいいなと思う。
感じ方は人それぞれである・・・
人それぞれに宛てた、それぞれの遺言になるのではないだろうか?
製作サイドの思惑は、拙者は知らないが・・・
拙者は、この映画をそう解釈したいと思っている。

お粗末なドタバタ劇の邦画が多い中で、久しぶりのいい映画だと思う。
スポンサーサイト


テレビ・映画 | 22:50:22 | Comments(2)
コメント
知りませんでした。
ご紹介有り難いです。
DVD拝見させていただきます。
2013-11-04 月 17:12:48 | URL | お染 [編集]
Re: タイトルなし
是非、ご覧下さい。
いい映画ですよ。
2013-11-05 火 08:12:15 | URL | 野牛重兵衛 [編集]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。