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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
59歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

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タブレットをすられた!
ホテルをチェックアウトしてタクシーでバスターミナルへ・・・

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ここが何と言う名のバスターミナルなのか拙者は知らない・・・(笑)
すべてガイドの“ステラさん”に任せてある。
拙者は彼女の後ろをついて歩くだけ・・・(大笑)

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チケットを買ってもらい、待合室で待つ・・・
何時発のどこへ行く何と言うバスに乗ればいいのかも拙者は知らない・・・
こういうところにバスの発着の電光掲示板でもあれば便利だろうと思うのだが・・・
バスが乗車口に入ってくるたび、ソワソワして確認しなくてはならないというのは不便である。
9時半ごろ出発するバスに乗り込む・・・
で・・・行き先は?(笑)
バギオまで行くバスだが、最初の停車場所はクラークだとか何だとか言っていたが、拙者にはよくわからない・・・
まぁ、何でもいいや・・・
こういうところが、ガイドが一緒だと手を抜いてしまう。
一人旅だったなら、もっと真剣になるだろうに・・・

多分・・・ここがクラークだろう・・・(全くわかっていない・・・)
最初の停車地だが・・・バスターミナルではない。
路上で降ろされ、この後は、この近くでジプニーを拾って移動するそうだ。
なんとも面倒な話である。
路上に止まっているジプニーに尋ねたら、どうも我々の目的地らしき場所へ行くらしい。
目的地がどこなのかは“ステラさん”しか、わかっていないのだが・・・(笑)
話によると、ある程度お客さんが乗り込まないと発車しないと言う。(唖然)
このクソ暑い中、お客さんが集まるまでしばらく待つ・・・
ようやくお客が集まり発車・・・
向かったのは、町の中心街なのか、ジプニーのターミナル駅のような場所である。
このジプニーはここが終点とのこと。
ここで別のジプニーに乗り換えねばならぬそうだ。
とりあえず、近くのファーストフード店で昼食を摂る。

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食後、ターミナルに戻り、“目的地”に向うジプニーを探す・・・
どうやら「ルート2」の乗り場から出るらしい。
今晩はクラークの「ホリディ・イン」ホテルに宿泊するので、その近くを通るどうかを確認する。

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ジプニー探しで手間取るくらいならタクシーで一気に移動したいのだが・・・
ガイドの“ステラさん”はタクシー代は高いからと、ジプニーで移動すると言う。
前回同様である・・・
少しくらい高くてもタクシーの方が楽なんだけど・・・

ジプニーに乗り込み、一番奥に座る・・・
まもなく続々と客が乗り込んできた・・・
もう満席だというのに更に女性が3名も乗り込んできたのには驚いた・・・
ギューギュー詰めで身動きが取れない・・・

とにかくジプニーの内部というのは狭い・・・
車内は向かい合わせの席なので、拙者のカバンを足元に置く事もできない・・・
やむなく膝の上に乗せるしかない。
まもなくゴソゴソと拙者のカバンが動くのであるが・・・(笑)
車が揺れているし、多分、隣の人の膝にカバンが当っているのだろうと、「エクスキューズ・ミー」の連発・・・
できるだけ、隣の人に迷惑をかけないように気を遣った。

しばらくすると、後ろから運転手へ料金が手渡しで回ってくる。
運転手のすぐ斜め後ろに座っているのが拙者・・・
結局、最後には拙者が受け取り運転手に手渡し、お釣をもらって後ろの人に渡す・・・
こんなことをしていたから、当然、膝の上の自分のカバンに注意が向くはずはない・・・
向かい合わせに座っていた“ステラさん”はソッポを向いているので、ご親切にも“料金係”は拙者がやらねばならない。

と・・・
拙者のカバンがゴソゴソと動いた・・・
ん?
おかしい・・・
チラリとカバンから、今日、博物館の館長に渡す予定のプレートを入れた青いプラスチックケースの端が見えた・・・
目の錯覚?
カバンを横に寝かした状態で膝の上に乗せていたが、チャックは閉めておいたはずだが・・・
この時、ふと嫌な予感が頭をよぎったが・・・
ここで騒ぐわけには行かない・・・
もし、隣りの奴がスリだとすると・・・彼らは必ず凶器を持っているはずだからである。
このギューギュー詰めの中では、格闘など出来るわけがない。
どう考えても状況的に不利である。

まもなく、こんなところで人が降りるのかという場所で、ゾロリと乗客が降りた。
拙者の隣に座っていた男も・・・
スリは単独犯とは限らない・・・
何人仲間が乗っているのかわからない・・・

その後もう一箇所止まったところで更に乗客が降り、車内には若い女の子が2名と我々2名だけとなる。
で・・・次が我々の降りる場所らしい・・・
ホテルの裏の道で降りて、すぐにカバンの中を確認したら・・・
ない!
タブレットが・・・ない!
やられた!(大汗)
やっぱり・・・

いやぁ~ショック!・・・なのだが・・・
なぜか、不思議とそれほどのショックではない・・・
それより青いプラスチックケースに入れたプレートが盗まれなくて良かった・・・
これを盗まれていたら、何のためにフィリピンに来たのかわからなくなってしまう。
いやぁ~プレートが無事でよかったぁ~!(喜)

“ステラさん”も当初は驚いていたが・・・
拙者の話を聞いて呆れ顔・・・
「こういう時に笑ってはいけないと思うのですが・・・何万円もするタブレットより、こっちのほうが大切だなんて、あなたの考えには笑っちゃいます」と笑う・・・
「ん?だって、これを渡すのが今回の目的なんだもん!」
「ガイドとしては、怒られて当然だと思うのですが・・・」
「ん?怒っても仕方がないでしょ?車内で、おかしいと思ったんだけど、あそこで騒いだらマズイと思って我慢してたんだよねぇ~」
「あ・・・それ、正解ですよ」
「まぁ、俺が迂闊だったんだから仕方がない・・・危機管理が出来ていなかった・・・」
「そう言って頂くと、こちらも気が楽です・・・こんなことを言ってはいけないと思いますが・・・」

ここ12年間に何度もフィリピンには来ているが、物を盗まれたのは初めてである。
それもそのはずで・・・
今までは運転手付きの車をチャーターして移動していたのである。
だから、盗まれるというようなことはまず起こり得なかった・・・
が・・・最近は拙者のこのやり方が“贅沢”ということで、路線バスでの移動となり・・・
路線バスを降りてからはジプニーで移動ということになった。
そもそも、これがいけなんだけど・・・
「絶対、車をチャーターして移動する!」と要求しなかった拙者にも責任はある。
タクシーで移動したほうがいいのでは・・・と思った、あの直感を信じて、ジプニーは拒否すべきだった・・・

今更、悔やんでも仕方がない・・・
しかし、何でそれほどショックじゃないんだろうか?(唖然)
『荘子』なんかを読んじゃったせいか?(大笑)
なるようにしかならぬ・・・・(笑)
これも運命・・・(大笑)
ジタバタしても始まるまい・・・(笑)

思い返してみると、かなり拙者は迂闊だった・・・・
気がついていいはずなのに・・・危機意識が欠如していた。
ガイドを責めるわけにも行くまい・・・
“ステラさん”の隣り、つまり、拙者の斜向かいに座っていた男が、やたらと拙者に声をかけてきた。
足元を見てみろ・・・とか、向こうを見てみろ・・・とか・・・
幼稚な手だが、拙者の注意をそらすやり方だ・・・
この男は間違いなく共犯だろう。
車内はギューギュー詰めだったが、真ん中あたりにサングラスをかけて、こっちをズッと見ていた男がいた。
彼も共犯の可能性がある。
だいたい、繁華街を走るわけでもないのに何でこんなに乗客が多いのかというほど多かった・・・
わざとギューギュー詰めになるように仲間達が乗り込んできたのかもしれない・・・
そうなると、共犯者は何人いるのか?
もしかして、拙者ら2人以外は全員スリの仲間だったりして・・・(笑)
最大のミスは・・・
拙者のカバンの内側にはいくつもの収納ポケットがあるのだが・・・
すぐにまた持ち出して使うだろうと思い、タブレットをこの収納ポケットにちゃんと入れておかなかった点である。
取り出し安いような場所ということは、すなわち、盗み安い場所・・・ということになる。
これが最大の拙者のミスだろう。

基本的には、乗客はスリの現場を見ても見て見ぬふりをする。
注意を喚起するなどということは絶対にしない。
巻き添えになりたくないからだ。
下手にお節介をして彼らの“商売”の邪魔をしたら、刃物を出されて何をされるかわからない・・・
だから見て見ぬふりをする。
自分の金銭も物品も命も・・・自分で守るしかないのである。
“ステラさん”は拙者と向かい合わせに座っていたのだから、拙者の隣りの男の不審な動きに気がつかないはずはないと思うのだが・・・
もしかしたら、彼女も実は気がついていたのかも知れないが・・・見て見ぬふりをしていたのかもしれない。
疑いだしたらキリがないが・・・(笑)
彼女はガイドであり通訳であるが、拙者のボディーガードではない。(大笑)
彼女を責めたのでは酷というものだろう。

これが路上なら何とでも出来るのだが・・・
20代の頃、アメリカで黒人6人ぐらいに囲まれてナイフを突きつけられて脅されたことがあったが・・・
何も取られず・・・かすり傷ひとつ負わず・・・切り抜けたことがある。(大笑)
当然・・・命乞いもせず・・・である。(大笑)
しかし、すし詰めの狭い車内では・・・なんともし難い・・・
しかも・・・54歳である!(大笑)
歳を取りすぎてしまっている・・・・(大笑)

とにかくホテルにチェックインしてコーヒーラウンジでコーヒーを飲んで一服・・・(笑)
“ステラサさん”は過去に3回ほどジプニーの車内で強盗にあったことがあると言う。
怖くて動けなかったと言う・・・
う~ん・・・そういう経験をしていたのならば、拙者をジプニーに乗せるべきではなかったのではあるまいか?(大笑)
車内強盗に遭うリスク・・・高いんじゃないの?・・・それ・・・

たった千円程度のタクシー代をケチったために、何万円もするタブレットを盗まれた・・・
「次回は、絶対、ジプニーは利用しないからね!タクシーにするから!」
「はい・・・」

まぁ、次回からは旅行社に“贅沢だ”とは言わせねぇぞ!(笑)
そういう意味では、いい経験だったかも・・・・(大笑)
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旅行 | 10:10:22 | Comments(0)
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