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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

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『間に合わなかった兵器』
間に合わなかった兵器―もう一つの第二次世界大戦 (光人社NF文庫)間に合わなかった兵器―もう一つの第二次世界大戦 (光人社NF文庫)
(2007/07)
徳田 八郎衛

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第1章 戦車に肉薄攻撃

1 世界一貧弱な日本の対戦車火器
   バスーカ砲と破甲爆雷の差
   インパール盆地の悲劇
2 快速軽戦車を好んだ陸軍の論理
   「火力」か「白兵」か
   「東洋の地形」の呪文
   「輜重」を軽視する罪
   試作戦車、動く
   八九式中戦車のノモンハン
   陸軍次官の助け船
   貧弱な「軽戦車」登場
3 37ミリ砲と九七式中戦車の悲劇
   馬の背に載せられる砲を
   20ミリか37ミリか
   「歩兵操典」と「必勝の信念」
   戦車肉薄攻撃の効果
   新戦車をめぐる議論
   「中戦車」と「軽戦車」の中間
   開発競争に取り残される
4 遅すぎた対戦車ロケット砲
   駄載に固執
   待たされた47ミリ砲
   「今や57ミリではない」
   成形炸薬の利用技術
   「これは射撃する武器ではない」
   ロケット発射方式で蘇った成形炸薬弾
   「師匠」も遠ざけて

コラム① 帝国陸軍と国産自動車
コラム② ノモンハン事件の教訓

第2章 日本海軍が軽視した電波兵器

1 電子戦以前の状態
   太平洋と大西洋
   「闇夜に提灯」論
   ドイツに対抗する米英連合
   アルカンジェリス提督の評価
2 いきなりマイクロ波に取り組む
   まず衝突防止装置として
   「レーダーらしき装置」
   欧州情報のインパクト
   兵器としてのレーダー開発
3 レーダー運用でわかった逆探の効用
   「伊勢」と「日向」での実験
   逆探E27の登場
   「雪風」「青葉」の成果
   弱かった運用者からの要求
   マイクロ波逆探の誕生
   「見張り用」を軽視する風土
   「深海の使者」
   米潜を探知できなかった「信濃」
4 最大の犠牲を払った潜水艦隊
   日本の潜水艦こそ逆探が必要だった
   北方作戦の悲劇
   間に合わなかった空中線の改良
   潜水艦のマリアナ海戦

コラム③ 世界初の電子戦、「敵艦見ユ」
コラム④ 日本の軍用レーダーの種類
コラム⑤ 電波の分類
コラム⑥ 海軍レーダーの名称と用途
コラム⑦ 日本潜水艦喪失の原因別内訳

第3章 知られざる本土警戒体制

1 世界にもまれな日本陸軍の電波バリアー
   木製飛行機を捉える
   ワンワン方式の「甲」登場
   「ワンワン方式」の弱点
2 マイクロ波レーダーには手を出さず
   パルスレーダー開発の進展
   少しずつ上がる探知能力
   国産技術の結晶「警戒機乙」
   OHTレーダーもどきの大アンテナ
   高度測定の問題
   射撃管制レーダーの試作成る
   学士さまが動かす装置
   鹵獲品を模倣し直す
   測角精度1ミルに達した改4型
   陸軍のお墨付き
3 「バトル・オブ・ジャパン」を不可能にしたもの
   開発の無統制と重複
   重くて不安定な機上レーダー
   パイロットが嫌った機上無線電話
   バッジシステムの萌芽
4 洋上版「バトル・オブ・ブリテン」
   絞り込まれた決戦場
   「あ」号作戦発動
   「マリアナ沖の七面鳥撃ち」
   「時計仕掛けのような集団迎撃戦法」
   なぜ日本でできなかったのか
   整備能力の不足
   無線なき悲劇
   モノはあったが

コラム⑧ ドーリットル空襲
コラム⑨ 敗戦まで使われていた「警戒機甲」
コラム⑩ 対日戦略爆撃

第4章 ドイツの空は戦闘機か爆撃機か

1 音の壁
   プロペラ機の限界を越える
   He178の初飛行
   放っておかれたジェット機
2 ハインケルとメッサーシュミット
   ウーデットからミルヒに
   「ハインケルいじめ」
   名機Fw190に勝つ
   それでもメッサーシュミット
   納期のなかった兵器開発
   一歩後退、二歩前進
3 戦闘機か爆撃機か
   ガーラント少将の建言
   最後の機会を逸する
   ヤブヘビとなった天覧飛行
   エンジンが間に合わない
   ヒトラーの思い込み
4 連合軍の「量」を突破できず
   回り道の果てに
   遅きに失した戦闘機の生産
   大作戦に間に合わなかったジェット機
   最後の死闘

コラム⑪ 圧縮機の方式
コラム⑫ メッサーシュミットをめぐる人脈
コラム⑬ 冷遇されたハインケル

第5章 間に合わせたソ連の底力

1 見事なシベリア撤退作戦
   ドイツの進撃を食い止めた力
   大疎開作戦の開始
2 ソ連式大量生産の威力
   ドイツに追いつき、追い越す
   T34中戦車の登場
   ニーズとシーズの結合
   生産機種の徹底的な絞り込み
3 ドイツ軍を圧倒する新鋭兵器
   虚を衝かれたソ連
   最大の危機をしのぐ
   爆撃・攻撃機にも名機が続出
   守られた「集中の原則」
   ヤク戦闘機の登場

コラム⑭ 日本の生産能率の低さ

第6章 間に合った兵器、間に合わなかった兵器

1 回天となり得た新技術
   Me163ロケット迎撃機の悲劇
   「第三善を前線に送れ」
   陸軍も「あと半年早ければ」
   システムインテグレーターの不在
2 壕へ入る人、出ていく人
   「彼らが英国を救ったのだ」
   島嶼での戦車の有効性
   戦略的な遅滞行動
3 バネの教訓
   特攻の悲劇
   生産技術と材料の格差は
   故障続出の国産車
   経済成長の礎

あとがき

文庫版のあとがき

参考文献



本書は、なかなか面白い話が満載である。
私が驚いたのは、レーダーに関する項で・・・・
警戒管制システムの構築を図っていた記事である。
これは、関東上空にいる我が戦闘機を誘導するシステムで・・・
我が戦闘機から輻射される電波を「方探所」が受信して司令部(中央指揮所)に送り、我が戦闘機の位置情報を判定して、関東上空へ侵入する敵機へ誘導するというもの。
高空にいる飛行機は、ちょっとした風にも流されやすく、パイロットが気づかない場合があるという。
自分は東京上空にいるものと思っていても、実際には風に流され、静岡上空にいたりする。
こうなると、パイロットの報告など当てにはならない・・・
そこで、このシステムを開発したそうで・・・
日立の「大甕(おおみか)方探所」と千葉の「銚子方探所」から「筑波山中継所」を経て千葉県松戸の司令部に送るルートと、房総半島の「白浜方探所」と伊豆半島の「小室山方探所」から「箱根双子山中継所」を経て松戸司令部(中央指揮所)に送るルートが計画されていたそうである。
で・・・ここに出てくる「大甕方探所」の大甕(おおみか)は、私の住んでいる場所の近く(隣り駅)なのである。
どこに「方探所」を設置するつもりだったのだろうか・・・と考えてみると、1箇所しかありえない・・・
「風神山」である・・・
標高241m・・・頂上から太平洋が見渡せる山である。
昔、ここに行った時に、戦時中の防空監視所のようなコンクリートの壕らしきものがあったのを見た覚えがある。
内部にはゴミが大量に捨てられていた・・・・
(戦争遺跡だと思うのだが、ひどいことをしやがる・・・市が史跡に認定しないからこういうことになるんだと思ったことがある)
あのあたりに設置する予定だったのかな?・・・と本書を読みながら、ふと風神山を思い出した。
このシステムは、結局、実働する前に終戦となってしまったらしいが・・・
う~ん・・・「戦争遺跡」として記録を残してもらいたいな・・



今年の読書:31冊目

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読書 | 20:16:03 | Comments(0)
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