投稿日:2013-03-03 Sun

澎湖開拓館
本館は日本統治時代の澎湖庁長官舎であり、また太平洋戦争後は澎湖県長の公館として使用されていました。
重厚な構造と優雅な庭園を有する大正昭和時期の典型的な和洋混合式建築であり、1935年(昭和10年)3月10日に竣工されました。
1999年に澎湖県政府はこの歴史的建築物を有効活用するため、澎湖県長公館の風貌を留めながら修復を施し、澎湖開拓館として装いも新たに、2003年7月に澎湖の歴史文化を知るための足がかりとして開館しました。
澎湖県長公館は大正昭和期の典型的な和洋混合式建築であり、門構え、玄関、応接間、茶の間には昭和初期に導入された鉄筋コンクリート様式を使用する一方、屋根、座敷、次の間、寝所、廊下は日本の伝統様式によって設計されています。
まず正門入り口の前庭に入ると澎湖特産の玄武岩(猫公石)を切り出したものが壁として置かれ、内と外が隔てられています。
正門入り口の廊下は洋風様式で造られており、正門はルネッサンス時代のものをかたどった内開きの木製門となっています。
玄関と外壁の台座にも洋風建築をかたどった石材が使用されています。
応接間と茶の間についても洋風の設計と素材が取り入れられており、客間の窓は当時流行していた洋風八角窓となっています。
また来客用スペースとプライベートスペースは壁によって区切られており、これも洋風建築となっております。
(日本語説明板より)


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