投稿日:2012-04-18 Wed

岩国徴古館の建物の概説
当館は、物資統制下の戦時中に、旧藩主吉川家が「郷土に博物館を」という目的で建てた建物で、昭和17年(1942)9月27日起工、同20年(1945)3月10日竣工。
設計は佐藤武夫。
施工は株式会社池田組。
佐藤武夫(1899~1972)は名古屋に生れ、岩国中学校を卒業して早稲田大学で建築学を専攻し、同大学の教授となり、建築音響学の分野を開拓した。
又、日本建築学会の会長を勤め、芸術院賞を受賞した。
当館は、佐藤武夫が学究心を燃やして初めて手がけた作品で、当時、建築学界に新しい感覚で受け入れられたヨーロッパの古典主義様式を基本にして、佐藤の建築家としての才気を表したものである。
特に、展示室内部の下部が広がった列柱や、木製の階段の形態などに、物資の乏しい戦時下の建築とは思えない豊かさを感じさせる。
岩国徴古館
(説明板より)
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