FC2ブログ
 
■プロフィール

野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

■最近の記事
■月別アーカイブ

■カテゴリー
■FC2ブログランキング
■ブロとも申請フォーム
■最近のコメント
■小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-

■ブログ内検索

■リンク
■RSSフィード
■FC2カウンター

戦艦「比叡」
戦艦「比叡」―高速戦艦悲劇の生涯 (光人社NF文庫)戦艦「比叡」―高速戦艦悲劇の生涯 (光人社NF文庫)
(2002/04)
吉田 俊雄

商品詳細を見る


誕生

御召艦「比叡」

山本五十六

真珠湾攻撃

南雲機動部隊

第二次ソロモン海戦

飛行場総攻撃

南太平洋海戦

第三次ソロモン海戦

「比叡」奮戦

その孤独な死


本書を読んで初めて知ったのだが・・・
戦艦「比叡」は自分から沈むという「自沈」をする必要はなかったのではないかという話・・・・
敵との海戦で猛烈な集中砲火を浴び炎上。
さらに魚雷を浴びる・・・・
が・・・魚雷は不発・・・・
しかし、事ここに至っては・・・ということで司令部からの指示が一転二転したが、最終的には処分(自沈)されることになる。
ここで意思の疎通がきちんとできなかったらしい。
しかも、情報の収集がいい加減・・・・
無責任な奴はどこにでもいるもので、実際に現場を確認していないのに「機械室全滅!」の報告をあげた馬鹿がいたらしい。
機械室が全滅したのでは、もうどうしようもない。
このまま漂流して敵の手に渡すよりも自らの手で沈めてしまった方がいい・・・
そこで「総員退艦」となる。
が・・・艦の一番底から、ぞくぞくと「機械室」に配置されていた兵員たちが甲板に上がって来る。
“全滅”して死んだはずの人達が・・・・
この時点で「おかしい」と気が付く人がいてもよさそうなものだが・・・
実際は機械室も缶室も異常なく、機関は全力が出せる状態だったという。
そのため、機関員たちはなぜ退艦しなくてはならないのか不思議に思ったという。
「早まった」というどころの話ではない・・・・
情報をしっかり把握していれば、なんとか帰還して、処分するようなことは避けられたかもしれないというのだ。
何たることぞ!
艦長は艦と共に沈むことを許されず、生還したが、その後、この事実を知り愕然とする。
沈めなくてもいい艦を自ら沈めてしまったのだから当然だろう。
この一件は、査問会で調査されるべきだが、その査問会すら開かれなかったという。
お粗末な話である。
こういうお粗末さが結局、日本の敗戦につながったのだと思う。
「機械室全滅」が嘘の報告かどうかは知らないが・・・
きちんと確認しなくてはならない者が確認を怠る・・・・
勝手な思い込みをする・・・・
機関員からの報告(下からの報告)を無視する・・・
助かりたいばかりに、自分に都合のいい解釈や報告、進言をしたのかもしれない。
いずれにせよ、“人間”の問題である。
今でも参考になる事例ではなかろうか?

昨年、ガダルカナル島から対岸のツラギ島へ向かう時に、この戦艦「比叡」が沈没したあたりをボートで通過した。
「この下あたりに沈んでいる」との船長の話で、一旦船を停めて慰霊を行ったが・・・
その時のことが頭によぎる・・・
現地に行く前に本書を読んでいたら、違った思いがよぎっただろう。




今年の読書:35冊目

スポンサーサイト





読書 | 20:23:16 | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する