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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
59歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

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「指紋の神様」の事件簿
「指紋の神様」の事件簿 (新潮文庫)「指紋の神様」の事件簿 (新潮文庫)
(2006/10)
塚本 宇兵

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第1章 指紋とは何か
刑事から指紋捜査官へ
白衣姿だけの不思議な光景
突然の配置転換
指紋捜査官の第一歩
サルと人間にしかない?
モノをつかむためには不可欠
人間はいつから指紋と付き合ってきたか
信頼と忠誠の象徴から犯罪の象徴へ
終生不変―何度でも再生する
万人不同―世界に唯一のもの
指紋学の発展―ハーシェルとフォールズの功績
どのように個人を識別するか―符合するのは1兆分の1の確率
ヘンリー・システムの浸透―指紋は個人識別の根拠となりえるか
犯人逮捕の決め手として
大場茂馬と平沼騏一郎―日本への指紋法導入
指紋制度をめぐる警察機構の変遷
捜査手法は日々進化していく
素人には困難な指紋照合
鑑識課の改革に踏み切る
「頭は冷静に、こころは熱く」の思いで
長くつづいた「人に訊く」捜査手法
事件現場に入れないことも

第2章 指紋が語りかけるもの
転機―Kホテル事件
不可思議な死体
指紋が事件解明の発端となる
指紋に「開眼」
経験がモノを言う―片鱗指紋の照合
犯行現場を読む―現場指紋の対照作業手順
条件によっては見えないこともある―現場指紋
職人技の見せどころ―指紋採取のむずかしさ
不十分だった指紋照合―3億円事件
染み込む指紋―検体の材質で変わる現場指紋
指紋採取に対する根強い抵抗感―有楽町3億円事件
700万人分の指紋照合で事件解決
遺留指紋の最大の敵
水没した指紋―池袋・ホテル内女性殺人事件
指紋だけが真実を語る
指紋捜査官に求められる洞察力
逃走ルートはどこか―赤隄女子大生殺人事件
あるべきところに指紋がない!?
鑑識技術指導でフィリピンへ
指紋はどんな事件も解決に導く―イメルダの壺事件
帰国間際の日本人殺人事件
にわか「特別捜査本部」で鑑識作業
事件が残したもの

第3章 検出と鑑定をしてみる
指紋係の7つ道具
指紋検出法
副次的検出法
新素材との闘い

第4章 指紋がもつ無限の可能性
指紋照合の決め手―特徴点
指紋照合をしてみよう―入門編
指紋照合をしてみよう―上級編
二度死んだ男
個人識別が不可欠な時代
総指紋登録制度導入の是非を考える
指紋はお守り―まず有用性の自覚から
民間活用でわたしたちの生活は変わる
自己証明の有効手段として

本書を読んでみて、指紋というのは本当に面白いものだとおもった。
個人識別の手法としては100年以上の実績があるという。
しかもその間に、一つとして同じものが発見されていないというのだから驚きである。
一卵性双生児は顔がそっくりなので見誤る可能性があるが、指紋は一卵性双生児といえども一致しないそうである。
過去に存在していて今はこの世にいないという人と照合した場合はどうなんだろう?
それでも一致するものがないとなると、驚き以上に驚異ではないだろうか?
江戸時代の人と照合したとしても私の指紋と一致しないとなると・・・・
人類がこの地球に存在してから今まで、同じ指紋を持った人はいないとなると・・・
指紋のパターンは何通りとなるのだろう?
恐るべし・・・・である。

日本は世界で初めて「指紋自動識別システム」の開発に成功したという。
アメリカあたりが最初かと思ったら日本が世界初だそうだ。
これにも驚いた。
昭和58年(1983年)10月から稼働しているそうで、それまでの人の目と経験が頼りだった作業を機械が手伝うようになり照合にかかる時間が大幅に短縮されたという。
しかし、難しいのは指紋の採取ではないだろうか?
さらに重要なのは現場の捜査官が指紋の採取に認識を持っていてくれなくてはならないという点である。
3億円事件では容疑者の少年から指紋の採取を行なっておらず、その少年に自殺されてしまったため、遺留指紋との照合が永遠に不可能となっている。
もし、指紋の照合をしていれば、この少年が犯人だったのか、そうじゃなかったのかどうか明確な答えが出ただろう。
もし不一致なら、今もって3億円事件の謎に彼のことが取り上げられることはない。

照合システムが素晴らしくても、指紋を採取するというシステムが不備だったら何にもならない。
近年、犯人が検挙されない事件が多くなったような気がするのだが・・・・
これは照合する指紋の採取数が足りないのだろか?
外国人が犯人のため照合できないのか?
もしそうだとなると、国際的な指紋データが必要となる。
指紋照合での犯罪の解明は古風な手法のようにも思えるが、これからも益々進化する可能性のある手法だと思う。
肝心なのは遺留指紋の採取と指紋データーの構築だな・・・・そう思った。

なかなか面白く読みやすくわかりやすい本だった。



今年の読書:41冊目

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読書 | 22:22:39 | Comments(0)
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