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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

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竹橋事件の兵士たち
竹橋事件の兵士たち―近頃人民一般苛政に苦しむにより (1979年)竹橋事件の兵士たち―近頃人民一般苛政に苦しむにより (1979年)
(1979/05)
不明

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竹橋事件というのは、明治11年8月23日の夜に起った日本で初めての兵士の暴動と言われている。
主に東京竹橋にあった近衛砲兵大隊が主力となって起こした反乱で、兵卒のうち200名以上が蜂起。
制止する隊長の宇都宮少佐と深沢大尉を殺害し、山砲を2発撃って、うまやに火を放ち、隣りの近衛歩兵第2連隊に共同蜂起を呼びかけた。
近衛歩兵連隊から呼応したのは30数名。
逆に砲兵に対して小銃射撃をする始末。
結局、翌日の8月24日午前2時には鎮圧されてしまった。
反乱軍は「徒党暴動」ということで10月15日、53名が深川越中島の刑場で銃殺されたのである。
この日本歴史始まって以来の兵士の反乱事件で、しかもかの有名な2・26事件よりも大量の死刑者を出した事件にもかかわらず、なぜか歴史上に現れてこない事件なのである。
「闇に葬られた」と言ってもいいかもしれない事件である。

この事件を複数の著者が書いたものをまとめたのが本書なのだが・・・・・
困ったことに文章のあちこちに「左翼的」言葉がやたらと出てきたりするのである。
おかしいなと思ったら・・・著者たちは共産党員を始めとする左翼の人達なのである。
つまり、共産党員によって書かれたものは、どうしても共産党的な表現になってしまうのだろう。
これがどうしても私の神経を逆なでするのである。(笑)
本書は1979年に発行されているが、発行当時の政府与党(自民党)の批判まで飛び出す始末。
内容的には非常にいいのだが・・・・
純粋に歴史の中に埋もれた事実を掘り起こすというのであれば全く問題のない良書である。
が・・・そこに思想的なものもチラチラと混ぜられたのでは興ざめである。
遺族や関係者、子孫を訪ねて丁寧に調査しているのに・・・もったいない。
「私たち竹橋兵士の掘り起こし運動は、これからますます全国的連帯をかちとりつつたかまってゆくだろう」とまで書かれては“右”の私としては興ざめ・・・・
「連帯」とか「勝ち取る」とか、どうしてそういう言い方をするんだろうか?
純粋さが感じられなくなる。
兵士たちの蜂起を「階級闘争」という観点から掘り起こしたのだろうか?
純粋な歴史の掘り起こしではないのか?
山県有朋をボロクソに切り捨てるあたりは、いかがなものだろうか・・・・
テーマも内容も悪くないのに全くもって、もったいない・・・・
どうして“左”はこういう書き方をするんだろう?
目ざわりである。
“左翼”特有の言い回しを全て塗り潰して読んでみると、なかなかいい内容の本である。
この本に対しては、そういう読み方をお勧めしたい。

竹橋事件発掘の意義と問題(平野義太郎)

竹橋事件と国民の歴史意識(高橋磌一)

竹橋事件の真相を追う(麻生三郎)
近衛兵の反乱
軍事裁判と判決
歴史を抹殺・偽造した明治政府
兵士の処遇と軍隊内の矛盾
「蜂起」をめぐって
自由民権運動の影響
岡本之助の役割
明治専制政府と竹橋事件
真相究明運動と今後の課題

秩父路の兵士たち(中沢一朗)
90年前の葉書
3人の兵士たち
墓碑を追って
顕彰のうた
(短歌)秩父路に殉職者の跡をたずねて(多田妙)

蜂起の日を命日に(多田留治)
~近畿、中国の兵士をたずねて~
1人の兵士に建てられた2つの墓
兵士とその家族たち
蜂起の日を命日に

埋火(ひだね)を掘る~上州の兵士をたずねて~(藤林伸治)
密封された佐藤種五郎
恨みの天長節
“天皇に鉄砲むけた菊池作次郎”の末裔たち

崖下の墓標~東京の兵士をたずねて~(野村正太郎)
手がかり
模索
発見

成立期における日本軍隊の特質(藤原彰)
諸藩連合軍から中央直属軍へ
徴兵令とその矛盾
西南戦争から軍人勅諭へ

岡本之助と陸奥宗光(絲屋寿雄)
岡本之助の奇怪な行動
紀州派の暗躍と警視庁
西南の乱と陸奥の紀州募兵策
土佐派の政府顛覆計画と陸奥
陰謀の暴露と一斉検挙
陸奥被告奪還の夢と岡本

兵士たちの生活とこころ(対談)(澤地久枝・高橋正衛)
草創期の日本軍隊をめぐって
兵士たちの生活と不満
戦争体験と明治人
天皇の軍隊への端境期
「徴兵の制を議し、民権論に渉」った兵士たち
山県らの謀略への疑い

「竹橋事件」研究史小論(松尾章一)

資料篇(麻生三郎・松尾章一編)



今年の読書:40冊目


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読書 | 19:24:19 | Comments(0)
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