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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

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特捜検事の「証拠と真実」
特捜検事の「証拠と真実」特捜検事の「証拠と真実」
(1998/10)
清水 勇男

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題名から想像すると、何やら堅苦しい内容を想像するのだが・・・・
実際は非常に読みやすく面白い本である。
元東京地検特捜部検事だった方が書かれたものだが、いわゆる「暴露本」ではない。
いや、ある意味「暴露本」かもしれないなぁ~(笑)
とにかく、あまり世間では知られていない検察官のことが公開されているのだから暴露といえば暴露になるかも・・・・(笑)
でも悪い意味での「暴露」ではない。
いくつもの事例を挙げてわかりやすく書かれている。
また失敗談、後悔談などもあって面白い。
大きな事件として「千葉大チフス菌事件」と「ロッキード事件」が取り上げられている。
「ロッキード事件」では、児玉誉士夫の家のお手伝いさんが、私の住んでいる日立市出身で、我が町にもこの著者(検事)が事情聴取に来ていることを知った。
へぇ~そんなことがあったのか・・・・初耳である。
で・・・この聴取で児玉のアリバイの一角が崩れたという。

検察内部で上と下が喧嘩をした場合、ある程度理屈が立つ喧嘩であれば、、必ず下の者が勝ち、上の者が負けるのだという。(笑)
これは検察の世界での伝統なようで・・・・・
下をきちんと指導できなかった上の者に責任があるとして、管理能力を疑われるのだそうだ。
だが、何でもかんでも下の者に有利かというと、そうでもないだろう。
「問題児」のレッテルを貼られ、上級庁まで伝われば、今後の進路や昇進に影響するだろうから・・・
著者は、「どうしようもない上司」とぶつかり辞職を覚悟したという。
やっぱり、エリート集団の組織には、こういう上司がいるのである・・・・(笑)

頭が良すぎると、先が見えてしまって、というか、先が見えたような気がして、初めから行動を起こそうとしない若い人間が増えたように思えると言う。
「やってみなければわからない」といつも後輩に言っているという。
これは検察だけではない・・・一般にも通じる話である。
私自身、大いに反省せねばと思う。
頭が悪いのに先が見えている気がして行動を起こさないから・・・・(笑)

検察はある時期をもって一旦捜査の幕を下ろすが、この時期の見極めが非常に難しいという。
トコトンやればいいというものではないらしい。
で・・・・この検察が判断する潮時と、マスコミが判断する潮時は往々にして一致しないのだそうだ。
幕を下ろすのが遅すぎると見ればマスコミは「政治的圧力があった」と非難し、逆に遅ければ「検察ファッショだ」という声を上げる。
検事というのも大変な仕事である。

第1部 特捜検事捜査ファイル

第1章 人はなぜ罪を犯すのか
     また家族が泣かされる
     犯罪の背後にあるもの
     現代の深い闇
     欲望の赴くまま罪を重ねる人々
     真犯人は裏で手を引く
     よもや自分が・・・・
     海を越えてくる犯罪

第2章 調書の切れ端から
     検事が被疑者を取り調べる理由
     自供するにはわけがある
     口は災いの元
     罪を悔いる瞬間
     自供がやがて否認に変わる
     取り調べの妙

第3章 証拠の発掘現場
     死体は語る
     事故死か、病死か?
     証拠はいつも常識の外に

第2部 巨大な悪に挑む

第4章 法廷闘争―千葉大チフス菌事件
     転勤は、事件との出合い
     長い闘いの幕開け
     捜査と公判の関係
     細菌の恐怖
     素人ゆえの戸惑い
     裁判所が犯したミス
     先入観が判断を狂わせる
     方向転換
     独断で作った論告要旨
     信じられない結末
     怒りで湧いた闘志
     有罪認定への大きな柱
     第2ラウンド開始
     証拠の最大の復讐

第5章 天の網―衝撃!ロッキード事件
     昭和51年2月5日、夜
     特捜部の苦悩
     迅速の捜査展開
     公判始まる
     ロッキード事件の背景
     巨悪を暴く男たち
     解明された資金の流れ
     児玉の逆襲
     児玉領収書
     最後の攻防
     天の網にかかった男
     エピローグ



今年の読書:41冊目



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読書 | 10:30:37 | Comments(0)
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