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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
59歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

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「北方領土」上陸記
「北方領土」上陸記 (文春文庫)「北方領土」上陸記 (文春文庫)
(2005/11/10)
上坂 冬子

商品詳細を見る


「北方領土」上陸記・・・・という題名に騙されたといえば騙された・・・・(笑)
北方領土って、どんなところなんだろうか・・・・と思って読んでみたのだが・・・
上陸した話は第1章の「北方領土に上陸」の一部に書かれているだけ。
内容を要約したら、わずか数ページ程度のもの。
ありゃぁ~騙された。(笑)

しかし、本書の凄いところは、この後の200ページ以上に及ぶ部分である。
北方領土問題について実にわかりやすく書かれている。
さすがは上坂冬子さんだと思った。

第1章 北方領土に上陸
参加を断られる
国境ではなく“通過地点”
古いレーニン像と新しい教会の国後島
おしゃれが目立つ択捉島
村長夫婦、「あとは幸運と健康を望むだけ」と
島は永久に返らない?

第2章 四島(しま)を追われた人々
「四島とわたし」絵本コンクール
恍惚の母が「私の家はしべとろ」と
「島民に告ぐ」
最後に引き揚げた女教師
水晶島からの脱出
命がけの登記簿持ち出し
「何分の沙汰あるまで待て」

終戦後、上陸してきたソ連軍の監視の目をかいくぐり、登記簿を本土に持ち帰った役人がいる。
国後出張所の書記の方だが・・・
機転を利かしてやったことだが、本来、登記簿の外部への持ち出しには司法大臣の命令が必要だという事で、勝手にやったことが評価されなかった。
終戦時の大混乱の中、北方の小さな島で司法大臣への要請など出来るあろうはずはない。
大殊勲にもかかわらず、お役所的な対応・・・・処遇・・・・
この登記簿が現存している事で、所有権が主張できる根拠となっているにもかかわらず・・・・

第3章 90歳記念の島の私有地訴訟
権利書あれど権利なし
マスガタ訴訟の陰の人々
死んでも死にきれないと陳述
「おい、勝っちゃったよ」
マスガタの死、そして敗訴

土地の権利書を持っていても権利はない・・・・
そんな馬鹿な・・・であるが、北方領土の島民はそういうことらしい。
で・・・私有地訴訟・・・・
そういう訴訟があったのか・・・・初めて知った。

第4章 日本で最初に返還を唱えた男
マッカーサーに直訴状
日本の領土という根拠
町長、公職追放令に
アメリカなら返すだろうが、ソ連は返すまい
「それでも、やり遂げねばならない」
風雪にさらされた「四島のかけ橋」

ソ連の不当な占拠をいち早く指摘し、戦後、日本人としていち早く北方領土返還を訴えたのは、当時の根室町長の安藤石典(いしすけ)という人。
マッカーサーに直訴状を出したんだからすごい人だ・・・
そんな早い時期からこの返還運動は始まっていたのである。

第5章 「日ソ共同宣言」の愚
電信電話の海底ケーブル
他国の領土であるはずがない
ソ連は講和条約に署名していない
きっかけは日付も署名もない文書
日ソ交渉の裏で保守合同のひずみ
重光外相の豹変
ダレスの“恫喝”
北方領土と沖縄の抱き合わせ返還案

やっぱり政治家がしっかりしていないとダメだよなぁ~

第6章 国連前で返還アピール
高碕達之助の決意
岬から1.85キロ先には行けず
ソ連の本心は平和条約より善隣協力条約
日本は、まだ占領されている
北方領土返還要求ニューヨーク大会
各国大使の反応
社会教育課長、本籍を択捉島に移す

昔は国連前でアピールなんかをしたんだねぇ~知らなかった。
その後、その熱意はどこへ行っちゃったんだろう?
それにもまして、北方領土に本籍を移せるっていうことを知ってビックリ
そういう法律があるんだぁ~

第7章 拿捕
国後島に不時着したリンドバーグ
国後島の名門一家
高校生も拿捕される
レポ船
人道的支援という底抜けの善意

主権を侵されていながらソ連に「人道支援」をしている日本という国は確かに間抜けだ。

8章 ドラマ仕立ての如き変転
各国の地図から見た北方領土
ソ連外相、「根拠のない領土要求をするな」と
エリツィン、突然の訪日キャンセル
領土問題解決、目前に迫る
主役降板、万事休す

何ともタイミングが悪い話ばかりが並ぶ。
日本の首相はコロコロと替わるし・・・・
2000年返還の言い出しっぺのエリツィンは辞任・・・
もうちょっと・・・というところで返還は幻に化す。

第9章 日ロの戦後は終わっていない
「父上は抑留者だったのか」
会談は森首相の父上の墓地で
領土問題、北朝鮮の話題でかすむ
返還を強硬に拒否するサハリン州
問題の先送りは許すまじ

北方領土問題・・・・難しいよなぁ~
日本固有の領土だし、追い出された旧島民もいるし・・・・
しかし、その反面、島にはロシア人が住んでいる。
若いロシア人から見れば、祖父の代から住んでいる我が故郷である。
そうそう簡単に返還しろと言われても納得できまい。
今度はロシア人を追い出すことになる。
当然、ロシア人から見たら「奪われた」ということになる。
どうすればいいんだろうか・・・・
両国の国民が納得いく方法・・・・・何かないものか・・・・

北方領土問題を知る好著であった。
題名にちょっと騙されたけど・・・・(笑)



今年の読書:19冊目

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読書 | 13:02:35 | Comments(0)
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