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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
59歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

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新品将校奮戦記
新品将校奮戦記―北支62連隊,仏印21師団・駐屯軍司令部 (1982年)新品将校奮戦記―北支62連隊,仏印21師団・駐屯軍司令部 (1982年)
(1982/05)
池田 二郎

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筆者は14歳ぐらいに陸軍幼年学校に入校した俊才。
エリートと言えばエリートなのだろうが、この体験記にはそのエリート臭さが感じられない。
著者の人徳なのだろうか?
この人は、普通の人とはちょっと違う・・・・
何が違うのかというと・・・心臓が右胸にあったのである。
こういう人は滅多にいないだろう。
だから運命もまた違うのか?
他の同期生と違って、第一線の勤務から順次に後方の勤務に向かうという、また人とは逆の道を辿るのである。
良かれと思ってアドバスしたことで同期生の親友を「死に追いやった」と、生涯悔やんでいる。
運、不運は紙一重である。
必ずしも、この方のせいではないと思うのだが・・・
本書は著者の遺稿を奥さんと戦友、知人が協力して出版したものである。
筆者は本になる前にこの世を去ってしまったのである。

本書の「はじめに」の項に筆者はこう書いている。
「旧陸軍といえば、とかく罵詈讒謗(ばりざんぼう)のみを聞くこと久しい。が、決して左にあらず。春風駘蕩(たいとう)、そして和気藹々(あいあい)の情もまた、必ずしも少なくなかったのである。~(略)~“死”に直面している集団には、“愛”は絶対に不可欠のものだったと、私は固く信じて疑わない。読者諸賢におかれても、このことをとくと了解して頂きたいものと思うのだが。」・・・と・・・・
私は筆者の思いに大いに共感する。
読みごたえのある体験記である。

第1章 歩兵第62連隊の巻
陸士卒業、直ちに戦線へ
  君と国のためならば
  内臓左右転位症の悩み
  新品見習士官の誕生
朝鮮半島から中国大陸へ
  新品見習士官の専用列車
  西村少尉の憲兵転科を悔やむ
  異郷で父子の対面
第一線部隊へのろのろ追及
  豪華な兵站宿舎の歓待
  北支那方面軍司令部での指揮官教育
  北京の銀座通り
  済南の第12軍司令部でまた教育
  ようやく最前線部隊にたどり着く
めくら滅法の初陣
  宿県の歩兵第62連隊に着任
  すい渓口(すいけいこう)の第10中隊に配属
  遺書を認めて初陣に
  睡魔と闘い戦場に急行
  無我夢中の初陣の戦闘
  戦いすんで
  久保田大隊長の検閲
  転属命令
一般幹部候補生教育隊で実戦教育
  一般幹部候補生教育隊に着任
  新品少尉が教育計画立案
  多士済々の幹候隊
  幹候隊が軍旗祭の競技会で優勝
  幹候隊に討伐戦への出動命令
  得難い真剣勝負の教育
  敵は逃げたか?
  暴発事件と左翼学生
  将校か下士官かの関門
  教育終了、別離の野宴
聯隊旗手として討伐戦に出動
  着任早々弔辞の作成とは
  第二次渦河々畔掃討作戦
  渦河の敵前渡河
  蒙城を猛攻
  渦陽を占領
  軍旗を奉じて中原会戦に
  どこまで続く行軍ぞ!
  食糧欠乏、舌(タン)に舌づつみ
  補給隊到着、司令部の非情
  中原会戦に凱歌、保定に移駐

第2章 第21師団参謀部の巻
師団司令部の参謀部へ
  新品中尉、不本意な転任
  なんでもやらされた通信係将校
  晋察冀辺区(しんさつきへんく)作戦開始
  永野支隊の作戦詳報起草
魯南掃共(ろなんそうきょう)作戦と青島(チンタオ)移駐
  方面軍の作戦会議に新品中尉が出席
  敵の根拠地を無住地帯に
  鶏と牛と人の行列
  青島に集結
  武道大会で準優勝
  南方転進の準備
  思い出の『蘇州夜曲』
仏領印度支那に転進
  海上輸送の計画
  方面軍司令官の査察で一騒ぎ
  朝礼暮改の観兵式
  乗船命令受領
  北野丸に乗船、青島出帆
  “参謀代理”は苦情承り所
  総員退避の訓練
  馬公に入港、参謀長の上陸に随行
  ハイフォンに上陸
ハノイに師団司令部を設置
  北部仏印の防衛担任
  仏印の少尉候補者選抜試験
  心友四竃信治中尉の戦死
  双葉山の精進に学ぶ
  教育訓練計画の立案

第3章 仏領印度支那駐屯軍司令部の巻
仏領印度支那駐屯軍司令部に転出
  軍司令官の訓示に感激
  獣医部長の職務も兼務
  石井区隊長にチョッピリ恩返し
  部隊長会同の設営
河村軍参謀長と町尻軍司令官
  快刀乱麻の名参謀長
  聖将・町尻軍司令官
軍使と判士
  第15師団のビルマ転進を支援
  仏軍兵営借用の軍使
  交渉相手はクレール中佐
  コマン・タレブーだけで説得
  交渉成功!
  軍法会議の判士
  集団抗命、上官暴行事件
  断腸の裁判
さらばサイゴン
  新品大尉、母校の区隊長拝命
  赴任延期して残務整理
  師団参謀長の送別の宴
  軍司令部幹部との別離

あとがきにかえて~軍隊のビンタと海軍のこと



今年の読書:48冊目



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日記 | 10:53:57 | Comments(0)