投稿日:2009-11-20 Fri
![]() | 不時着―特攻 「死」からの生還者たち (文春文庫) (2006/12) 日高 恒太朗 商品詳細を見る |
副題の『特攻―「死」からの生還者たち』から、生還者たちの証言集、体験談集かと思ったら、そこまでの本ではなかった。
拙者がよく陥る勘違い・・・である。
大和特攻の海で
著者が、この本を書こうと思ったきっかけについて書かれているだけ・・・・
荒木虎美特攻伝説
昭和47年、養子に入った先の妻子3人を殺害し、「3億円保険金」を手に入れようとした荒木虎美という男。
自称「特攻隊員」・・・・
2度出撃し、エンジン故障で生き残ったと吹聴していた男・・・・
昭和55年、死刑判決を受け、上告中の平成元年に獄中で死亡。61歳。
果たして、この男は本当に元特攻隊員だったのか・・・・
その調査、取材から見た「特攻」の話。
不時着
以前、私が読んだ『串良 ある特攻隊員の回想』という本を取り上げ、これを中心に描かれているので、残念ながら新鮮味が感じられなかったが、補足としてはいいかも・・・・
防人たちの聲が聞こえる
内容は、取材記に近いかな・・・・
幻の予科練
これも取材記と各種資料の引用・・・・
8月15日の記憶
沖縄つつじの墓標
この本は、予科練出身の元特攻隊員たちを訪ね歩いた取材記・・・・・
ルポルタージュ集・・・・
しかし、読み終わって・・・何の感想も浮かばない。
なんでだろう?
サラリと読んで・・・なにも頭に残らないのである。
著者は戦後生まれ。私より8歳年上・・・・
その著者が取材して書き上げたのだから、著者と同じ感慨を持ってもおかしくはないと思うのだが・・・
何の感慨もない。
強いて言えば、荒木虎美の話は知らなかった話なので、この話ぐらい・・・
あとは、大体、私の頭の中に既にある話やイメージと同じなので、驚きもしなければ感動もしない・・・・
入門書としてはいいかもしれないけど・・・
題名に惹かれた勘違い、期待はずれが尾を引いているらしい。(笑)
今年の読書:61冊目
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