投稿日:2009-10-12 Mon
ふと・・・気がついた・・・・今日は『シベリア抑留関係展示会』の最終日だ!
うっかりしていた・・・
見に行かねば!
というわけで・・・急いで出かける。
「シベリア」というと、大学時代の恩師“タナカ先生”を思い出す。
拙者の大学時代の第二外国語はロシア語であった。
そのロシア語を教えてくれたのが“タナカ先生”
先生は従軍者で、戦後、シベリアに確か15年くらい抑留された方である。
先生と直接会話を交わしたのは1回だけ。
「君!オーロラはいいよぉ~。生きている間に是非一度は見ておいたほうがいい。この世のものとは思えないすばらしいものなんだ」
「先生!それって、どこへ行ったら見られるんですか?」
「うん、シベリア・・・・だな」
「シベリア?なんだかすごく辺鄙な場所のような気がするんですけど・・・・僕もシベリア送りですかぁ~いやだなぁ~そういうのぉ~」
「アハハ・・・・」
それから数ヶ月もしないうちに先生は急死された。
先生と知り合って半年も経っていない・・・・
先生とはこの会話だけ・・・・
だからなおさら記憶に深く刻まれたのだろう。
今思えば、「シベリア送り」なんていう失礼な言葉を使ってしまい後悔・・・・・
それでもニコニコしていた先生の顔が忘れられない。

この展示会と“タナカ先生”は直接は何の関係もないが・・・・
シベリアという言葉に惹かれて見に行く。
収容所の模型などを見ながら、先生を思い出す・・・・
で・・・ビデオの放映もあったので、そちらのほうを重点的に見ていたが・・・・
なぜか、出だしがフィリピン戦の話・・・・
しかも証言者は戦車第6連隊の方である。
戦車第6連隊と言えば、我が戦車第二師団の隷下の部隊ではないか!
しかし、この方は我が戦友会の会員ではない。
名簿にはそういう名前は載っていなかったと記憶している。
入会していないのか、それとも既にお亡くなりになり拙者が入会前に退会されておられるのか・・・
このビデオの制作年を知りたかったが、わからなかった。
しかし、まさか、こんなところで戦車第6連隊の方の証言を聞くとは思わなかった。
これは、“タナカ先生”のお導きか?
ついつい、なんでもかんでも「お導き」と思ってしまうのである。(笑)
このビデオは、フィリピンではこういう戦いだったが、一方、大陸ではこういう戦いで、のちにシベリアへ送られ・・・・という話の展開だったのである。
なんともいえぬ満足感を味わい帰宅・・・・
今日が最終日と気がついて急いで見にきて本当によかった。
スポンサーサイト
△ PAGE UP