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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
59歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

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さらば財務省!
さらば財務省!―官僚すべてを敵にした男の告白さらば財務省!―官僚すべてを敵にした男の告白
(2008/03)
高橋 洋一

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著者は内閣参事官の高橋洋一氏。
あれ?どこかで聞いた名だな・・・と思ったら、以前読んだ『官僚との死闘700日』(長谷川幸洋・著)に著者と一緒に官僚と戦った人として出てきた人ではないか?
あらら・・・なんという偶然・・・・

どうもこの著書によると、有能な人間を無能にしてしまうというのが、現在の官僚システムらしい。
「幼稚」とは、何が一番大事なことかがわからないことを言うらしいが、個人としての能力は高いかもしれないが、組織としてはまさに「幼稚」な集団が「財務省」ということになるらしい。
著者は小泉政権、安倍政権下で6年半も改革に関わってきた人物である。
しかも財務省の官僚である。
しかし、今の「大きな政府」では日本はもたないということから、官僚でありながら改革を進めてきたらしい。
「大きな政府」」とは、現在の官僚機構を維持しようとする連中で、「官僚派」と呼ばれる官僚出身の政治家や官僚自身が現在まで維持してきた政府である。
この官僚派は自民党だけではなく民主党にも多くいるという。
ん?
今度の選挙で大勝した民主党が政権を取るのだが・・・民主党にも官僚派が多いとなると・・・大丈夫だろうか?
対して「党人派」と呼ばれる政治家の多くは「小さな政府」を目指す。
彼らが改革派ということになろう。

著者は東京大学理学部数学科を卒業した数字のプロである。
そういうわけで、数字の話になると頭の悪い私にはちょっと難しい話で分かりづらいのだが・・・
なんと!ここで気が付いたのだが・・・
財務省(旧大蔵省)は数字を相手にする官庁なのに、なぜか東大法学部出身者が牛耳っているのである。
今までは、東大法学部出身者は優秀だから当然だと思っていたが・・・
法学部って文系なんだよなぁ~
文系って・・・数字に弱いんじゃないか?(笑)
数字を扱う仕事の場合は、やはり東大に限らずどこの大学出身者でもいいから、数学科などの理系の人間が多くないとマズイんじゃないか?

そういう環境の中に数学科出身の著者がいるわけだから・・・・
「浮く」のは当然かもしれない。
数式を駆使して理論で言われても法学部出身者には理解できないのだろう。

日銀も同様で、「幼稚」な政策を行うので海外では呆れられたらしい。
優秀な人たちの集まりだと思っていたのだが・・・・

結局、本当の意味での「人間の資質」の問題という気がする。

本書を読んでいてフト思った・・・・
もしかして官僚自身は気づいていないかもしれないが・・・・
今の状況は、戦前・戦中と同じではなかろうか?
軍部が暴走し、政治家が引きずられ、新聞が迎合した・・・・
「軍部」を「官僚」と読み変えると・・・・
官僚が私利私欲(省益)で暴走する。
政府や大臣の方針に逆らい、陰で動く・・・・姑息な手段で改革を骨抜きにしようとする。
それに官僚出身の政治家が乗っかって・・・・
改革の主体である財政経済諮問会議の事務方が、改革潰しのためにマスコミにリークする。
お膝元の事務方が裏切り行為。
それにマスコミが迎合・・・・
これでは安倍政権が短命に終わるのも無理はない。
さて・・・その後はどうなるのだろうか?
戦争に負けて日本は実質崩壊したのである。
たぶん、このまま官僚を野放しにしておくと同様のことが起こるような気がしてならない。

民主党が政権を取ったことが大きな変革になるだろうか?
「天下り禁止」は一見、よさそうに聞こえるのだが・・・・
「天下り禁止」をすると、途中で役所を辞める人間はいなくなる。
天下り先がないからだ。
そうなると、いつまでたっても役所に残ることになる。
当然、人件費がかさみ・・・財政は苦しくなり・・・増税ということになる。
これこそ「大きな政府」を維持しようとする官僚の思うつぼである。

年金システムの問題は支払った人に年金を給付する時期までまったく通知しない点であると著者は指摘する。
私も以前から不思議に思っていたので同感である。
銀行や郵便局に預金すれば、かならず通帳に記載される。
が・・・年金にはそれがない。
本当に払ったのか、本当に役所は受け取ったのか・・・・わからない。
このシステムに対する改革は誰も言わないんだけど・・・大丈夫だろうか?
民主党は大騒ぎしたけど・・・本当の意味での改革を提言しているだろうか?

日本人はそもそも自分の手で自ら改革ができない国民ではないかとすら思えてくる。
もう1回アメリカに占領してもらって強制的に改革してもらわないといけないのかな?(笑)

まえがき~日本一の頭脳集団の本当の実力

序章 安倍総理辞任の真相
安倍辞任劇のさなかに
改革の真の論点は何だったのか
社会主義を信奉する官僚たち
もはや官僚はエリート集団ではない
誰も気づかない霞が関の失策
政治家と官僚が竹中平蔵を嫌った理由
霞が関のための政策立案

第1章 財務省が隠した爆弾
大蔵省の「変人枠」
理系であったがために
歌って踊れるエコノミスト
郵政省で「高橋株」が急上昇した理由
予算の総本山にいる東大法学部出身者は
破綻寸前だった大蔵省
日銀が突いてきた大蔵省の弱点
大蔵省「中興の祖」と呼ばれて
小泉総理なしでも郵政民営化は必然
特殊法人の価値
FRB議長の日銀批判
海外では一言も反論しない日銀
用意されていたポストは「雷鳥」

第2章 秘密のアジト
オフィスビルの一室での密会
金融界を震撼させた事件の証人に
不良債権を処理しないと豚箱行き
財務省に潰された改革
御用学者たちの情けない実態
官僚たちの高等テクニック
道路公団債務超過の嘘を暴く
建設利権を潤す国土計画構想
地方部局への左遷

第3章 郵政民営化の全内幕
郵貯破綻をシミュレートした論文
「ここは、座敷牢だ」
郵政4分社化の決定過程で
六本木オフィス官邸
思わぬ形の反撃
80人のSEとの対決
奸計、そして誹謗中傷
郵政民営化を初めて数値化
特殊会社化案の裏にあったからくり
天が味方した民営化
竹中大臣は「カオナシ」
小泉総理の情熱

第4章 小泉政権の舞台裏
郵政民営化と政策金融機関の関係
財務省では「死刑でも済まない大犯罪者」
小泉総理の激怒
「高橋を抹殺してやる」
理財局との国有財産売却論争
自民党と経済財政諮問会議の力関係
竹中大臣と飯島秘書官の間の溝
官僚を自在にコントロールする財務省
党政調会へのパワーシフト
自民党結党以来の快挙とは
「国庫に入ったカネは自分たちのもの」
家庭が主計官

第5章 埋蔵金の全貌
上げ潮派と財政タカ派
キャッシュフロー分析というレーダー探査
年金は破綻寸前
巨額を積み重ねた役人根性
あまりにも稚拙な財務官僚の言い訳
探査すべき特別会計とは
独立行政法人に眠っているお宝
「日本は財政危機ではない」と知る財務省
財政タカ派の「増税ありき」トリック
博士の愛した数式
改革と増収で財政再建は可能
成長率が上がれば財政再建できない?
金融資産が飛び抜けて多い日本

第6章 政治家VS.官僚
選挙の洗礼を受けた竹中大臣に政治家は」
安倍政権前夜の勉強会で
「戦略は細部に宿っている」
小泉総理も着手できなかった改革とは
改革をリードした幹事長
公務員制度改革の肝とは
日本の役所だけに見られるいびつな制度
自民党内の党人派と官僚派の文化の違い
安倍政権の崩壊を招く引き金になった会話
居並ぶ大臣のほとんどが役人を代弁
渡辺行革大臣に渡らなかった「べからず集」
大臣と異なる方針を新聞にリークする役人
政府税調会長のスキャンダルで匂う謀略
役所を激高させた安倍総理の慣行破り
記事にならなかった総理の快挙
民主党案の重大な欠陥

第7章 消えた年金の真実
はるか昔からわかっていた杜撰なデータ
社保庁を信頼する民主党案の是非
アメリカの前提は「政府は間違える」
火中の栗を拾った総理と幹事長
政権の命を奪った役人への過信

終章 改革をやめた日本はどうなる
法案成立に重要な役割を果たすようになった人々
政府や自民党内の論議に決定権なし
切れた古巣との絆
時とともに証明されるもの



今年の読書:52冊目



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読書 | 23:43:11 | Comments(0)