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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

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敵兵を救助せよ!
敵兵を救助せよ!―英国兵422名を救助した駆逐艦「雷」工藤艦長敵兵を救助せよ!―英国兵422名を救助した駆逐艦「雷」工藤艦長
(2006/06)
惠 隆之介

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太平洋戦争時、撃沈した敵の艦船の漂流している乗組員を助けた人がいる・・・・
駆逐艦「雷(いかづち)」の工藤艦長である。
戦場で漂流者を救助するには船を止めねばならない。
これは非常に危険な事で、敵の潜水艦、航空機、軍艦の好標的にされる。
危険な行為のため、場合によっては友軍の兵でも救助しない場合があるという。
にもかかわらず、この危険を冒して敵兵の救助に当たったのだから驚く。
運が良かったとしかいいようがないだろう。
この時、もし敵の攻撃を受けて、こちらが沈められたら多くの部下を死なせることになるのだ。
敵を救うために自分の部下を死なせたのでは、申し開きが立たない。
万死に値すると非難されてもおかしくはない。
そんなリスクを払ってまで、普通は絶対、敵兵を助けないだろう。
にもかかわらず、敵兵を救助し、かなり手厚く介護したというのだから驚く。
「人道的」と言葉でいうのは簡単だが、実行するのはかなり難しい。
よほどの変人か?
その素地はどこで養われたのか・・・・
本書はこの「美談」だけではなく、そういうところからも迫っている。
この時救助された敵兵は、戦後もずっとこの工藤艦長に対して感謝の気持ちを持ち続けていたという。
敵から賞賛され続けている「美談」なのだが、なぜか日本では知られていない。
決して自画自賛の話ではない、敵が賞賛している話なんだから・・・・
自虐的な話もいいが、こういう話も知っておくべきだ。

著者は元海上自衛隊の自衛官・・・・
ところどころ海上自衛隊との比較などが出てくるので面白い。

序章 日英海軍のきずな
1.英国の元外交官、日本の海軍士官の消息を尋ねて来日する
2.武士道と騎士道

第1章 工藤俊作の生い立ち
1.山形県屋代郷の気質
2.海軍兵学校の予備校、米沢興譲館中学
3.工藤、興譲館中学に進学する

第2章 海軍兵学校1.海軍兵学校の誕生
2.工藤、難関を突破して兵学校に合格する
3.鈴木貫太郎校長の自由な教育理念
4.海軍にゆとり教育があった
5.皇族、海軍に学ぶ

第3章 日米間に暗雲起きる
1.ワシントン海軍軍縮会議
2.工藤、兵学校を卒業する
3.遠洋航海へ
4.青年士官の青春

第4章 日・米英戦争の序曲1.昭和恐慌
2.海軍部内に分裂起こる
3.中国の陥穽にはまる

第5章 開戦
1.駆逐艦「雷」と工藤一家
2.ニイタカヤマノボレ
3.日本、破竹の進撃をする
4.灼熱の中の南方作戦

第6章 スラバヤ沖開戦
1.海戦
2.戦いの中で武士道が発揮された
3.「雷」、危険を承知で敵兵を救助する
4.青年士官、工藤に不満を抱く
5.オランダ病院船「オプテンノート号」
6.漂流米兵の身勝手

第7章 駆逐艦「雷」の最期
1.ミッドウェー海戦
2.瀕死の「雷」
3.散華
4.日本海軍の伝統は残った

終章 敗戦後の工藤
高畠で終戦を迎える



今年の読書:35冊目




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読書 | 23:08:25 | Comments(0)