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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
59歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

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明治の人物誌
明治の人物誌 (新潮文庫)明治の人物誌 (新潮文庫)
(1998/04)
星 新一

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著者の星新一さんは「ショートショート集」で有名な作家。
この人の「ショートショート集」は中学生のころよく読んだものだ。
で・・・この方が「明治の人物」を書いたので意外な思いで本書を手にしたのである。
本書で取り上げられている人物は明治の有名人かなと思ったら・・・・そうでもない。
ここでは10人の人物を取り上げているが、その中には著名な人もいれば、全然名前を知らない人もいる。
はて?なんでこの人たちを取り上げたのだろう?
読んで行くうちにわかった。
著者の父親である星一(ほし・はじめ)となんらかの関係のあった人物なのである。
ある意味、父親の「交友史」のような感じなのである。

中村正直(なかむら・まさなお)
著者の父親が若い頃とりつかれていた本が『西国立志編』・・・・
スマイルズという人が書いた『Self help』を日本語に訳したのが中村正直という人である。
本来は『自助論』であるが、『西国立志編』として大ベストセラーとなった本である。

野口英世
誰もが知っている有名人である。(笑)
本書で著者の父親と野口英世が友人関係だと初めて知った。
しかも・・・野口が日本に一時帰国する金銭の面倒まで見てやっているのである。

岩下清周(いわした・せいしゅう)
実業家で銀行家・・・国会議員も務めた人。
著者の父親が国会議員時代の仲間であり、彼が事業(星製薬)をするにあたって金融面でなにかと世話になった恩人。

伊藤博文
この人も誰もが知ってる有名人。(笑)
著者の父親はアメリカ留学中に、伊藤の渡米中の臨時秘書になっている。
また、韓国総監となった伊藤の下でも働いている。

新渡戸稲造
お札に肖像が使われているので・・・そこそこ有名な方だと思う。(笑)
これまた、著者の父親が米国にいた時に新渡戸に会い、それ以来、師事していたという。

エジソン
超有名人である。(笑)
著者の父親はかなりこのエジソンに傾倒していたらしい。
で・・・傾倒しているだけでなく、野口英世の紹介で実際に会っている。
へぇ~驚いた。
エジソンは本当に発明することが好きな人だったらしい。
発明を通して財産を築こうという気はなかったようだ。
逆に後輩のフォードのほうが資産家となっている。
フォードが後輩というのも驚いた。(笑)

後藤猛太郎(ごとう・たけたろう)
この人は・・・全然知らない。(笑)
この人より、この人の父親のほうが知られているに違いない。
父親は後藤象二郎。
この人の長男が猛太郎なのである。
親父が立派でも息子は・・・・という事例がピタリと合う人。
この息子・・・「ぷー太郎」なのである。いや、「馬鹿息子」のほうが当たっているかも(笑)
長男なのに・・・ここまで「ぷー太郎」というのも呆れるより感心してしまう。
が・・・親父が死んで後藤家を継ぎ伯爵となり、のちに貴族院議員となる。
あらら・・・である。
ところで著者の父親との関係は・・・・
星製薬(株)の創業社長が著者の父親で、その取締役に名を連ねている。
創業の大恩人らしい。
で・・・ついでに、この猛太郎の息子の話にも触れている。
こちらは・・・親によくよく似て「放蕩息子」であったそうである。(笑)

花井卓蔵(はない・たくぞう)
さぁ~誰だか分らない・・・(笑)
明治・大正・昭和に活躍した大弁護士で刑事事件弁護の第一人者である。
衆議院議員にもなっている。
著者の父親がでっちあげ事件の被告となった時に花井さんに弁護してもらい無実が明らかになったという。

後藤新平
この人は、そこそこ知られている人物ではなかろうか?(笑)
医師であり、官僚であり、政治家・・・・拓殖大学の学長でもあった。
著者の父親との出会いは、星の父親がニューヨークで雑誌の発行をしているとき、資金に行き詰まり、後藤に大金を出してもらったのが初めてらしい。
後藤が台湾総督民政長官の時に台湾での仕事を手伝っている。

杉山茂丸(すぎやま・しげまる)
さて・・・これまた全然知らない人である。(笑)
肩書は・・・特にこれといってないらしい。
とにかく顔が広い・・・・で・・・いろいろな献策をした人らしい。
政財界のアドバイザーというところかな?
著者の父親とは50年にも及ぶ友人関係だった。

各人の伝記とともに、筆者の父親である星一のことが書かれている。
いやはや、この星一という人の人生もすごいものだと思う。



今年の読書:32冊目



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読書 | 15:26:57 | Comments(0)