FC2ブログ
 
■プロフィール

野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

■最近の記事
■月別アーカイブ

■カテゴリー
■FC2ブログランキング
■ブロとも申請フォーム
■最近のコメント
■小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-

■ブログ内検索

■リンク
■RSSフィード
■FC2カウンター

未完のゾルゲ事件
未完のゾルゲ事件未完のゾルゲ事件
(1994/12)
白井 久也

商品詳細を見る


話は共産党員の伊藤律から始まる。
この人がゾルゲ事件発覚の端緒を作ったとして日本共産党から除名された。
が・・・それだけではなく、中国共産党によって27年間も投獄されていたのである。
伊藤律は本当にゾルゲ事件が発覚するような密告をしたのであろうか・・・・ということから話が展開するが・・・・
読み始めて、早くも「独特の違和感」を感じるのである。(笑)
なんとも言えぬ言い回し・・・・というか、表現の仕方・・・というか・・・・
で・・・著者の略歴を見たら・・・・やっぱり・・・・
朝日新聞の記者で、モスクワ支局長などをしていた人であった。
やっぱりねぇ~どことなく違うんだよねぇ~
私の感性では受け入れ難い違和感・・・・
なぜかこういうのは敏感に感じちゃうんだよな。(笑)

ゾルゲが国防保安法、軍機保護法、治安維持法などの法律で裁かれるのはわかるが、果たして死刑になるような内容だったのか・・・・
この点、私と著者の考えは、ほぼ同じ。
どう法解釈をしても死刑になるような罪ではない・・・・と思うのである。

が・・・「ゾルゲ諜報団」の一員とされる尾崎秀実の異母弟で、文芸評論家の尾崎秀樹が言っている「反戦・平和のための立場から行われた」という考えには首をかしげざるを得ない。
ここで「反戦・平和活動」という言葉が出てくるとは・・・・
この点に対して、著者も同感のようだから・・・・
やっぱり右に傾いている私と左がかった朝日新聞記者の考えは正反対となる。
ソ連に日本の情報を流すことが「反戦・平和活動」だというのか?
ソ連に利する行為がすなわち「反戦・平和」なのか?
反戦・平和のために諜報活動をしてソ連に情報を流したという論法(理屈)は一般に受け入れられるだろうか?
どうも左ががっている人の考えは理解できない。(笑)

が・・・しかし、ちょっと変わった角度から見るという点では、本書は面白いかもしれない。

第1章 伊藤律の遺稿
伊藤律は「ユダ」か?
名誉回復への動き
伊藤律の死
ゾルゲ事件とは?
事件発覚の謎
伊藤律と事件の関わり
転向手記が決め手
渡部富哉の真相究明
伊藤律端緒説をめぐるトラブル

第2章 諜報員の終着駅
東京拘置所の跡地
ゾルゲのスパイ活動
名著『新帝国主義論』
コミンテルンから赤軍へ
社会科学者ゾルゲ

第3章 宮城与徳、生と死
宮城与徳の立場
追いつめられて自殺未遂
宮城与徳の生い立ち
画家・宮城の平和思想
ロサンゼルスの北林トモ
オカノ(野坂)の暗躍
「ロイ」は野坂参三だった!?
野坂スパイ説の根拠
特高の「要注意人物」とは?
宮城の最期

第4章 検証・ゾルゲ情報
ニューマンが入手した特ダネ
ゾルゲに課せられた任務
諜報団員の任務分担
スターリンの大きな過ち
ゾルゲの涙
ゾルゲ二重スパイ説
北進か、南進か?
御前会議の決定
「帝国陸軍作戦要綱」
「ソ連共産党、万歳!」

第5章 暗黒裁判、その実態
処刑の日の朝
ゾルゲ事件の見直し
法律家の視点
事件調書に書かれなかった事実
尾崎秀実が受けた拷問
裁判の謎
諜報活動か、平和運動か?
尾崎の裁判の不当判決

第6章 「赤狩り」の犠牲者
米国に吹き荒れた「赤狩り」旋風
最初の犠牲者
ゲーリー・クーパー、召喚さる
スメドレーは「ソ連のスパイ」か?
上海のゾルゲとスメドレー
尾崎とスメドレーの出会い
尾崎、上海を去る
スメドレー、英国へ亡命
マッカーシズムの本質

第7章 名誉回復への道
事件の洗い直し
反戦・平和のための諜報活動
尾崎秀実の時代分析
尾崎の基本的態度
殉教者たちへのレクイエム
画家・宮城与徳の再評価
それぞれの名誉回復
ユーゴ人ブーケリッチの立場
日本人メンバーの名誉回復
残された伊藤律の問題



今年の読書:28冊目



スポンサーサイト



読書 | 17:46:42 | Comments(0)