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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
59歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

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東京地検特捜部
東京地検特捜部―日本最強の捜査機関・その光と影 (1980年)東京地検特捜部―日本最強の捜査機関・その光と影 (1980年)
(1980/05)
山本 祐司

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「検察官」というのが誕生したのは明治5年のことだという。
で・・この官僚組織を作ったのが初代司法卿(今の法務大臣)である江藤新平。
あら~先日、佐賀に行ってこの人の銅像の写真を撮ってきたぞ~(笑)
この江藤新平はのちに「佐賀の乱」を起こし、自分が作った法律に裁かれて処刑されてしまう。

本書では明治時代からこの本が書かれた昭和55年(1980年)までの検察官の活躍ぶりが書かれているのだが・・・・
戦前に活躍した検察官の中に「塩野季彦」という名前が出てくる。
あれ?どこかで聞いたことがある名前・・・・
この間行った松代の「山寺常山邸」・・・・・
ここの説明板に「孫の塩野季彦が祖父の顕彰碑を移設した」というようなことが書かれていた。
塩野季彦ってどんな人なんだろうか・・・と思っていたが・・・
そうかぁ~検察官だったのかぁ~
後に司法大臣まで務めた人だ・・・
いやぁ~なんという偶然だろうか?
この本を松代に行った後に読んだから記憶に残っていたが、逆に本書を先に読んでいたらどうだっただろうか・・・

この塩野季彦は公安検察の「塩野派」という派閥を作っていた、いわゆる「公安検察のドン」である。
これに対抗したのが特捜検察の「小原派」・・・・
この2つの派閥が検察の中で内部抗争を繰り返す。
派閥の末裔がその後も延々と派閥抗争を繰り返していくのだから驚きである。
検察って一枚岩なのかと思っていたのだが・・・全然違う。
そういう内部抗争もしながらも、政・財・官の犯罪(汚職)の摘発をしていく。
この様子は明治に遡って書かれているので、シーメンス事件など、当時の様子がよくわかる。

東京地検特捜部による汚職摘発・・・・
簡単なようで難しい・・・・
いざ・・・となったら法務大臣の指揮権発動で摘発が頓挫・・・
政治家を摘発しようとすれば、時の権力からの逆襲を受け冷や飯も食わされる。
「国家の悪腫は切除すべきだ。しかし、それによって、国家を死なせてはならない」
この言葉は複雑で、かつ重みを感じる言葉である。

政治汚職は与野党関係なく発生しているようで・・・・
汚職だけではなく、検察に圧力を加える政治家もチラホラ・・・
う~ん、やっぱり「政治」って“汚い”なぁ~と思う。
8年間の鳴かず飛ばずの冷遇(?)時代を経て、久々の大活躍が、あの、田中角栄のロッキード事件。
本書は昭和55年に書かれたので、田中角栄逮捕の話で終わっている。
その後・・・特捜部はどうなったんだろうか?
現在の特捜部ってどういうことになっているのだろうか・・・・
興味が尽きない。

第1章:検察の千両役者
第2章:近代検察の神さま
第3章:帝国海軍の犯罪
第4章:派閥抗争の幕開け
第5章:経済検察の復権
第6章:政治と検察の戦い
第7章:指揮権発動
第8章:歴然たる勝敗
第9章:特捜部の黄金時代
第10章:革新議員の登場
第11章:構造汚職の完成
第12章:総理大臣の犯罪

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読書 | 12:05:29 | Comments(0)