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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

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山河ありき
山河ありき―明治の武人宰相・桂太郎の人生 (文春文庫)山河ありき―明治の武人宰相・桂太郎の人生 (文春文庫)
(2002/12)
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桂太郎・・・・軍人政治家・・・・3次にわたり首相を務める・・・
が、しかし・・・・この人って何故かあまり有名じゃない。
知っている歴代総理大臣を挙げろと言われても、つい、抜かしてしまうほど目立たないのである。
何でだろ?
あの日露戦争の時に総理大臣を務めていたのに・・・目立たない。
東郷平八郎乃木希典のほうが有名なのだ。
桂は何もしなかったわけじゃない・・・・戦争の収めどころを決めているのだが・・・
やっぱり目立たない。(笑)
日本陸軍をフランス式からドイツ式の軍制にしたのも桂の功績の一つだと思うのだが・・・
知られていない。
日本で初めての労働者保護法である「工場法」を明治44年に成立させたのも桂内閣の時なのだが・・・知られていない。
どうしてこうも目立たないんだろうか?
不思議な人である。
伊藤博文山県有朋の腰巾着のように思われて彼の功績が認められないのか?
伊藤や山県の陰に隠れてしまっているという気がしないでもない。
桂には「ニコポン宰相」という綽名が付けられている。
ニコニコ笑ってポンと相手の肩を叩くから・・・・「ニコポン」
これで相手を懐柔するから評判が悪いのか?
政治の世界で妥協と忍従の姿勢で3回も首相を務めているからパッとしないのか?
これといった印象がない人である。

桂は政治だけではなく他の分野でも活躍している。
ひとつは医学・・・・
明治42年に癌研究会(のちの「癌研」)が発足し、その総裁に桂が、副総裁に渋沢栄一が選ばれている。
この研究会は全国の癌研究者の研究を奨励する目的で発足し、学会・政界・財界の協力体制を整えるため彼等が選ばれたようである。
それにしても、明治42年から癌に関する研究に力を入れられていたとは驚きである。
で・・・それでも現在、日本人の死亡原因のトップが癌であるのだから困ったものだ。
しかし・・・現在でも「癌研」は活躍している。
その他にも済生会の会長にもなっている。
済生会は民間救療事業団体で、現在の社会福祉法人恩賜財団済生会の前身である。
政治家でありながら今でも残るこういう団体の発足と活動に関わっているのである。
にも関わらず・・・・目立たない・・・・(笑)

もう一つが教育・・・・
台湾協会学校が設立された時に校長に就任している。
台湾協会学校・・・のちの拓殖大学である。
慶応義塾大学といえば福澤諭吉、早稲田大学といえば大隈重信・・・
では・・拓殖大学は?
どうしても桂太郎の名が出てこない。(笑)

後世に広く知られてもおかしくない人物なのに何故か目立たない桂太郎。
この人にスポットを当てた本書はなかなか面白い。

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読書 | 12:30:33 | Comments(0)