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■プロフィール

野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

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男たちの履歴書
男たちの履歴書―いかにして道を拓くか男たちの履歴書―いかにして道を拓くか
(1998/01)
早坂 茂三

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著者は、誰でも知っている田中角栄の元秘書。
その昔、いつだったか忘れたが、講演をお願いして来てもらった事がある。
しかし、何故か講演内容が思い出せない。
多分、拙者は“裏方”をしていて講演を聴いていなかったに違いない。
講演後、早坂さんと寿司屋に行って寿司を食べたのは憶えているのだが・・・演題は何だったのかなぁ~
その時、何故か拙者は早坂氏の隣に座らされ、緊張でろくに寿司が喉を通らなかった。
今でも憶えているのは早坂氏が寿司屋の座敷に座った時の開口一番の発言。
「君達はそれでも青年ですか?」
何でそう言われたのか発言のきっかけが思い出せないのだが・・・
我々の生気がなかったのか・・・特に拙者が老けて見えたのか・・・・(笑)
寿司を食べながら田中角栄の人柄やエピソードや政界の裏話などを聞かせえてもらったが、その殆どは忘れている。
拙者の耳に今でも残っている早坂氏の声は「それでも青年ですか?」だけ・・・
それから拙者は“血気盛んなる青年将校”を標榜して組織の中で暴れまわった。(笑)
早坂さんのおかげである。

この本は7つの章で成り立っている。
信用される人間になる
~日本社会が人間を評価する尺度~
一人では生きられない
~本当の友とは、どんな存在か~
親方、覚悟すべし
~どんな男に人はついていくか~
子どもを潰すな
~小秀才が氾濫すれば国が滅びる~
軸のある人生
~環境の産物から意思と努力の結晶へ~
生きた爪跡を残す
~一度きりの人生をどう生きるか~
足元を見て生きる
~まず自分の正体を知れ~

「男たちの履歴書」という名の本書であるが・・・
内容は「人生訓」
田中角栄の話を中心に、歴史上の人物も登場するが・・・
やっぱり田中角栄の話が面白い。
小学校を出て東京の建設会社に入社した時に知り合った友人が、生涯の友となる“入内島金一”という人。
田中角栄も凄い人だが、この“入内島さん”が素晴らしい。
こういう友人が持てる角栄さんがうらやましい。
田中角栄が盛岡の騎兵第24連隊にいたとは知らなかった。
ここで出合った戦友が“細井宗一”という人。
田中角栄がいくら誘っても断り続け、独自の道を歩む。
角栄さんに近づいて「おこぼれ頂戴」をする人はたくさんいるが、断り続ける人は珍しい。
共産党員で国労の中央執行委員になる。
自民党の角栄さんの友人が共産党?
これが角栄さんの魅力の一つかも。
そして・・・秘書である早坂茂三氏も早稲田大学に入学と同時に共産党に入党したという人物。
面白い取り合わせだがわからないでもない。

拙者の大学時代の友人に“ノムラ”という男がいた。
入学早々初対面で周囲が真っ青になったほどの激論を戦わせた相手である。
拙者は中小企業の経営者の息子。
彼は労働組合の委員長の息子。
右翼と左翼の激突である。
しかし・・・何故かその後仲が良くなった。
他の友人からも「何で右翼と左翼がそんなに仲がいいんだ?」とよく不思議がられた。
お互いに「敵ながらあっぱれ」と言い合うんだから仲が悪くなるわけがない。(笑)
“ノムラ”は大学卒業1年後に自らの命を絶った。
死ぬ前に送ってきた葉書に書かれていたのはたった1行・・・・
「会いに来てください」
北海道は遠いから・・・と会いに行かなかったことが今も悔やまれる。
本書を読みながら久しぶりに“ノムラ”を思い出した。

本書は「人生訓」でありながら「田中角栄伝」でもある。
著者の早坂氏は平成16年(2004年)に肺がんでお亡くなりになられている。
73歳。
今になって、もっとこの方とおしゃべりがしたかったと思う。

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読書 | 15:10:36 | Trackback(0) | Comments(2)