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野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
59歳
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)

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母、逝く
昨晩9時に“コントミン”を投与してもらい11時には利き始めたようだが、母は目を開けたまま唸っている。
寝ているのか・・・起きているのか・・・
意識があるのか・・・意識がないのか・・・
さっぱりわからぬ。
夜中に妹夫婦が様子を見に来てくれた。
この時には母は目をつぶり熟睡。
容態も安定。一安心。
妹は残るかどうか迷ったが、この調子なら大丈夫だろうと帰宅させ、拙者も簡易ベッドに寝る。
約2時間おきに母の体位を変えるため看護師が部屋に来るので、その度に起きて様子を見るが、さすがに午前4時の時は熟睡してしまい気が付かなかった。

午前6時に体位を変換。血圧が少々低めだがまず大丈夫だろうと思い再度寝るが、何故か10分ごとに目が覚めてしまう。
午前7時、再度血圧を測ったら異常に低くなっている。
拙者は半分寝ぼけていた。
ナースセンターで心電図はモニターしているが、部屋にモニターを持って来るといって看護師が部屋から飛び出す。
心電図モニターを見たらグラフが異常な波形をしており、血圧も急激に下ったり上がったり・・・
60くらいから一挙に35、20、そして・・・・ゼロ。
と思ったら・・・いきなり35
母は目をカッと見開き必死に呼吸をしているが・・・もう駄目だ。
「ご家族に連絡されたほうがいいですよ」と看護師。
妹と弟にそれぞれ連絡する。
その間、更にグラフは乱れ、数値も乱れる。
もしかして機械が故障でもしているのか?
「ご家族が到着するまで何分かかりますか?」
「2時間ぐらいかな」
「それまでは・・・持ちませんが、どうします?」
「延命はしないよ。そう約束しているから・・・自然にまかせてください」
母とは生前、延命処置はしないことで約束していたのだ。
妹や弟には悪いが、これは拙者の独断で決めさせてもらう。
そのために拙者が毎晩病室に泊まっているんだから・・・
「お母さんに何か声をかけてください!」
そう言われても・・・・何と声をかけていいものやら言葉が浮ばない。

そして10分後・・・
波形が一本棒になってしまった・・・・
主治医が駆けつけ死亡を確認。
7時40分。
母は旅立ってしまった。
母は目を見開き、口を大きく開けて息絶えてしまった。
とても“穏やかに”亡くなったとは言いがたい。
拙者は眠ったままス~ッと息が絶える姿を想像していたのに・・・
顔をしかめたりはしなかったが、必死の形相にはショック。
なんとか生きようとしたのだ。
まだ死にたくなかったのだ。

「皆さんが来てから処置しましょうか?」と看護師。
「いや、すぐにやってください」
新しいパジャマに着替えさせてもらうことにする。
その間・・・拙者はタバコを吸いに病院の外に出る。
何という親不孝者か。
こんな時にタバコを吸うとは。母も呆れていることだろう。

妹が駆けつけた時には母は口はポカンと開いているが目を閉じられていて穏やかな姿となっていた。
苦しまずに逝ったことにしよう。
母もそう願っているはずだ。
最期の姿は拙者だけが知っていれば良いこと。

今晩は弟が病室に泊まる予定だったが、弟が不安げだったので、急いで今日の朝に逝ってしまったような気がしてならない。
弟が当番の日に逝ってしまったのでは可哀想だと思ったのかもしれない。
その弟は・・・11時にようやく到着。
拙者が連絡してから4時間ちかく経過していた。
やっぱり延命処置はしなくてよかった。
やっていたら母を4時間も苦しませることになっただろう。

叔母に母が亡くなったことを報告。
友人の“ウメちゃん”にも・・・
そして従姉妹にも・・・
母の友人にも・・・
それから母の教え子の住職にも連絡して葬儀の導師を務めてくれるようお願いする。
最後に葬儀社に連絡。
あとは・・・どこへ連絡していいものやら・・・とにかく頭の中は混乱。

最後の処置、化粧をしてもらい霊安室へ。
主治医、看護師にお線香をあげてもらい拙者と妹が搬送車に乗って家路に向かう。
家では従姉妹たち、伯母や叔母、妹の友人の“マコトちゃん”が待っていてくれてお迎え。
従姉妹たちが全ての準備をテキパキとこなしてくれていた。
なんとありがたいことか。
母は本当に幸せ者。
拙者は挨拶もそこそこに直ぐに葬儀社と打合せ。
こんなに忙しいものなのか?
従姉妹たちと話も出来ない。

従姉妹たちが帰った後は妹の友人の“マコトちゃん”が全て行ってくれた。
感謝!感謝!
拙者は寝不足とショックのせいか頭痛甚だしい。
正直言って体の芯からクタクタだ。
何故か両足が筋肉痛で二階に上がるのも辛い。
ボロボロに疲れているが・・・・寝たいという気になれない。
「少し休んだら」とみんなに言われるが・・・
みんなに申し訳なくて寝られない。

我家の床の間の部屋に安置された母の姿に驚く。
病院を出たときには口が半開きだったのに、いつの間にやら口も閉じて少し口の端が上がり笑みを浮かべているのだ。
そんなことがあるのだろうか?
まるで家に帰って来て喜んでいるとしか思えない。
母には騙された。
安定していると思って安心していたらいきなり逝っちゃうし・・・・
必死の形相だったはずなのに笑みを浮かべて弔問客を迎えるんだから・・・
騙された。やられちまった。
「俺に任せろよ。大丈夫だから」と母を騙した拙者より母のほうが1枚上手だった。

夜になって義弟や弟家族も駆けつけ一時は賑やかになったが・・・
午前0時過ぎ、一気にみんなが帰り、家の中には父と拙者だけとなる。
何か夢でも見ているような気分。
本当に母は亡くなったのだろうか?
母の遺体を目の前にしても実感が湧かない。
母がいきなり起き上がって「や~い、引っかかった!」と冗談を言うんじゃないかという気がして仕方がない。
駄目だ。拙者は疲れ過ぎている。
頭がおかしくなっているのではなかろうか?

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日記 | 00:28:16 | Trackback(0) | Comments(0)