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■プロフィール

野牛重兵衛

Author:野牛重兵衛
会社を実質的に自主廃業し『自由人』となる。
自ら『脱藩浪士』と名乗り自由な日々を生きることにした。
常陸国在住
60歳・・・還暦である。
今もって独身!(笑)
これからも独身!(大笑)
今さら、もう無理!(大笑)

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『消えゆく太平洋戦争の戦跡』


はじめに

第1部 太平洋の島々

ハワイ
日米戦のシンボルとなった真珠湾
     (安島太佳由・写真家)
 奇襲攻撃でアメリカが参戦決意
 開戦と終戦を象徴する戦艦2隻
 疎開船を撃沈した潜水艦
 犠牲者の無念を抱いて

ガダルカナル
“帝国陸軍の墓地”と評される「餓島」
     (笹 幸恵・ジャーナリスト)
 戦死者の約6割が戦病死
 飛行場奪還のための総攻撃
 制海権を奪われ補給困難に
 島の各地に建つ慰霊碑
 急速に近代化するガダルカナル

ニュージョージア
2ヵ月以上にわたりムンダ基地を防衛
     (笹 幸恵・ジャーナリスト)
 執拗な反撃で米兵がノイローゼ
 父の飯盒お発見した「トコロ・ヒル」

キリバス共和国
気候変動で国が存亡の危機に
     (ケンタロ・オノ・キリバス共和国名誉領事・大使顧問)
 白い砂浜と美しい海
 生活の一部となって残る戦跡
 『当たり前の生活』を失う危機
 【マキン・タラワの戦いとオーシャン島事件】

マーシャル諸島
住民の生活に溶け込んで「保存」されている戦跡
     (黒崎岳大・太平洋諸島センター)
 はじめに
 ジャルート環礁
 ウォッチェ環礁
 【クェゼリンの戦い】

チューク諸島
大空襲で壊滅した日本海軍の一大根拠地
     (西牟田靖・ノンフィクション・ライター)
 鬱蒼としたジャングルの島
 日本海軍の一大拠点として栄える
 繁栄の跡をかすかにしのばせる島
 戦後アメリカは復興を放置
 大空襲を昨日のように覚えている
 多くの艦船が沈む海中戦跡公園

ニューギニア
地上と空で展開した壮絶な消耗戦
     (田中宏巳・防衛大学校名誉教授)
 東部と西部に分かれる守備隊
 最大の航空消耗戦の戦場
 山岳地・沼沢地を彷徨

ニューブリテン島ラバウル
南太平洋最大の軍事拠点
     (井上達昭)
 火山の噴火で壊滅的被害
 栄光の「ラバウル航空隊」
 補給路を断たれ現地自活
 ラバウル戦跡の今
   南太平洋戦没者の碑
   小牧丸桟橋
   駆逐艦「涼波」マスト
   東・西飛行場跡
   山本バンカー(南東方面艦隊前進指揮所)
   マルマルアン展望台
   ココポ
   ココポからラバウルへ
 【ラバウル市内に残る戦跡】

ブーゲンビル
ガ島攻撃の拠点となった墳墓の島
     (井上達昭)
 帝国主義で策定された国境線
 内戦の末、自治政府が成立
 山本長官機の撃墜
 制海権を奪われ『墓島』と化す
 ブーゲンビル戦跡の今
   ブカ島
   タリナ地区
   ヌマヌマ
   キエタ
   ブイン
   山本長官機
   ショートランド諸島、ファウロ諸島

【コラム】 オーストラリア
オペラハウスを見つめる慰霊碑
     (久保田誠一・ジャーナリスト)
 シドニー湾に侵入した特殊潜航艇
 行方不明の一艇が発見される

サイパン
観光客に席巻される数多の戦跡
     (平塚敏克・太平洋戦争研究会)
 サイパン国際空港周辺
 サイパンの中心地ガラパン
 海底に沈む「松安丸」と二式大艇
 「軍艦島」と呼ばれたマニャガハ島
 ラウンディングビーチ
 バンザイ突撃の現場タナパグ
 「バンザイクリフ」マッピ岬周辺
 いわゆる「ラストコマンドポスト」
 洞窟の中のマリア像
 日本人客が減ったサイパン
 【ラストコマンドポスト】

テニアン
原爆を搭載したB29が出撃した島
     (平塚敏克・太平洋戦争研究会)
 米軍が上陸した島の北端
 ノースフィールド飛行場跡
 第1航空艦隊司令部
 鳥居が残る日之出神社
 密林に覆われた日本人村
 わずかに痕跡の残るテニアン町
 自殺の丘スーサイドクリフ

グアム
戦闘初日に壊滅状態になった日本軍守備隊
     (平塚柾緒・太平洋戦争研究会)
 猛烈な砲爆撃後の敵前上陸作戦
 初日で壊滅した歩兵第38連隊
 自決者相次ぐ断末魔の戦場
 「子供は海へ投げ捨てろ!」
 【太平洋戦争国立歴史公園となったアサンビーチ】
 【アプラ湾に沈む東海丸】
 【平和慰霊公苑】

パラオ共和国
全島要塞化で米軍に徹底抗戦したペリリュー、アンガウル島
     (平塚柾緒・太平洋戦争研究会)
 島全体が戦争遺跡のペリリュー島
 日本の「不沈空母」を奪取せよ
 米第一陣を撃退した西地区隊
 米軍を圧倒したゲリラ戦
 1大隊対1師団のアンガウル島
 【アンガウル島の戦跡】

【コラム】 アッツ・キスカ
初めて「玉砕」が用いられたアッツ島
     (文・編集部)
 アメリカの海洋自然保護区に

第2部 東南アジア(大陸部)

インドネシア
ビアク島にねむる未帰還兵の遺体
     (安島太佳由・写真家)
 「ジャワは天国」?
 ビアク島の戦い
 ビアク島の遺骨収集
 1000人が焼死した西洞窟
 荼毘に付され日本へ帰還
 遠く離れた地で日本を思う
 【インドネシア各地に残る戦跡】

インド インパール
遺骨収集団も来ない村で発見された日本兵の遺骨
     (松林要樹・映画監督)
 71年後に激戦の地に立つ
 兵站軽視のインパール作戦
 日本軍を案内した老人に会う
 サンジャック村での激戦
 日本文化に似通ったインパール
 460人が玉砕した「レッドヒル」
 413分の10

タイ
泰緬鉄道の贖罪に人生をかけた元陸軍通訳
     (満田康弘・瀬戸内海放送)
 多くの犠牲を出した「死の鉄道」
 人生を決定づけた墓地捜索隊
 戦争墓地での不思議な体験
 元捕虜たちの思い
 飯盒一杯の米とザラメ砂糖
 クワイ河にかかる虹

フィリピン
太平洋戦争で最大の犠牲を出した戦場
     (澤田公伸・まにら新聞)
 日本軍占領後、傀儡政府が誕生
 天皇も思いを馳せたマニラ市街戦
 オノダ・トレイルで観光客誘致
 観光資源に無関心な隣町

【写真構成】 マレーシア
 ラブアン島の平和公園

【写真構成】 シンガポール
 バトルボックス

【写真構成】 中国

【写真構成】 韓国

第3部 日本国内

日本列島
戦闘がなかった日本列島にも残る戦争の痕跡
     (栗原俊雄・毎日新聞記者)
 戦跡が残る三つの条件
 東大和市の日立航空機変電所
 上野駅の地下道
 日吉の連合艦隊司令部跡
 登戸研究所
 終わりに
 【日立航空機変電所と給水塔】
 【日吉の連合艦隊司令部跡】
 【陸軍登戸研究所の史跡】
 【日本の戦争遺跡所在地】

硫黄島
基地と戦跡と墓場しかない島
     (西牟田靖・ノンフィクション・ライター)
 一般人上陸禁止の島
 戦争被害を覆い隠すギンムネの木
 死傷者数で米軍が上回った戦場
 堅牢だが何もない栗林壕
 摺鉢山の星条旗の真相
 今も過半数の遺骨が残る

沖縄
多くの県民が犠牲となった地上戦の禍々しい痕跡
     (高橋哲朗・ライター・編集者)
 持久戦を物語る地下壕
 巨大な地下空間の海軍司令部壕
 普天間基地を望む激戦地跡
 首里城下の第32軍司令部壕
 負傷兵の治療もガマや横穴で
 避難生活の跡を残すガマ
 各地のガマで「集団自決」
 離島にも特攻艇の秘匿壕
 【豊見城の海軍司令部壕】
 【沖縄戦の経緯】
 【首里の第32軍司令部壕】
 【集団自決の地】
 【読谷村の特攻艇秘匿壕】

沖縄・海中戦跡
海の底に眠る戦争の痕跡
     (杉浦 武・旭潜水技研)
 水深60メートルの世界で
 視界の先に突然現れたコルセア
 コルセアのパイロットはどこに?
 異様な雰囲気を漂わせる米軍艦
 エモンズを撃沈した特攻機
 オーストラリアでの日々
 日本人の将来のための戦跡調査
 海中戦跡の「オイル問題」
 【発見されたコルセア】
 【古宇利島沖に眠る掃海駆逐艦エモンズ】
 【エモンズの近くで発見された特攻機】

対談
安島太佳由・栗原俊雄
戦跡が語りかけるもの
     (進行・構成 水島吉隆)
 戦跡取材のきっかけ
 戦争は語り継げない?
 海外での現地の視点
 戦跡が残る条件
 戦争はまだ続いている
 戦跡を訪ねる意味


本書は3年ほど前に発行された本なので、先日読んだ『太平洋戦跡慰霊総覧』よりは新しい本なので、情報も少しは新しいと思うが、面白いことに本書は17人の書き手によって構成されている。
その中の一人、写真家の安島さんには以前、韓国の済州島の戦跡をご案内していただいたことがある。
あら・・・お懐かしい・・・(笑9
17人全員が「戦史研究家」または「戦跡研究家」というわけではないので、そのせいなのかもしれないが・・・
高射砲の写真に「機関砲」というキャプションが付いたり、水陸両用戦車の写真に「装甲車」のキャプションなどがつけられていたりと初歩的な間違いが見受けられる。
著者のせいなのか、それとも編集者のせいなのか・・・
初歩的な間違いだから、“ご愛敬”ということでもいいかもしれないが・・・(苦笑)

自分が行ったことのある場所の記事や写真は懐かしかった・・・
サイパン島などは25年ぐらい前に行ったきりなので、機会があったらまた行ってみたいものである。(笑)
今まで行ったことのない場所には、当然、行ってみたいが・・・たぶん、無理だろうなぁ~
気力と体力と資金に不安が・・・(大笑)


今年の読書:43冊目



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読書 | 16:12:18 | Comments(0)
『太平洋戦跡慰霊総覧』


第1部 戦跡巡拝・鎮めの祈り

ガダルカナル島
ガ島転じて餓島と化す 6ヵ月の攻防、21000名戦死

アッツ島
山崎部隊長以下2500名 救援なし、玉砕命令に従う
  アッツ島とキスカ島の占領
  アッツ島守備隊の玉砕
  米軍が建てた山崎大佐戦死の碑

タラワ島・マキン島
太平洋戦線最初の玉砕地で現地住民が毎年行う戦没者慰霊祭
  南海の国・キリバス共和国
  激戦地に建立された「南瀛(なんえい)之碑」
  マキン島はなぜ親日的なのか

マダガスカル島・デイエゴスワレス
永遠の眠りについた特殊潜航艇の勇士の跡を訪ねて
     (植田一雄 特潜調査人)
  チャーチル首相を仰天させた特殊潜航艇
  特潜の跡を訪ねた20年
  念願達成
  特潜を語り継いでください

パプアニューギニア
長野県ニューギニア会が、つづけてきた戦跡慰霊
     (土屋利喜太 長野県ニューギニア会会長)
  長野県ニューギニア会の結成
  22回目を迎えた現地慰霊巡拝
  私達のやってきた戦跡巡拝
  パプアニューギニアの人々と私達
  私達は何故、戦跡慰霊をつづけるのか
  【東部ニューギニアにおける戦没者遺骨収集】
  【コイキン観音像前における慰霊祭・祭文】

ビルマ(現ミャンマー)
19万人が戦死したビルマ、インド、中国の広大な戦場
  ビルマの戦場、日本軍の攻略
  連合軍の本格反攻に抗して
  ビルマ戦場の遺骨収集と戦友会
  遺骨収集気運の再燃とその実施
  「ビルマ平和記念碑」の建立
  ビルマへの慰霊巡拝団派遣
  インパール戦跡の慰霊
  雲南地区への戦跡巡拝

ビルマ派遣救護員
英印軍に追われ、重症患者と逃げ延びた日々
     (蜂須賀つや子 元ビルマ派遣救護班救護員・群馬県出身)
  私は生き延びた
  激戦のビルマ、往時を偲び巡拝
  救護員100名、二手に分かれ脱出
  中部ビルマのタウンジーへ
  チェンマイ、同僚が脱出した国境の町

ペリリュー島・アンガウル島
全島要塞化で米軍に徹底抗戦 「最後の一兵まで」を実践・玉砕
  狙われたペリリュー飛行場
  74日間の徹底抗戦
  1大隊対1師団 アンガウル島の玉砕戦
  敵と飢餓に襲われた33日間

サイパン島
哀しみのバンザイクリフ 邦人含め5万余、玉砕の地

グアム島
自決者相次ぐ断末魔の戦場 守備隊2万余、生還1250名

フィリピン
投降地の名誉村民となった、ある生還者の長き戦跡巡拝

沖縄
第32軍と沖縄県民は、共に戦い、共に斃れた

占守島(北千島)
日本最北端の守備隊は、ソ連侵攻軍といかに戦ったか
  ソ連軍の終戦後侵攻に徹底抗戦
  戦跡巡拝は平成2年から

シベリア抑留
6万余の死亡者は、いま 極東シベリア墓参報告
     (高橋大造・「ソ連における日本人捕虜の生活体験を記録する会」代表)
  シベリア日本人墓地
  8回の墓参、22ヵ所の「鎮魂の墓標」
  シベリア抑留とは何だったのか
  人為的に破壊された墓地
  湿地帯と化した埋葬地
  山火事に焼きつくされて
  自然林の中に50年
  日本人墓地は何を語りつづけるか

【コラム】
戦没者は320万人 『援護50年史』より①

第2部 私の慰霊の旅

57年目のガダルカナル
     (阿部輝郎・ジャーナリスト)
  連隊の命日にガ島巡拝
  顔も知らないお父さんへ
  補給限界線を超えた悲惨な戦場
  日本人の心を理解するガ島の人々

陸士同期の戦没地で思う
     (桑原 嶽・元陸軍少佐・陸上自衛隊陸将補・戦史研究家)
  同期生と全将兵の合同慰霊祭
  一木支隊の樋口勇作君の慰霊
  第2師団総攻撃、佐藤武君の慰霊
  ムカデ高地・川口支隊の奮戦
  見晴台に散った若林東一君の慰霊
  マタニカウ河口、児島高文君の慰霊
  中隊全滅、間島丹治君の慰霊
  タサファロング岬、日下弘之君の慰霊
  マタニカウ川右岸高地から戦場を望む

アッツ島ホルツ湾巡拝記
     (山崎保之・アッツ島守備隊長山崎保代大佐・遺族)
  まえがき
  先発班とその顔触れ
  分岐点への道
  荒井峠への雪道
  荒井峠を下り小野川へ
  小野川の橋
  未知の道を行く
  三上川を渡る
  一休みして芝台へ
  帰り道
  あとがき

ニューギニア鎮魂の行(みち)
     (佐藤健一・長野県ニューギニア会現地慰霊巡拝派遣参加遺族)
  少年航空兵を志願した弟
  戦没地は西部ニューギニアのゲニム?
  まずは東部ニューギニア慰霊巡拝へ
  次々と戦跡を慰霊巡拝
  1年後、西部ニューギニアへ巡拝
  整った慰霊所、住民の親切
  パプア人の“しあわせ”を思う
  戦後日本の平和と繁栄を思う

玉砕の島で再会した2人の生還兵
     (平塚柾緒・太平洋戦争研究会)
  50年目の慰霊に訪れた元少尉
  記念式典会場で再会した2人の将校
  死闘の末に捕虜になった藤井少尉

戦友の玉砕地に身を置いて
     (市原義一・元野戦重砲兵第8連隊所属・野重九戦友会世話人)
  第1回は娘との二人旅
  懐かしの十五榴弾砲があった!
  戦友会の一員として
  所属中隊の玉砕地を発見
  黒木大隊はいかに戦ったか
  三たびサイパンへ
  慰霊祭は生と死の乖離を埋める

遥かなり、インパールの地よ
     (磯部卓男・ビルマ派遣第33師団・歩兵第215連隊歩兵隊隊長)
  ビルマ戦、連隊作戦行動の概要と損害
  慰霊巡拝は日本の美しき伝統
  最初のビルマ戦跡巡拝団
  トンザン、シンゲル地域の戦跡巡拝
  シンゲルの激戦
  撤退時のトンザン戦闘
  笹原連隊長の戦死
  トンザン、シンゲル最後の慰霊巡拝団

慟哭の環礁
     (田中喜作・元755海軍航空隊一式陸上攻撃機操縦員・石川県海軍甲飛会会長)
  友よ、再びミレー島にやって来ました
  脅威だった米軍の電波探知機の威力
  ウェーキ島で知った米軍の物量と機械力
  食糧が底をつき革製品まで食用に
  タラワ、マキン、ミレー島へ米軍が来襲
  エンジンが停止しミレー島に不時着
  生き残った者が負い続ける心の重荷

クラーク基地と硫黄島への旅
     (根本正良・硫黄島協会前副会長)
  私が足印した戦跡
  運命のルソン島クラーク基地
  クラーク基地で何があったか
  思いがけず目にした「特攻」記念碑
  私と硫黄島との因縁
  硫黄島慰霊巡拝はこうして始まった
  亡き戦友が遺骨の在処を教える
  日米の慰霊、貴乃花・曙も鎮魂土俵入り

硫黄島守備隊の奮戦と“和解”
     (栗林太郎・小笠原兵団長栗林忠道大将・遺族)
  硫黄島で惹起いた日米戦
  40年目の「日米再会」
  硫黄島で、そしてアメリカで
  “アメリカとは戦争はしたくない”
  私の父の写真を飾る元海兵隊員

ソ連の非道とパラオの友好
     (名越二荒之助・高千穂商科大学元教授・文学博士(アメリカ))
  加害面だけを論議する日本人
  ソ連侵攻による日本人の死者
  墓地があるのはわずか4千
  英霊は荒野に何を思う
  パラオに生きる日本の心
  パラオの国旗は「月章旗」
  1万2千名の玉砕による留魂
  ニミッツ元帥の詩碑建立

戦艦「大和」探索日記
     (三笠逸男・元戦艦「大和」乗組員)
  第1次「大和」探索 昭和55年7月
  第2次「大和」探索 昭和56年4月
  第3次「大和」探索 昭和57年5月
  海の墓標委員会「大和」探索 昭和60年7月

  戦艦「大和」の探索と慰霊

【コラム】
政府派遣戦跡巡拝団 『援護50年史』より②

第3部 慰霊の奥に見えるもの

知覧の特攻慰霊
     (松元 正・知覧特攻平和会館館長)
  陸軍特攻隊の出撃基地・知覧
  特攻平和観音堂がスタート
  遺族・関係者等入館者のこと
  一般入館者のこと~寄せ書き帳より
  教育旅行・修学旅行のこと
  最後に

「無言館」補記
     (窪島誠一郎・無言館館主)

昨日の敵は今日の友
     (吉野秀一郎・全ビルマ戦友団体連絡会議及びビルマ英霊顕彰会副会長)
  英国における反日感情
  日英戦友会交流の始まり
  烈師団有志による訪英(第1次)
  ビルマ英霊顕彰会有志の訪英(第2次)
  元英国軍人の訪日(第1次)
  第2、第3次訪日団
  ビルマ作戦同志会(BCFG)の設立
  第4次訪日団の来日
  笹川財団第2次訪英団の派遣
  第5次訪日団の来日
  ビルマでの日英合同慰霊巡拝
  英国在郷軍人会との交流
  これから

第二の故郷、フィリピン
     (中村正義・元第341海軍航空隊・紫電戦闘機整備士官)
  過酷な戦場・クラーク地区
  クラーク地区で戦った建武集団
  米軍、建武集団を撃破しマニラへ
  最前線で陣地死守、中隊大部を失う
  銃を天に向けて打て、敵を殺すな
  故郷・会津若松に帰還
  遺骨収集の案内役として
  50回を超えた訪比、親しく語らう

沖縄の6月23日
     (諸見里道浩・沖縄タイムス記者)
  収骨から始まった慰霊
  戦没青少年をあざむくなかれ
  慰霊の日の存続問題
  戦後50年に「平和の礎(いしじ)」建立
  「礎」除幕式と在日韓国人の痛烈な批判
  「平和への原点」

巻末企画

政府建立の戦跡慰霊碑総覧
     (太平洋戦争研究会)
硫黄島戦没者の碑
比島戦没者の碑
中部太平洋戦没者の碑

  戦没者慰霊碑1 「戦没日本人の碑」設置状況
  戦没者慰霊碑2 戦没者慰霊碑等建立状況

南太平洋戦没者の碑
ビルマ平和記念碑
ニューギニア戦没者の碑
ボルネオ戦没者の碑
東太平洋戦没者の碑
西太平洋戦没者の碑
北太平洋戦没者の碑
第二次世界大戦慰霊碑
インド平和記念碑
ソ連等抑留中死亡者の慰霊碑
樺太・千島戦没者慰霊碑
沖縄戦没者墓苑


新型コロナ禍のおかげで、海外への戦跡訪問・慰霊巡拝どころか、どこにも行けないので・・・
こうなったら、他人の“記録”でも読んで楽しもうかと思い本書を購入した。
1998年に発行された本なので、かなり古いし、現地の様子も変わってしまっているだろうとは思うけけど・・・
私が行ったことのない戦跡などの記事や写真は興味深い。
特にアッツ島などの記事は、行くチャンスなんて絶対来ないだろうから、貴重な記録である。
また、自分が行ったことのある戦跡は、やっぱり懐かしかった。


今年の読書:42冊目



読書 | 00:59:53 | Comments(0)
『群青の追憶』


群青の追憶 写真展 相関図

ご挨拶

ソロモン諸島
ガダルカナル島・ツラギ島
   九七式飛行艇 (水深25~30m)
   鬼怒川丸と宏川丸 (水深0~28m:鬼怒川丸、3~56m:宏川丸)
   伊号第一潜水艦 (水深3~28m)

ソロモン諸島
ニュージョージア島・ムンダ
   橿丸 (水深16~18m)

ラバウル
パプアニューギニア
   零式観測機 (水深28m)
   零式艦上戦闘機二一型 (水深3m)
   GEORGE'S Wreck (水深15~55m)
   Kinka maru (水深15m)

戦艦陸奥
日本・柱島沖(山口県) (水深17~40m)

トラック島
チューク
   一式陸上攻撃機(一式陸攻) (水深18m)
   天山(水深36m)
   二式水上戦闘機 (水深29m)
   彩雲 (水深16m)
   二式飛行艇(二式大艇) (水深16m)
   富士川丸(水深35m)
   平安丸 (水深35m)
   駆逐艦 追風 (水深60m)
   伊号第一六九潜水艦 (水深45m)
   駆逐艦 文月 (水深35m)
   桑港丸 (水深48m)
   愛國丸 (水深70m)
   りおでじゃねろ丸 (水深36m)
   清澄丸 (水深30m)
   神國丸 (水深40m)
   日豊丸 (水深50m)
   長野丸 (水深65m)
   伯耆丸 (水深52m)
   第六雲海丸 (水深40m)
   宝洋丸 (水深35m)
   山霧丸 (水深35m)
   乾祥丸 (水深42m)
   山鬼山丸 (水深35m)
   夕映丸 (水深32m)
   零式艦上戦闘機五二型 (水深7m)

サイパン
北マリアナ諸島
   松安丸 (水深7~12m)
   二式飛行艇(二式大艇) (水深10m)

【コラム】
 戦艦と徴傭船
 艦船の名前や由来について

パラオ
   零式艦上戦闘機二一型 (水深1m)
   零式艦上戦闘機五二型 (水深20m)
   零式艦上戦闘機五二甲型 (水深4m)
   零式水上偵察機(零式三座水上偵察機) (水深12m)
   駆逐艦 五月雨 (水深10m)
   てしお丸 (水深12~25m)
   石廊 (水深15~38m)
   ヘルメットレック (水深8~30m)
   第一号輸送艦 (水深18~25m)
   隆興丸 (水深15~30m)
   あまつ丸 (水深15~40m)
   呉山丸 (水深10~30m)
   神風丸 (水深25~35m)
   忠洋丸 (水深12~38m)
   那岐山丸 (水深20~35m)

グアム
   木津川丸 (水深35~40m)
   東海丸 (水深14~35m)
   零式水上偵察機 (水深30m)
   九九式艦上爆撃機 (水深26m)

【コラム】
 レックを撮影するということ。

インドネシア
   神和丸(マノクワリ湾内) (水深8~34m)
   三式戦闘機(チェンデラワシ湾) (水深15m)
   不明船(ゴロンタロ) (水深30~45m)

コロン
フィリピン
   おりんぴあ丸 (水深22~30m)
   秋津洲 (水深22~36m)
   伊良湖 (水深30~45m)
   MORAZAN MARU (水深12~26m)
   興業丸 (水深22~36m)
   旭山丸 (水深28~43m)
   興川丸 (水深10~26m)

沖縄
日本
   USSエモンズと九八式直協(特攻機) (水深34~45m)
   九八式直接協同偵察機 (水深45m)

謝辞

あとがき


本書の副題は「海底に眠る大東亜戦争の戦争遺産を追う」である。
著者は水中写真家の戸村裕行氏。
私も戦跡の写真はよく撮るが、さすがに海の中は特殊である。
こういうプロでなければ撮れない写真である。
「記念館・三笠」で、この写真展が開催されたときに本書を購入した。
基本的には、写真展のパネルと内容は同じである。
残念なのは、大きな写真が少なく、小さな写真が結構多い。
一体、何が写っているのかわからないものもある。
かなり残念だが・・・・(大汗)
貴重な写真であることは間違いない。


今年の読書:41冊目



読書 | 21:57:38 | Comments(0)
『特別展 三笠秘蔵連合艦隊艦隊コレクション』


太平洋空母決戦

1:ハワイ作戦
   (トラ・トラ・トラ ワレ奇襲ニ成功セリ)
     真珠湾攻撃
     大損害の米海軍だったが
2:珊瑚海海戦
   (歴史上初の空母同士の対決)
     ポートモレスビー攻略
     米空母「レキシントン」沈す
3:ミッドウェー海戦
   (日本海軍初の大敗 主力空母4隻失う)
     山本五十六の目論見
     日本軍3つの失敗
     空母「飛龍」の奮闘

フルスクラッチ艦隊コレクション

大和型戦艦 武蔵
金剛型戦艦 榛名
金剛型戦艦 霧島
扶桑型戦艦 扶桑
伊勢型戦艦 伊勢
伊勢型航空戦艦 伊勢
伊勢型戦艦 日向
長門型戦艦 長門

航空母艦 赤城
航空母艦 加賀
航空母艦 龍驤
航空母艦 隼鷹
航空母艦 葛城

古鷹型重巡洋艦 加古
青葉型重巡洋艦 青葉
妙高型重巡洋艦 妙高
利根型重巡洋艦 利根
高雄型重巡洋艦 高雄
高雄型重巡洋艦 愛宕
高雄型重巡洋艦 摩耶
高雄型重巡洋艦 鳥海
最上型重巡洋艦 最上
最上型重巡洋艦 三隈
最上型重巡洋艦 鈴谷
最上型重巡洋艦 熊野
巡洋艦 B65型超甲型巡洋艦

【コラム:艦名命名法】

天龍型軽巡洋艦 天龍
天龍型軽巡洋艦 龍田
球磨型軽巡洋艦 球磨
球磨型軽巡洋艦 多摩
球磨型軽巡洋艦 木曾
球磨型軽巡洋艦 北上(改装前)/(回天搭載母艦)
川内型軽巡洋艦 川内
川内型軽巡洋艦 神通
川内型軽巡洋艦 那珂
夕張型軽巡洋艦 夕張(改装前)/(改装後)
長良型軽巡洋艦 五十鈴(改装前)/(改装後)
阿賀野型軽巡洋艦 阿賀野
阿賀野型軽巡洋艦 矢矧
大淀型軽巡洋艦 大淀

【コラム:連合艦隊の旗艦について】

練習巡洋艦 香取
練習巡洋艦 鹿島

水上機母艦 野登呂
水上機母艦 千代田

敷設艦 厳島
敷設艦 箕面
敷設艦 沖島

太平洋空母決戦

4:南太平洋海戦とソロモンの戦い
   (ガダルカナル島をめぐる戦い)
     激しい消耗戦
     南太平洋海戦
     第三次ソロモン海戦
5:マリアナ沖海戦
   (圧倒的な兵力差に日本海軍押される)
     絶対国防圏
     アウトレンジ戦法
     空母を量産するアメリカの工業力

フルスクラッチ艦隊コレクション

磯風型駆逐艦 時津風・磯風・天津風・浜風
浦風型駆逐艦 浦風
海風型駆逐艦 海風・山風
江風型駆逐艦 谷風
峯風型駆逐艦 峯風・澤風
神風型駆逐艦 神風・旗風
睦月型駆逐艦 睦月・長月・文月
吹雪型駆逐艦(特Ⅰ型) 吹雪・初雪・白雪
暁型駆逐艦(特Ⅲ型) 雷・電
初春型駆逐艦 初春・子日
白露型駆逐艦 白露・春雨・村雨
陽炎型駆逐艦 陽炎・雪風
朝潮型駆逐艦 大潮
夕雲型駆逐艦 夕雲・秋霜・巻雲
秋月型駆逐艦 秋月・涼月
島風型駆逐艦 島風(改装前)/(改装後)
松型駆逐艦 松・椿・桜
橘型駆逐艦 橘・榎
樺型駆逐艦 楠・柏・杉・桐・榊・楓・桂
桃型駆逐艦 桃
楢型駆逐艦 楢・欅・槇
樅型駆逐艦 樅・楡・栂・榧
若竹型駆逐艦 若竹・呉竹・早蕨・朝顔・夕顔・芙蓉

潜水艦 伊16号・伊18号・伊53号・伊54号
潜水艦 伊1号・伊2号・伊6号
潜水艦 伊400号・伊401号
潜水艦 伊368号・伊369号・伊370号

千鳥型水雷艇 千鳥・真鶴・初雁

掃海艇 19号型掃海艇・1号型掃海艇
掃海艇 101号・102号

哨戒艇102号型

輸送艦 1号・5号・9号
輸送艦101号型

油送船 小型油送船

病院船 氷川丸

太平洋空母決戦

6:レイテ沖海戦
   (日本海軍崩壊す)
     押し寄せる大艦隊
     「武蔵」シブヤンの海に沈む
     西村艦隊突入す
     栗田艦隊の反転

艦隊コレクション・海上自衛隊

護衛艦DDG177「あたご」
護衛艦DDH181「ひゅうが」
護衛艦DD151「あさぎり」・DD101「むらさめ」・DD110「たかなみ」・DD115「あきづき」
潜水艦そうりゅう型
掃海艇MSC649「はつしま」
ミサイル艇PG824「はやぶさ」
輸送艦LST4001「おおすみ」/搭載艇LCAC(エアクッション型揚陸艇)
海洋観測艦AGS5105「にちなん」
SH-60K哨戒ヘリコプター
MCH-101掃海・輸送ヘリコプター
P-3C対潜哨戒機
US-2救難飛行艇

日露戦争以降から第一次大戦期の主力艦
大和型戦艦へと続く国産大型艦の歴史
     歴史の陰に埋もれた国産大型艦の草創期
     国産大型艦への挑戦は、装甲巡洋艦の建造から始まった
     世界最大の戦艦を造り上げるも、その後は試行錯誤の時代へ
     試行錯誤の果てに生まれた彼女たちの足跡を辿る

艦隊コレクション・日露戦争(日本海軍)

戦艦
一等巡洋艦
二等巡洋艦
三等巡洋艦
仮装巡洋艦
駆逐艦
水雷艇
通報艦
砲艦

艦隊コレクション・日露戦争(バルチック艦隊)

戦艦
一等巡洋艦
二等巡洋艦
水雷艇
駆逐艦
水雷砲艦
装甲海防艦
砲艦
病院船
輸送船
工作艦
曳舟


本書は軍艦の模型の写真が満載の“写真集”である。
戦史についての解説もあるので、それなりに勉強にはなる。
この模型は、どうやら「記念館・三笠」(日露戦争で戦った戦艦三笠で、現在は資料館として横須賀にある)で開催された模型の特別展に出展された作品を一冊の本にしたものらしい。
旧日本海軍の艦船模型は部品から手作りなので、多少、雑なところがないわけではないが・・・
それでも、これだけの数の艦船は圧巻である。
加えて、自衛隊の艦船等もなかなかのもの。
珍しいところでは、ロシア海軍のバルチック艦隊の模型・・・・
素朴すぎて面白さはないが、こういう船だったのか・・・ということを知ることができて面白い。


今年の読書:40冊目



読書 | 15:08:57 | Comments(0)
『帝国陸軍の最後 5 終末篇』


初版のまえがき

第1章 わが軍最後の二大退却戦

 1 歴史に名を残す一戦
     桜井軍団のビルマ脱出作戦
 2 兵力を割いて戦線を縮小
     遠隔地に残されたビルマ軍の苦境
 3 日本的戦法も効を奏せず
     各師団とも先を争って退却をつづく
 4 方面軍首脳の周章退却
     前線に“通告なし”に本部を撤退す
 5 待っていた軍司令部
     “情愛の統率”は実を結ぶであろう
 6 “生命の竹”に運命を託す
     全軍ペグ―山系を打って出る
 7 英将、長蛇を逸す
     苦難の退却戦みごとなる
 8 “敗軍の将”を厚遇
     英国は後まで桜井中将に酬いた
 9 ぜひ重慶に一撃を加えたし
     岡村はこの大作戦を東京に要請す
10 戦機はすでに去っていた
     今は広東、上海に戦略拠点を要す
11 問題の芷江作戦を発起
     まず老河口の空軍基地を攻略して
12 早期撤退は明断
     全軍、海岸線を目指して退く
13 「暴」に報ゆるに「愛」
     日本を感激させた蒋総統の宣言

第2章 本土決戦

 1 本土決戦に追い込まる
     大本営の奥を流れる焦燥の色
 2 50個師団の急設を要求す
     機動援助はすでに不可能であった
 3 裸の兵隊70万
     常識を超えた急速大動員の強行
 4 使命はただ「特攻」
     現われた沿岸警備の老兵たち
 5 特攻用の飛行機に限る
     優秀パイロットはすでに払底していた
 6 悩みは燃料の大不足
     保有総量、わずか8万キロリットル
 7 空戦は1回限りとす
     ガソリンが一滴もなくなるから
 8 士気は頼み得たか
     軍は依然「必勝の信念」を叫んだが―
 9 善戦しても勝てなかった
     数々の連敗には明らかな理由があった
10 水際決戦と内陸迎撃戦
     将星の間に異なる二つの戦法
11 ふたたび水際撃滅主義
     南九州軍の戦術思想の統一
12 戦備は順調に進む
     敵上陸点は南九州
13 米軍の南九州上陸作戦
     わが軍の予想とほぼ一致していた
14 決戦の準備なる
     関東からも兵力転用を考慮す
15 次戦に全戦力
     後図を策する術なし
16 米軍のコロネット作戦
     25師、1千余隻、2万余機

第3章 空襲、全日本を征す

 1 米国空軍戦略の成功
     電源と鉄道を逃がした戦術過誤
 2 微弱きわまる防空体制
     高々度戦闘は無力であった
 3 傍若無人のB29
     わが防空科学の遅れは致命的であった
 4 訓練を重ねていた米空軍
     帝都の写真撮影と爆撃演習
 5 米空軍に二つの戦術対立
     残念なりし日本のサイパン反撃
 6 米将ついに罷免
     爆撃方式の対立が表面化して
 7 死傷12万4千
     未曾有の江東爆撃
 8 5回の爆撃で被災58万戸
     自信を強めた司令官ルメー少将
 9 東京は50パーセントを焼失
     米空将の第1期野望完遂さる
10 B29延べ6千9百機
     グルー前駐日大使の献言通らず
11 惨たり被曝都市61個
     機雷封鎖は意外なる大打撃
12 偉大なる中止の聖断
     新大本営の松代移転は実現しなかった
13 最悪条件下に立ち向かう
     体当たりでB29を撃墜した
14 撃墜じつに714機
     わが防空部隊の善戦の統計
15 準備と思想の欠如
     日本の防空戦備と英国との懸隔

第4章 関東軍盛衰記

 1 一流陸軍の威容
     20個師をもって全満州に布陣す
 2 専守防衛の戦略
     大本営から関東軍への厳命
 3 軍容、ソ連を圧す
     山下、阿南両将下の最精鋭を集めて
 4 主将、南方に去る
     日ソ戦力の均衡逆転の第一歩
 5 「兵力転用」の大問題
     関東軍の南方参戦方針決まる
 6 名に恥じぬ武勲
     転用関東軍は随所で奮戦した
 7 総入れ歯の関東軍
     精鋭師団の全部を抽出した
 8 ソ連の脅威増大
     関東軍の内容は張り子の虎に等しかった
 9 対ソ戦略の変更
     満州の放棄も覚悟して
10 三主将の大連会議
     日・満・華一体は昔の夢と化す
11 ソ連の侵攻せまる
     現地の希望的観測と白木大佐の警告
12 急造の24個師団
     物が噛めない「入れ歯の兵団」
13 “大兵に戦術なし”
     名のみの第2航空軍
14 小兵にも“術と魂”
     各前線における猛烈なる抵抗

第5章 南方に戦い北辺に遺ゆ

 1 国境死守に全力
     最前線はみな決死の強兵であった
 2 猛攻をことごとく撃退す
     第135旅団の敢闘の日記
 3 強兵1千の決死隊
     責任に殉じた若い少尉たち
 4 挺進隊の不屈の闘魂
     露木大尉以下最後まで戦う
 5 砲と全員と同時に自爆
     悲壮をきわめた東寧重砲連隊の最期
 6 守兵の9割が戦死
     敵も虎頭守備隊の奮戦を激賞
 7 2日間に7千トン
     ソ連の勝鬨陣地に対する砲撃
 8 各陣地で猛抵抗
     不運、第278連隊
 9 侵攻最大は100キロ
     東部戦線における各地の防戦
10 殺気立つ幕僚会議
     悲涙のうちに終戦を一決す
11 連隊長の永別の辞
     道に殉じた若松満則大佐の自決
12 関東軍を挙げて労務者
     57万人が重労働を強制さる
13 運命のいたずら
     獄中に苦しむ将軍
14 皇帝、ソ連に拉致さる
     奉天飛行場に起こった意外の悲劇
15 幸運の第一人者
     危うく逃れた竹田宮
16 死亡13万5千人
     惨たる在満居留民の悲運
17 送還要請も黙殺
     関東軍へ恨みの声

第6章 和平の胎動

 1 見通しのない戦争
     明治将星たちの卓見を回顧して
 2 「和平」の望み絶ゆ
     甘かった米英認識の結果
 3 近衛一人が正論
     重臣の多くは平凡な意見上奏
 4 期待の献策なし
     陛下はすでに軍部を信用されなかった
 5 鈴木内閣の誕生
     東條大将は畑元帥を推した
 6 ソ連を通じ和平工作
     東郷外相の手みやげの内容
 7 陸海両将、激しく対立
     決まらぬ講和条件の最低線
 8 和平の方針、聖断さる
     終戦の具体化に一歩を踏み出す
 9 ソ連、会談を避ける
     返答はポツダム宣言に現わる
10 講和外交は論外
     ソ連は2年も前から米英と黙契
11 ポ宣言は賛否対立
     強がりの「鈴木談話」は原爆を誘う

第7章 陛下の聖断下るまで

 1 原子爆弾投下さる
     巡洋艦上のト大統領命令
 2 陛下は終戦を急がる
     好運の小倉市、難をまぬがる
 3 陸軍は終戦に反対す
     最高指導会議における激論
 4 深夜12時の御前会議
     閣議も結論えられず
 5 率直なる御言葉
     軍部の主張を適切に指弾さる
 6 攻撃続行の陸相布告
     軍部が考慮した戦術的の見解
 7 軍部また硬化す
     国体護持の実現に不安を抱いて
 8 外相は一路、和平へ
     勇気と才能をもって邁進した
 9 賛否は10対4
     鈴木首相も復活して裁く
10 暗躍する武断派
     クーデター計画の内容
11 異例の緊急召集
     虚をつかれたクーデター一派
12 歴史的聖断の内容
     全員落涙の中に終戦を一決す
13 宮内省に兵隊の乱入
     天祐にも玉音盤の奪取不成功に終わる

第8章 太平洋戦争終わる

 1 終戦末期の暴挙
     近衛師団長を射殺した青年将校
 2 割腹して大罪を謝す
     阿南陸相の心底とその態度
 3 陸軍の総意代弁
     陸相、一身に責を負う
 4 良将あいついで自決
     古武士の心境と態度を見る
 5 誇り高き責任感
     若い将校らの自決の数々
 6 皇族内閣生まる
     80年の「軍」に終止符
 7 復員に米船貸与
     600万邦人も故国へ
 8 大義名分を欠く
     軍の政治干犯は敗因の第一
 9 戦争指導に無理
     低下した政治家の質
10 攻勢終末点犯す
     勝敗を決した科学力
11 無謀な四正面作戦
     名将猛卒も勝てるはずはない
12 友邦と携えて平和を
     「孤立的中立」は現実に不可能である


今年の読書:39冊目



読書 | 22:51:09 | Comments(0)
『昭和の反乱(下巻)』


20 「ニ・ニ六」その前夜
       柴大尉「ボクはやじ馬」
       西田、事態を憂慮
       血気にはやる栗原中尉
       「半信半疑」の北一輝
       優柔不断な“暗君”川島陸相
       渡辺総監に警戒を勧告
       「報告」を信用しない社会部長

21 二・ニ六事件ついに勃発
       第一次、第二次の襲撃目標
       雪は降っていなかった
       勇み立つ栗原中尉
       湯河原班の出動
       歩1栗原部隊→総理官邸
       歩1丹生部隊→陸相官邸
       歩3安藤部隊→侍従長官邸
       歩3野中部隊→警視庁
       歩3坂井部隊→内大臣邸
       近歩3中橋部隊→蔵相私邸
       市川野重7田中部隊→輸送任務

22 やった!革命だ―
       事件と東京日日新聞
       捕虜となった写真班
       襲撃を免れた東京日日
       “昭和維新の断行あるのみ”

23 凄惨な武装集団の襲撃
       闇の中の乱射戦
       胸をうつ松尾大佐と四警官殉職
       侍従長をかばう健気な夫人
       警視庁を無血占領
       内乱を避けた警視総監
       内大臣邸、警官無抵抗で屈服
       りっぱだった内府夫人と女中頭
       一喝した高橋老蔵相
       牧野伯襲撃失敗の湯河原班
       風前の灯だった西園寺公
       板垣中尉の翻意
       反乱軍本部となった陸相官邸
       陸相に維新断行を迫る
       真崎大将現わる
       天皇、伏見宮と陸相に怒りを爆発
       騒然たる軍政、軍令の心臓部

24 決起部隊の第二次襲撃
       渡辺大将、応戦して倒れる
       「無礼!」と立ちはだかる渡辺夫人
       醜態!9時間半の無政府状態
       謎の宮城坂下門占拠事件
       中橋、守衛指揮権の奪取に失敗
       清原少尉の重要証言

25 尊皇義軍か賊軍か
       情勢は決起部隊に有利に展開
       抽象的な「陸軍大臣告辞」
       奇怪!もう一つの大臣告辞
       “官軍”となった決起部隊
       軍当局「維新大詔」を準備
       国民、初めて知る重大事件
       軍長老、決起将校と懇談

26 “叛軍”への凍道
       磯部ら驚喜の「戒厳令」公布
       「奉勅命令」の允裁を仰ぐ
       天皇の怒り頂点に達す
       激怒した海軍当局
       戦勝気分の決起部隊
       体を張った柴大尉の説得
       真崎大将に事態収拾を一任
       秩父宮の上京

27 形勢逆転、「統帥部」討伐に決定
       山口大尉、決死の熱弁
       足並み乱れる軍首脳
       全将校割腹を決意
       「ヤラウッ!」、一転断固決戦へ
       天皇、侍従武官差遣を拒否

28 討伐、硬軟両論で揺れる軍部
       秩父宮の“令旨”
       攻撃を29日払暁に延期
       歩3鎮圧軍、戒厳令司令部へデモ
       大討伐軍、帝都に集結
       暴動化寸前の赤坂山王台前
       「戒作命第14号」を下命
       関係師団幹部の苦悩

29 剣よりも強かった放送「兵に告ぐ」
       “決起部隊”悲劇の幕ぎれ
       万一流弾アルヤモ知レズ
       初めてラジオを活用
       決起部隊相次いで帰順
       集団殉死を誓う安藤中隊
       野中大尉の自決

30 押しよせるファシズムの嵐
       岡田首相、奇跡の生還
       失態をかくし弾圧へ
       政治を握った“幕僚ファッショ”
       異例の特設軍法会議
       北・西田は「右翼の仮面をかぶった共産主義者」

31 皇道派に大ナタを振う粛軍の嵐
       何も書けない「ニ・ニ六」
       取調べの手、記者クラブへ
       社会部長に出頭命令
       統制派の狙い真崎逮捕
       悲運の剣豪・柴中佐
       軍法会議判士決まる

32 解かれぬ戒厳令
       各界におよぶ捜査の手
       復讐に燃える統制派
       元伝馬町牢屋の衛戍刑務所

33 永田事件公判再開
       判士、弁護人を更新
       相沢の死刑判決を傍聴
       「仇を・・・・・」と子に遺言
       天皇陛下万歳を絶叫
       刑場を刑務所構内に急造
       悔み切れぬ痛恨事

34 拙速主義の暗黒裁判
       “裁判にあらず、捕虜への尋問”
       勅語を生かした論告求刑

35 決起五グループの判決
       将校班、死刑15名
       「叛徒」でなく「反乱罪」で処断
       苛酷な湯河原グループ
       下士官兵には寛大
       事実を歪曲した陸軍省発表
       死刑執行の射手と入浴

36 反乱将校班の処刑
       その朝の15名
       渋川絶叫「国民よ、軍部を信頼するな」
       鬼気迫る栗原の絶筆
       わずか90字の陸軍省発表
       戒厳令ようやく解除
       山口大尉、首脳部の汚職摘発

37 将校グループ第二班判決
       死刑免れた山口週番司令
       皇道派系殲滅の第三班公判
       江戸の敵を長崎で討たれた満井中佐
       北、西田をかばう吉田裁判長
       裁判長、陸相に抵抗

38 「ニ・ニ六」悲劇の終幕
       「磯部怪文書」事件
       作られた北、西田の「首魁」
       北、西田、磯部、村中の銃殺刑
       証拠不十分で無罪、真崎大将
       青年将校はなぜ決起した?

あとがき


今年の読書:38冊目



読書 | 14:00:32 | Comments(0)
『黄塵の中』


黄塵の中

サンジャックの敵

インパールの灯を―見た?

幼女の眼

担架の小隊長

分屯隊の家族

密林の挿話

波の果て

求道の戦旅

揚子江岸の放浪

 解説


「黄塵の中」は中国大陸での話・・・
「サンジャックの敵」はインパール作戦秘話ということで、インパールで戦った歩兵第60連隊第3大隊(福島大隊)の話・・・
「インパールの灯を―見た?」は、先の福島大隊の石川中隊の話・・・
「幼女の眼」は、中国における某部隊での話だが、戦記とは違う風変わりなエピソードの話・・・
「担架の小隊長」は中国における第3師団・歩兵第6連隊の担架小隊の話・・・・
「分屯隊の家族」も中国でのある分屯隊の話・・・
「密林の挿話」の副題は「一将校の足跡」、第18師団・歩兵第55連隊第11中隊の小隊長の、大戦初期のマレー攻略戦とビルマ戦線での話・・・
「波の果て」は特攻艇「震洋」の指揮官の話・・・
「求道の戦旅」はルソン島で戦った捜索第16連隊に配属となった軍医さんの話・・・・
「揚子江岸の放浪」は、中国大陸で戦った独立歩兵第124大隊の将校で、終戦後、中国軍に属して戦おうとした人の話・・・

これらの話は、完全な創作ではない。
ほとんどが従軍経験者から直接取材した記録を基にして書かれている。
部隊名や登場人物が実名で書かれているものもある。
が・・・かといってノンフィクションというわけではなさそうである。
こういうところが「戦場小説」の面白いところでもあり、難しいところでもあると思う。
すべての出来事が“事実”と思ってしまってはマズイわけで・・・
登場人物が実在の人物であっても、それはあくまでも“小説のモデル”であって、事実と創作が混在しているとみなくてはならない。
そういうところで混乱してしまうのだが、なかなか面白い“小説”だった。


今年の読書:37冊目



読書 | 18:01:22 | Comments(0)
『目に見えぬ侵略』


日本語版へのまえがき



第1章 オーストラリアを紅く染める
       属国化戦略
       脅かされる自由と主権
       共産党と中国人・中国国家の同一視

第2章 中国は世界における自国の立場をどう見ているのか
       共産党のイデオロギー教育
       洗脳された生徒たち
       党は国民そのもの
       「病人」には決して戻らない
       「ねじれた愛国主義」
       偉大なる復興
       オーストラリアへの領土的主張

第3章 僑務(きょうむ)と華僑
       華僑の動員
       ボブ・ホークのプレゼント
       オーストラリアで活動する中央統戦部
       中国系オーストラリア人の抵抗
       「中国人らしさ」を巡る争い
       中国系の「ハンソン主義」
       ニュースの統制
       中国の「声」
       中国の法律の範囲の広さ
       「彼らはやりたい放題だ」

第4章 黒いカネ
       中国における黄向墨
       中国の縁故資本主義
       習近平の汚職追放運動
       オーストラリアの黄向墨
       超党派の「関係」
       周澤栄
       祝敏申
       祝敏申とオリンピック聖火リレー
       ダスティヤリ事件に祝敏申が果たした役割
       政治的な装置

第5章 「北京(ベイジン)ボブ」
       「中国×××」研究所
       窮地に立たされる豪中関係研究所
       中国の「心の友」
       メディアとの取引
       騙されやすいジャーナリストたち

第6章 貿易、投資、統制
       「経済的な結びつきは政治目標の達成に資する」
       われわれはどれほど依存しているのか?
       党・企業複合体
       北京の対オーストラリア戦略
       貿易政治
       投げ売りされる天然資源
       エネルギー関連のアセット
       港湾と空港
       一帯一路
       オーストラリアにおける一帯一路とのつながり

第7章 誘惑と強要
       巨額の入札競争勝利
       オーストラリア内の中国の第五列
       「中国こそがわれわれの運命」
       ノルウェーとダライ・ラマ効果
       中国の地政学
       オーストラリアへの強要

第8章 新旧のスパイ
       ASIOへの諜報活動
       1000人のスパイと情報提供者たち
       ファーウェイとNBN
       ファーウェイの浸透範囲
       ハニートラップ
       フィッツギボンーリウ(劉)不倫事件
       ハイクビジョン(海康威視数字技術)
       サイバー窃盗
       サイバー戦士たち

第9章 「悪意あるインサイダー」と科学機関
       「1万人の華僑動員」
       ヒューミント(ヒューマンインテリジェンス)
       プロフェッショナルたちの集まる協会
       オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)
       データ61(Data61)

第10章 オーストラリアの大学で「魂に工作する」
       大学での思想工作
       思想管理
       人民解放軍をアップグレードするための資金提供
       洋為中用:外国を中国のために使う
       人民解放軍とさらなるコラボ
       ニューサウスウェールズ大学で中国のたいまつを掲げる
       人種的な飛び地
       「アカデミック・マルウェア」としての孔子学院
       われわれのクラス内にいる共産党
       愛国的な学生たち
       「告発して報告せよ」
       いかに対処すべきか

第11章 文化戦争
       買い取られるオーストラリア
       ある中国人の見解
       鄒莎の金(サリーゾウ・ゴールド)
       不動産の災い
       愛国的な作家たち
       神を仲間に引き入れる
       ANZACS(アンザック)(オーストラリア・ニュージーランド連合軍)の中国人
       オーストラリアの人民解放軍
       デジタル全体主義
       北京の南極計画

第12章 中国の友人:親中派
       チャイナ・クラブ
       いわゆる「現実主義者(リアリスト)」たち
       降伏主義者たち
       実践家たち
       親愛なる友人たち
       宥和主義者たち
       民主制度に反対するオーストラリア人たち

第13章 自由の価格

謝辞

監訳者解説   山岡鉄秀

脚注


著者が出版しようとしても、なかなかそれを引き受ける出版社がいなかったことで、ちょっと有名になった本・・・
それは当然な話で・・・
中国政府や中国共産党の影響を受けている人々(在オーストラリア中国人や親中オーストラリア人など)による報復を恐れて、出版社が次々と出版に尻込みしてしまったからである。
それもそのはずで・・・
ここに取り上げられた人々は、ほぼ全て実名で書かれているのである。
実名では・・・ちょっと・・・・ということであろう。
中国共産党の影響下にあるオーストラリアの政治家などの実名が挙げられているのだから、後々の事を考えたら尻込みするのは当然か?
中国がオーストラリアに対して“やっていること”は、私にとっては極々当たり前の話で、特に驚くほどのことではない。
本書を読んで「目から鱗が落ちた」・・・みたいなことを言う人がいたら、よほどの世間知らずか性善説に凝り固まっている人か・・・
だから、中国にやられちゃうんですよ・・・と言いたくなる。
中国の汚いやり口は、“孫子の兵法”を知っている人なら驚かないと思う。
それにしても、これほど毒されるとは・・・呆れた話・・・
オーストラリア人が自国にとって不利益なことを行なうのだから、一昔前の言葉を使えば「売国奴」と呼ばれてもおかしくはない。
よくそういう言葉が出てこなかったものだと思うが・・・
本書はあくまでも事実を述べているのであって、個人や組織や企業を非難して叩くことが目的ではないからだろう。

中国人留学生たち・・・
私から見たら泥棒に金庫番をさせるようなもので、危なくて仕方がない連中という感じ・・・
いつ、中国共産党からの命令で“テロリスト”に変身するか・・・
そういう連中を、もろ手を挙げてウェルカムというのもいかがなものか・・・
国内で暴動を起こしかねない“テロリスト予備軍”を招き入れるとは・・・
そして・・・中国企業・・・
泥棒に預金通帳と印鑑を預けるようなものではなかろうか?
“孫子の兵法”の定石通りの戦略である。
「騙すより騙されるほうが良い」という言葉があるが、“騙されて”共産主義者に支配されてしまうと、どういうことになるかわかっているのだろうか?(大汗)

本書を読んで、オーストラリアは・・・などと思っているようでは甘いだろう。
日本も既に同様なことになっていると思ったほうが良い。
本書の登場人物、その肩書、組織、企業を、そのまま日本の人物、肩書、組織、企業に当てはめてみると良い。

本書は、実名を挙げることで警鐘を鳴らした。
そのおかげかどうかは知らないが、最近、オーストラリアは中国に対して態度を硬化させている。
日本の場合、こういう実名を挙げて“暴露”する人が出てくるだろうか?
匿名や仮名、イニシャルでは真実味がない。
たぶん・・・実名を挙げて書くような人はいないだろうし、それを出版する出版社も出てこないだろう。
ということは・・・本書を読んで“想像”するしかない・・・ということになる。
そういう意味でも本書は一読の価値ありの本だと思う。


今年の読書:36冊目



読書 | 23:12:46 | Comments(0)
『本当はこうだった 南京事件』


「南京事件」に関する警醒の書―推薦の言葉に替えて―
          原 剛(軍事史研究家)
  はじめに
  1、本書刊行までの経緯
  2、本書の構成と内容
  3、南京事件についての補足説明
     (1)南京事件という歴史上の事件
     (2)いわゆる「南京大虐殺事件」の数に関する諸説
     (3)東京裁判の判決(1948年11月)
     (4)虐殺の定義
     (5)日本軍の捕虜対策の不明確
     (6)日本人の捕虜および中国人に対する蔑視感
     (7)中国軍の兵力
     (8)中国軍の指揮統制力喪失と中国民衆保護対策の欠如
     (9)中国人による暴行・掠奪・殺害など
     (10)南京の人口
     (11)地理的範囲
     (12)中国側の埋葬記録の信憑性
     (13)死体即虐殺死体ではない
     (14)歴史と文化の違い
     おわりに

はじめに

南京攻略戦関連年表

第1章 「虐殺」と「南京大虐殺」

  「虐殺」とは
  「南京大虐殺」とは
     「南京大虐殺」のアイマイ性
     東京裁判と南京事件
     その時、南京で起こったもの・・・・「南京事件」
     「南京大虐殺」の必須要素・30万
     「事件」と「大虐殺」の意図的すり替え
     正確な定義による議論を
  南京事件を考えるための基本資料

第2章 新聞報道と中山門一番乗りの謎

  上海から南京へ
  南京防衛の情況
  安全区の設定
  南京攻略命令下る―日本軍の進攻
  外郭陣地戦闘の概況
     鎮江の戦い
     句容、湯水鎮、麒麟門、堯化門付近の戦い
     句容、索野鎮、淳化鎮から南京までの戦い
  日本中を巻き込んだ大騒動―「南京陥落」報道
  中山門一番乗りをめぐる論戦
     野村主張
     高崎主張
     平本主張
  「一番乗り」の真相は
     歩20の主張
     歩35の主張
     真相
  高崎説への反論と新聞報道

第3章 南京占領と城外で起きたこと

  光華門と歩兵第36聯隊の「一番乗り」
  歩兵第19聯隊の湯水鎮救援
     湯水鎮救援の日時
     襲撃の日付 12日か13日か
     襲撃は13日だった
  第10軍の城壁攻略
     第114師団
     第6師団の城壁攻撃
  西郊での遭遇戦
  歩兵第45聯隊の捕虜所見
  馬群の捕虜処分
  百人斬余聞
  歩兵第66聯隊 雨花台事件
  歩兵第65聯隊 幕府山事件
     事件の概要
     小野資料集の価値と限界
     捕虜の数
     16日の火事
     捕虜1万の長さ
     捕虜を江岸に連行した目的
     捕虜の処理は切実な問題ではなかったか
     日本人は本質的に冷酷になれない

第4章 城内の混乱と残虐行為

  マスコミ、外国資料に見る南京陥落
  中国軍の退却と混乱
  日本軍の入城
  負傷兵の処置
  城内掃蕩での虐殺(上)司法部事件
  城内掃蕩での虐殺(中)安全区掃蕩
  城内掃蕩での虐殺(下)下関虐殺
  挹江門の死体は戦死か虐殺か

第5章 『南京戦史』と南京事件の数量的把握

  南京事件研究の転機・『南京戦史』発刊
  変容の兆し
  数の重要性と算出の方法論
  南京保衛軍当初兵力の考察(表10参照)
     南京戦の開始と推定した時点
     譚道平参謀の兵力判断
     外国人の兵力水偵
     戦闘兵、雑兵、新兵について
     表10の各数字の考察(註13)
     8万から15万へのプロセスとその批判
     結論
  南京保衛の行方(表11参照)
     損失と保存
     表11の各数字の考察(註32)
     損失10万へのプロセスとその批判
     南京保衛軍の行方
  南京事件における「虐殺数」の考察
     戦争犠牲者と「虐殺」の区別
     「虐殺数」の推定と結論

第6章 ラーベ日記と南京の「新事実」

  支那事変への拡大
  南京防衛と国際委員会(安全区)
  日本軍入城
     兵士問答と偽証
  婦女暴行と慰安婦
  安全区での乱暴狼藉
  「略奪」考
  国際委員会の抗議
  11人殺しの謎
  虐殺数は?犠牲者5?6万?
  ほぼ公正なラーベ日記

第7章 「大虐殺」の目撃証言者 曾根一夫の虚構を暴く

  ニセ証言の代表者たち
     中山重夫
     曾根一夫
     舟橋照吉
  「南京虐殺」のザンゲ屋 「曾根一夫」の正体
     疑問への手掛かり
     曾根氏の南京三部作
     学者の評価と私の疑問
  曾根氏の身元
     上海戦参加への疑問
     蘇州河戦闘の疑問
     曾根氏は歩兵ではなかった
     写真の謎
     支那事変の勃発
     野砲兵第3聯隊の出動
     野砲3の蘇州河戦闘
  南京への行軍
     南京の攻防
     南京攻略戦における補給
     曾根氏の正体
     曾根氏は馭者
     砲兵部隊の行軍
  ニセ日記
     ニセ日記の証明
     行動の検証・太倉出発
     行動の検証・行軍と補給
     行動の検証・徴発
     行動の検証・南京へ
  南京の占領
     南京攻略戦
     第3師団の南京戦
     野砲3の南京駐留
     曾根氏の南京到着
     見たもの、見なかったもの
     外電に見る南京郊外
  南京での見聞
     入城式
     入城式に参加したか
     曾根氏の見た虐殺
       1、下関虐殺
       2、戦友の残虐行為
  ニセ写真
     階級詐称
     ニセ写真
  曾根日記の総括

第8章 角良晴証言の全貌

  角証言の反響
  角証言の紹介
  角証言批判
  冷静な検証を怠った大虐殺派学者

第9章 松井大将「涙の訓示」の錯誤

  12月18日、慰霊祭後の訓示は無かった
  松井大将「涙」論争の経緯
  松井大将は何時泣いた?
     (1)松井大将涙の訓示
     (2)もう一つの慰霊祭
     (3)松本重治氏訪問と掲載英字紙発見
  錯誤の連鎖
     (1)見てきたような
     (2)松井大将の誤算
     (3)訓示の流用?
  「真実」の意味するもの
     (1)訓示の時期と「南京アトロシティー」
     (2)松井大将の失望
     (3)教訓

第10章 「侵略→進出」騒動の渦中で

  自虐教科書問題のルーツ、「侵略→進出」騒動
  「南京事件」についての「侵略→進出」騒動の効果
  騒動の概略
  新聞が大きく育てた小さな誤報
  「分かり次第、記事に」
  K記者のアリバイ
  誤報の上塗り
  一字に『毎日』の判断が
  訂正の5つのチャンス
  週刊朝日も右に習え
  みんなで書けば恐くない
  軌道修正の跡
  マスコミの素顔を見た

第11章 歴史教科書への抗議その1 曾根著作と東日記の引用

  「略奪命令」を載せる高校教科書
     偏向の多い記述・・・・上海戦と南京追撃
     「掠奪命令」の原本はどこに
     徴発と略奪―ヘーグ陸戦法規
     戦争―この人間の業
     官憲徴発と代金の支払い
     食料不足は輸送能力の不足から
  出典は『私記・南京虐殺』と「東日記」
     教科書執筆者への疑問―「東日記」からの引用
  削除・書き換えの要求と決着
     決着 一橋出版が削除

第12章 歴史教科書への抗議その2 中島日記の引用

  捕虜ハセヌ方針ナレバ―批判
  処理セシモノ約1万5千批判
  水増しの戦果報告の実態
  江上撃滅数への不信
     笠原十九司著『南京事件』(岩波新書)224から225頁、表1の批判
  数は如何に当てにならないか・・・・捕虜
  太平門1千3百の実相
  「7000人の捕虜虐殺」について
  中島日記は教科書に不適当
  中島のエピソード

第13章 永野法相「南京大虐殺デッチ上げ」談話をめぐる騒動

  永野法相「南京大虐殺デッチ上げ」談話騒動
  各新聞社の非難大合唱
  新聞各社の報道ぶり
  南京大虐殺と南京事件
  「南京大虐殺」は固有名詞
     南京大虐殺はデッチ上げ
     結論 皆で叫ぼう
  「謝罪」・・・・その調査と実態は?
  注目すべき二つの新聞記事
     (その1)
     (その2)タブー排し過去直視

第14章 毎日新聞との場合 太田供述書をめぐる報道犯罪

  平成2年12月14日夕刊の記事
  下関(シャアカン)―毎日新聞記事の舞台
  『毎日』への抗議と回答
  太田供述書の示すもの
     太田寿男少佐の供述書の概要
  梶谷日記
     梶谷日記及び手記「戦後片々」(『騎兵第4聯隊史』)より要約
  梶谷日記による太田供述書検証
  撫順裁判と太田供述書
  自白偏重と江口教授の「談話」
  江口教授からの書簡
  毎日新聞社への再度の抗議
  毎日新聞社の結論と処置
  結論

第15章 拝啓、朝日新聞社殿

  朝日社説の主張
  石原発言
  石原発言後の「大虐殺」報道
  ニューヨーク・タイムズ全面意見広告
  『朝日』社説の重要性
  公開書簡と朝日返書(第1往復)
  公開書簡第2信
  コラム「窓」と野村氏への回答
  朝日回答2と公開質問書第3信
  野村氏への「脅し」と抗議
  朝日最終回答
  『朝日』と本多記者のヤブヘビ
  社説問答の結論

第16章 岩波書店の歴史の真実

  岩波書店への第1信
  岩波書店からの回答1
  岩波書店への第2信
  岩波書店からの回答2
  岩波書店への第3信

追悼  日本大学法学部教授 秦 郁彦

板倉さんと南京事件裁判  弁護士 高池 勝彦

南京大虐殺派の天敵 板倉由明先生を偲ぶ  歴史教科書研究家 上杉 千年
   板倉由明先生と私
   板倉説に敗北した 南京大虐殺派の笠原九十司宇都宮大学教授

父 板倉由明と南京事件  真由美

原稿出典一覧

参考文献
   1 関係者の日記・回想録
   2 部隊史
   3 研究書など
   4 中国その他の文献

主な著作・評論
   〇 雑誌・週刊誌
   〇 ブックレット
   〇 研究誌
   〇 単行本


この本は、某会合で、某研究者から頂いた3冊の本のうちの1冊である。
その時に「この本は・・・ちょっと・・・ねぇ・・・なんだけど・・・読んでみますか?」と言って渡された。(苦笑)
周囲の“研究者”も「あ~それね・・・それは、確かに・・・ちょっと・・・ねぇ~だけど・・・」と苦笑されていた。
そう言われると、ちょっと気になる・・・(苦笑)
が・・・読んでみたが、私から見て特に“問題”があるような本ではなかった。(笑)

本書の著者は在野の研究者。
本業は会社の経営者である。
そういうところに何かしら“共感”するところがあるのかもしれない。
本書の題名である「南京事件」とは、いわゆる「南京大虐殺」のことである。
これについては多くの研究者が、虐殺があったとか無かったとかと、喧々諤々で今もって結論は出ていない。
そこにはイデオロギーの影響もあるだろうし・・・
そういう中で、この著書は、かなりまともな本ではないかと思う。
南京では「事件」が起こったことは間違いないが、中国の言うような「大虐殺」ではないことを明確に示している。
私も、全くその通りだと思うので、違和感は全くない。
が・・・本書を渡された時の「ちょっと・・・ねぇ~」が気になる。(汗)
本書の後半のほとんどは、マスコミのでたらめな報道に対する抗議である。
これでもかというほどの、しつこい抗議には読んでいて辟易してしまうが・・・
本人にとっては、看過できない問題なのだろう。
この、しつこさが「ちょっと・・・ねぇ・・・」なのかもしれない。(大汗)
もしくは・・・
南京大虐殺否定派の方々がよく批判しているのが「ラーベ日記」・・・
私も、かなりいいかげんな“証拠”だと思っていたのだが・・・
著者によると、「かなり公正なものだ」という・・・(汗)
「ラーベ日記」の解釈の仕方によっては、確かにおっしゃる通りである。
このあたりが、感情的になる方々からすると、「ラーベ日記」を評価するとは「ちょっと・・・ねぇ~」なのかもしれない。(汗)

著者は本書が世に出る直前に、病気でこの世を去ってしまったという。
全身全霊を傾けて執筆したのに、その本を見ることなくこの世を去ったとは・・・
なんと可哀相な事か・・・
しかし、この在野の研究者の業績は大いに評価され尊敬されるべきではなかろうか?
私は、いい本に出会えたと思っている。
本書をプレゼントしてくださった“研究者”の方に感謝、感謝である。


今年の読書:35冊目



読書 | 21:47:29 | Comments(0)
『南京事件「証拠写真」を検証する』


プロローグ 「証拠写真」の源流をたどる
     伝聞によるラーベの記録
     「4万人殺害」削除の謎
     国民党「極機密」文書は語る
     134枚の「証拠写真」を検証する
     証拠写真「流れ図」の概説

第1章 南京戦とは何だったのか
     日本軍を大陸の奥深く引き込む
     20万人の市民が「安全地帯」へ
     敵前逃亡した防衛軍司令官の唐生智
     捕虜となり得なかった不法戦闘員の中国兵
     「陸の孤島」で減少しなかった人口
     「日毎加わる親密さ」
     検証なしに記された「被害報告」

第2章 初めて世に出た「証拠写真」
     『日寇暴行実録』と『外人目撃中の日軍暴行』―「証拠写真」の源流
     A群写真の検証
      爆撃
       ●日本軍爆撃後の南京市?
       ●爆撃跡で泣き叫ぶ幼児?
       ●米砲艦パネー号誤爆
       ●爆撃からガソリンへ
      斬首、生き埋め
       ●斬首と4人の兵士?
       ●斬首後の頭を提げた「兵士」?
       ●「わが同胞を生き埋めにする」兵士?
       ●南京における公開処刑?
      死体
       ●幼児の死体
       ●池に浮かぶ中国兵の死体
       ●無辜の人びとが殺された?
      暴行および強姦
       ●病院の患者、「蹂躙された南京の婦女」
      拉致、掠奪
      刑にのぞむ人、孤児、逃げる親子、蹂躙された婦女
     B群写真の検証
      南京以外の写真の信憑性
      合成、演出、ひそかな転載、キャプション改竄

第3章 趣向を凝らした追加写真
     拾われた「16枚の写真帳」
     「写真館の店員」A氏の証言
     「拾得者」B氏の証言
     影の長さから判明した季節の矛盾
     なぜ源流写真と同じ背景なのか
     秘蔵されていた「マリオン・フィッチ提供」写真
     「日本兵の撮影」と暗示するために
     さまざまなところから持ち寄られた写真
      ●晒し首
      ●児童の虐殺?
      ●一般市民を殺害した?
      ●銃剣術の練習台となった中国兵?
      ●殺人競争と刀の手入れ
      ●斬首の瞬間、斬首後
      ●日本軍は残酷きわまりない?
      ●哀れな子供たち
      ●日本軍の戦車が民家を焼く?
      ●「日本軍の放火」写真?
      ●上海が南京に

第4章 「撮影者判明」写真はどのように使われているのか
     欧米人撮影の写真(1)
       ジョン・G・マギー師(米国聖公会伝道団宣教師)
        ●なぜ東京裁判に写真を提出しなかったのか
        ●字幕の追加で「フィルムに活気が出る」
        ●もう一つの「マギーフィルム」の出現
        ●「ジョン・G・マギー師」と記す意味
     欧米人撮影の写真(2)
       アーチボールド・スティール記者(『シカゴ・デイリーニューズ』紙特派員)
     欧米人撮影の写真(3)
       アーネスト・フォスター師(米国聖公会伝道団宣教師)
     日本人撮影の写真(1)
       佐藤振壽氏(『東京日日新聞』従軍カメラマン)
     日本人撮影の写真(2)
       不動健治氏(同盟通信従軍記者)
     日本人撮影の写真(3)
       松尾邦蔵氏(大阪毎日新聞社従軍カメラマン)
     日本人撮影の写真(4)
       村瀬守保氏(兵站自動車第17中隊二等兵)

エピローグ 「証拠写真」として通用する写真は1枚もなかった
     完全な検証への決め手を求めて
     「親中反日」の国際世論を創出せよ
     憎悪の感情の連鎖反応を断ち切るために

検証写真一覧・第1期~5期

南京事件関連文献・映画・主要参考文献一覧


「南京大虐殺」の証拠だとされている「写真」についての考察をしたのが本書。
その性格上、どうしてもグロテスクで、ショッキングな写真も多数掲載されている。
遺体の写真などは、気分が悪くなるものだが・・・
それに目を背けて「証拠写真」だと思い込まれても困るわけで・・・
よくよく見て見れば、当時は冬なのに、遺体がすべて夏服(半袖シャツ等)を着ていれば、これはおかしいと誰もが思うだろう。
いったい、いつ、どこで撮った写真なのか?
これらの「証拠写真」は、今、流行している「フェイク・ニュース」のはしりみたいなものである。
1枚、1枚、写真を検証していく本書は、貴重な資料でもあると思う。


今年の読書:34冊目



読書 | 17:06:47 | Comments(0)
『経済学の犯罪』


第1章 失われた20年―構造改革はなぜ失敗したのか
       資本主義経済がおかしくなっている
       自由貿易に対する誤った思い込み
       日本の緊急問題はデフレと雇用不安
       長期のデフレ、雇用不安になった理由
       「構造改革」が長期的停滞の原因
       市場化すべきではなかった「生産要素」
       「社会的土台」を市場中心主義が破壊する

第2章 グローバル資本主義の危機―リーマン・ショックからEU危機へ
       EU崩壊の危険性
       経済のグローバリゼーションと各国の政治の矛盾が浮き彫りに
       経済政策のトリレンマ
       グローバル資本主義を支える共産主義国
       「国家」が市場に従属する

第3章 変容する資本主義―リスクを管理できない金融経済
       「リスク」と「不確実性」
       金融市場の発展が「ブラック・スワン」を作り出す
       世界経済を支えた生産と消費のインバランス
       グローバリゼーションと国家の役割
       アメリカの「成長モデル」の転換と見せかけの繁栄
       「成長モデル」の限界が露呈
       経済学の前提の誤り

第4章 「経済学」の犯罪―グローバル危機をもたらした市場中心主義
       経済学の多様な学派
       シカゴ学派の勝利
       経済学の持つ「ヴィジョン」が見えなくなった
       「科学としての経済学」の装いの成立
       現実の「経済」と「経済学」の関係
       「合理的な科学としての経済学」という虚構
       市場主義経済学の掲げた驚くべき命題
       現実離れした理論が政策を動かした20年間

第5章 アダム・スミスを再考する―至上主義の源流にあるもの
       市場主義経済学の基本モデル
       アダム・スミスは「市場経済学の祖」なのか
       スミスの生きた時代
       なぜスミスは重商主義を批判したか
       「大地」に根ざした経済を擁護
       国富は戦略で決まる

第6章 「国力」をめぐる経済学の争い―金融グローバリズムをめぐって
       国力と経済学
       戦略としての自由主義、戦略としての保護主義
       「富の基盤」をめぐる二つの思考の対立
       ウェーバーとゾンバルトの対立点
       「交換の経済」と「生活の経済」
       ケインズの自由放任批判
       1920年代イギリスの「新しい現実」とケインズ
       「金融グローバリズム」と「ナショナル・エコノミー」の対立

第7章 ケインズ経済学の真の意味―「貨幣の経済学」へ向けて
       「ケインズは死んだ」のか?
       貨幣の発生は合理的には説明不可能
       貨幣の価値保蔵機能
       経済活動と不確実性
       金融市場の形成と実体経済
       「貨幣」の性質に注目したケインズ
       貨幣が過剰性を生み出す
       ケインズが「予言」した資本主義の長期的停滞

第8章 「貨幣」という過剰なるもの―「稀少性の経済」から「過剰性の経済」へ
       「クラ交換」の意味するもの
       ポトラッチに見る「原・交換」
       「原・貨幣」に付与される呪術的意味
       交換を可能にする「過剰なもの」
       「ゼロ・シンボル」としての貨幣
       「過剰性」を浪費するための「普遍経済」
       現代文明にも生きている「ポトラッチの原理」
       「過剰性の原理」が「稀少性の原理」をもたらす
       「過剰性」がさらなる「過剰性」を生み出す金融市場

第9章 「脱成長主義」へ向けて―現代文明の転換の試み
       豊かな社会=過剰化社会
       「過剰資本」と「過剰生産」
       市場が稀少性を生み出す
       豊かだけれど幸せではない日本人
       ポスト工業社会における「価値選択」
       社会的な価値は市場では選べない
       かつての「アメリカの事情」が今日の状況を生んだ
       グローバル世界の構造的矛盾と各国政治の不安定化
       「善い社会」を構想する

あとがき―ひとつの回想


本当に著者には申し訳ないのだが・・・
読み出してすぐに睡魔に襲われ、数ページも進まぬうちに眠くて眠くて我慢が出来なかった。(大汗)
“経済学”は、どうも私には向いていないのかも・・・
我慢して読み進め・・・
ちょうど真ん中あたりのアダム・スミスやケインズの話になって、ようやく分かり始め・・・
調子が出てきたかと思ったら、再びチンプンカンプン・・・(大汗)
とにかく理解ができる話と出来ない話が交互にやって来て起伏が激しい・・・
自分の頭の悪さにホトホト呆れたが・・・
著者が東京大学経済学部を出た博士なのだから仕方がないかなぁ~と自分を慰める。(大笑)
こういう“エリート”が書く文章は難解な言い回しが多い。
人によっては、非常にわかりやすい話を、わざと難しく書く人もいる。
難しい話を分かりやすく書ける人が“頭の良い人”だと思うのだが・・・(大笑)
すべてを通して読んでみて、最後の「あとがき」が一番理解できた次第・・・
つまり、このわずか数ページの「あとがき」だけを読めば、事足りたわけである。(苦笑)


今年の読書:33冊目



読書 | 17:55:37 | Comments(0)
『60代からの「恥ずかしくない」生き方』


はじめに
 人生を深め、成熟させていこう!

1章 こんな「恥ずかしい大人」になっていないか?
     ~60代からの生き方の作法~

 1 この話し方で「老化」がわかる!
 2 年の功―怒らない知恵
 3 なぜ、定年後の夫はうっとうしいのか
 4 酒も、ギャンブルも、ほどよい楽しみになる
 5 組織を離れると、すっかり力をなくす人
 6 義理や見栄にこだわると、交際費がバカにならない!
 7 世の中には、いくらお金を出しても手に入らないものがある
 8 老後は「それ」が許される
 9 親バカも孫バカも、過ぎれば自分の恥さらし
10 「過剰な期待」は我が身をほろぼす
11 10分程度の軽い運動でいい

2章 60代からの人生を「賢く、おもしろく」生きる秘訣
     ~基本は「一人」を楽しめる人になること~

12 一人旅は、味わい深い大人をつくる
13 他人をうらやましがるだけでいいのか
14 一人で行ける「なじみの店」をつくる
15 ゆっくり「一日エステ」もいい
16 パソコンを唯一の友にしない
17 考えておくべき「居場所づくり」
18 1回誘ったら、次は相手が声をかけてくるのを待つ
19 真剣に家事に取り組んでみる
20 料理ができる人は「一人でも生きていける人」
21 意外に見落とされがちなお金の問題、そして女性の自立
22 「1日10回感動する」をモットーに
23 花や木の名前を覚えると、毎日がグッと楽しくなる
24 遊びながら脳を鍛える「おもしろ検定」
25 孤独を癒すには「ペットを飼う」という方法もある
26 貪らない。怒らない。愚痴らない。

3章 60代から「心」の贅沢ができる人、できない人
     ~今しかできない「楽しみ」を満喫しよう~

27 60代の貯蓄、平均額は?
28 欲望をおさえることが、結局は身を守る
29 「スモールライフ」でラクラク生きる!
30 持ち物は「収納場所に入るだけ」と決める
31 自然と親しむ趣味は、今だからできる最高の贅沢
32 頭の体操にもなる「メモの活用術」
33 「うまい朝食」から1日を機嫌よく始めよう!
34 仲間づくりの秘訣は、「初回は絶対に断らないこと」
35 「ご近所力」をつけよう

4章 「60代ならではの魅力」を身につける
     ~毎日にもっと冒険心を持つ~

36 アンチエイジングよりマッチエイジングを
37 大人の器量は「読んだ本の量」で決まる!
38 教養は「さりげなく見せる」から知性が際立つ
39 自分の短所まで好きになれ
40 年を取れば取るほど、人は強くなる
41 大人のワザ―何があってもマイペース
42 「いい年をして」という考え方を捨てる
43 おおいにおしゃれを楽しむ
44 異性の友だちを持つ効用
45 60代の夫婦は「感謝し合ってこそ」
46 セックスも、食事も、楽しんでいるか?
47 パートナーがいなくても人生を楽しめるか
48 夢の「海外ロングスティ」の現実は―?

5章 「60代から再び働く」という選択肢もある
     ~これだけは知っておきたい、第二、第三の就職について~

49 本当に“悠々自適”でいいのか!
50 定年後も「仕事がある人、ない人」の違い
51 70歳、80歳まで働ける人はこんな人
52 再就職先は「選り好み」できません
53 何もかも新鮮に、ワクワク仕事ができる秘訣
54 「今の自分にとって最高の仕事」と思えるか
55 同窓会や地域活動は人脈を広げるチャンス
56 収入は高望みしない
57 起業して、一国一城の主になる
58 “選手交代”という定年後の生きる秘訣
59 ブログなどで発信し、仕事への道を開く
60 エキストラ、シニアモデルなど、面白体験で稼ぐ

6章 人生90年時代―心から満足するために
     ~「ありがとう」と言われて見送られる人になる~

61 60代からの「老前整理」のすすめ
62 60歳のラブレター、書いてみませんか?
63 子どもへの「甘え」を捨てる
64 「子どもの世話になる」でいいのか
65 老後だから味わえる、人生の本当の楽しさ
66 「死もまた人生の一幕」と静かに受け止める
67 生まれるときも一人、死ぬときも一人
68 存命の喜びを味わい尽くす
69 死ぬときに後悔しないために
70 「よかった」「ありがとう」で人生を埋め尽くす


やはり60歳になったら、こういう本を読まねばなるまい・・・と思って読んでみた。(大笑)
「恥ずかしくない」生き方・・・というのであれば・・・
逆に「恥ずかしい」生き方とは、どういう生き方なのか・・・
残念ながら、それについてはチラリと一部、言及されているのみで、広範囲にはわたっていなかったのが残念。
そうなると・・・ただのごく当たり前の話の羅列・・・となる。
70項目にわたって書かれているが、ごくごく当たり前の話だと思うし、すでに同じような考えで実行しているものもある。

かといって、全く無駄だったとも言い切れないが・・・
例えば・・・
真の知性のある人とは「多くのことを知っているかどうか」ではなく、時と場所に応じて、その場にいる人にとって居心地のよい心遣いができる人を言うのである・・・とか・・・
なるほどねぇ~・・・である。
また、「優雅な生活が最高の復讐である」というスペインのこどわざについて・・・
厳しい運命に襲われても、その中で目いっぱい楽しんで生きる。そうすれば厳しい運命を笑って吹き飛ばすことになり、それが運命に対する最高の復讐になるという話・・・
すでに、そういう考えて生きてきましたが・・・改めて読んでみて、なるほどねぇ~である。
一応、今までの生き方で間違いはなかったかな・・・と再確認・・・(笑)
ロシアの小説家チェーホフの言葉・・・・
「男と交際しない女はしだいに色あせる。女と交際しない男はしだいに阿呆になる」も、なるほどねぇ~なのだが、ちょっと実行するのは難しいかも・・・(笑)
でも、考え方はわかる・・・

本書から得たものは、この3つだけ・・・
あとは・・・ごくごく普通の当たり前のお話しである。(汗)
ただ、1つだけ、納得できないものがある。
「シニアモデルで稼ぐ」という話であるが・・・
映画・ドラマのエキストラなどは結構でしょうが、サプリなどのシニアモデルは、いかがなものか・・・
膝の痛みが消えるサプリだの、ダイエットのサプリのモデル・・・
ほとんど詐欺まがいのCMに出演して小銭を稼ぐことを推奨するというのは問題ではなかろうか?
著者は、医者なのである。(汗)
膝の痛みに効くサプリなどは、医学的にまったく根拠がないと言われているのに・・・
そういう商法の片棒を担いで小銭を稼ぐというのは「恥ずかしい」生き方ではないだろうか?(大汗)
私はこの件に関しては全く納得いかない・・・

この部分を読んだ瞬間、わざわざ金を出して買ってまで読むほどの本ではなかったな・・・と後悔した。


今年の読書:32冊目



読書 | 21:16:49 | Comments(0)
『マリス博士の奇想天外な人生』


 1  デートの途中でひらめいた!
 2  ノーベル賞をとる
 3  実験室は私の遊び場
 4  O・J・シンプソン裁判に巻き込まれる
 5  等身大の科学を
 6  テレパシーの使い方
 7  私のLSD体験
 8  私の超常体験
 9  アボガドロ数なんていらなあい
10  初の論文が《ネイチャー》に載る
11  科学をかたる人々
12  恐怖の毒グモとの戦い
13  未知との遭遇
14  1万日目の誕生日
15  私は山羊座
16  健康狂騒曲
17  クスリが開く明るい未来
18  エイズの真相
19  マリス博士の講演を阻止せよ
20  人間機械論
21  私はプロの科学者
22  不安症の時代に

謝辞

訳者による著者インタビュー

訳者あとがき


著者は、キャリー・マリスという人・・・
自叙伝なのだが「奇想天外な人生」なんていう題名だから、本書が真面目な本なのかどうか題名だけでは迷ってしまうのだが・・・
このマリスさんは本物の博士である。(大笑)
今、流行している新型コロナウイルスの検査で注目を浴びているPCR(ポメラーゼ連鎖反応)検査を発明した人で、この発明により1993年にノーベル化学賞を受賞している科学者なのである。(驚)
ノーベル賞科学者の書いた本書の表紙の写真は、サーフボードを抱えたご本人・・・
無類のサーフィン狂だそうで・・・(大汗)
だからといって、なにも、サーフィンの写真を表紙に使わなくても・・・と思うのだが、そういうところからも、この博士が、他の威厳ある博士と違うところがわかる。
一種の変人?(苦笑)
自分が無類の女好きであることや、麻薬のLSDを吸引してトリップした体験談などを平気で自分で暴露するんだから驚きである。
博士には失礼かと思うが、天才とナントカは紙一重?(苦笑)

博士がノーベル賞の受賞前に、その功績で日本の「日本国際賞」を受賞して来日している。
この時の皇后陛下との話のやり取りなどは非常に興味深い。
日本がマリス博士に賞を与えたというのは、さすがに先見の明があったと褒めるべきか?
博士のそのLSD使用などの言動から周囲からはノーベル賞は難しいと心配されていたらしいが、さすがにPCRの発明は誰もが評価せざるを得ない大発明だったようである。

博士の話によれば…
PCRに高額の装置は必要なく、PCRによって超微量のDNAを検出でき、それを何十億倍にも、ごく短時間で増幅できるのだという。
この方法は遺伝子疾患の診断にも有効で、個人の遺伝子の中の病気を見つけることが出来るのだという。
また、培養して調べるのが難しい病原体の遺伝子を検出できるので、感染症の診断にも利用できるという。
それで、今回の新型コロナウイルスで、やたらとPCR検査という言葉が出てきたわけだ・・・
また、PCRは犯罪捜査でも力を発揮し、微量の精液、血痕、毛髪から犯人が誰かを言い当てることができるという。
さらには新しい分野、たとえば分子考古学なども開拓できるというのだから、たしかにノーベル賞ものだろうと感心した。
そのPCRがひらめいたのは、デート中のドライブの最中だというのだから笑ってしまう。
さすがに天才は違う・・・(笑)

博士の見解も面白い・・・
たとえば、コレステロールについての見解・・・
コレステロールの数値に一喜一憂して善玉コレステロールの値を上げ、悪玉コレステロールの値を下げるという努力は、本当は意味のない努力であると断言する。
実際は、善玉と悪玉のコレステロールの比が本当に健康に影響を及ぼしているかどうか、確実な証明は何もないというのである。(笑)
食事と栄養についても同様・・・かなり手厳しい見解を述べている。
さらには、HIVがエイズを引き起こすと証明した人は、いまだかつていないとまで断言する。(驚)
このエイズの話などについては、かなり手厳しい発言をしており、非常に興味深い話である。
“地球温暖化”と騒がれている環境問題に関する見解・・・納得できる話なのである。
歯に衣着せぬ、率直な話・・・
“その世界”では変わり者として敬遠されるだろうなぁ~と思うが、こういう“正直な話”は私は好きである。(笑)

本書の最後に、訳者による著者のインタビューが載っている。
こういうのも珍しい気がするが・・・
これまた面白い・・・

著者のマリス博士は、昨年の8月に74歳でお亡くなりになっている。
今回の新型コロナウイルスのパンデミックと、その対応・・・
ご本人が生きていたら何と言うだろう?
博士の意見を聞きたかったなぁ~
あ~なんとも残念だ・・・・

本書は“ちょっと変わった博士の面白い本”である。


今年の読書:31冊目



読書 | 23:11:04 | Comments(0)
『世界五大文明衰亡の謎』


はじめに

文明衰亡の法則を探り、日本文明の興隆を予見する

序章 文明の衰亡をの謎をさぐる
     巨大文明の崩壊を告げる危険なシグナル

   1 恐龍が示す「巨大化」と「絶滅化」の因果関係
   2 「西洋の没落」を予言したシュペングラーの発想の原点
   3 トインビーの反論―「西洋文明はまだ“成長期”にある」
   4 文明には三つの生態(中心・周辺・独立)がある
   5 中心文明と周辺文明の“運命”には五つのパターンがある
   6 はずれた歴史予報「唯物史観」の欠陥と人知の限界
   7 文明衰亡の前に出現する五つの赤信号とは

第1章 ローマ文明衰亡の謎
     周辺文明の下克上により滅んだローマ文明

   8 ローマ文明の紀元は「兄殺し」に始まった
   9 ネクラな真面目さが生み出した大ローマ帝国
  10 ローマ帝国の繁栄の基盤は、奴隷の獲得にあった
  11 金権政治の極致―競売にかけられた皇帝の位
  12 「パンの無料配給制」という社会保障はローマ人をダメにした
  13 コロセウムの熱狂こそローマ帝国衰亡の前兆となった!
  14 競馬・浴場・グルメに走らせたローマ市民のあり余る余暇
  15 外国人傭兵に防衛を委ねたローマ市民の運命
  16 ローマの実例から学ぶ「国際都市化→衰亡」のシナリオ

第2章 唐代文明衰亡の謎
     中心文明が周辺文明をのみ込む再生型の塔代文明

  17 南方系と北方系が交互に中原を制した「再生型」の中国文明
  18 中国三千年の歴史は、小国の群立と大国の統合の繰り返し
  19 大唐帝国の“膨張”を可能にした政経システク
  20 張りめぐらされた大交通網が唐代文明の礎となった
  21 世界最大の都市となった長安の栄華の実態
  22 自作農民の奴隷化と流民化が唐帝国の活力を奪った
  23 府兵制(兵農一致)から傭兵制へ―軍閥の誕生
  24 大唐帝国を内部から腐蝕した三女傑と宦官たちの跳梁
  25 中央の派閥抗争(牛・李の党争)は“滅亡のシンドローム”

第3章 英国文明衰亡の謎
     植民地・米国に乗っ取られた英国文明の悲劇

 第1節 発展時代の裏面
  26 「パックス・ブリタニカ」をもたらした“近代の経済・技術文明”
  27 “海を制した国”のめまぐるしい覇権レースの結末
  28 “海の道”と帆船の活躍が英国文明急成長の秘訣
  29 国富の源泉を“工業”に転換した英国の世界戦略
  30 世界を虜にして栄えたロンドン金融資本の底力
  31 「栄光ある孤立」のねらいは、ヨーロッパの勢力均衡だゅた
  32 パックス・ブリタニカを支えた“世界語”としての英語
  33 黒の流行の謎・・・・世界中に広まった英国の「葬式ファッション」
 第2節 衰亡時代の裏面
  34 近代文明の特徴―英国の相対的衰亡とは
  35 英国の経済成長が他国に遅れた真の理由
  36 衰亡を呼んだ「英国病」の根は、繁栄に酔った“傲慢”にある
  37 ヴィクトリア女王の「帝国主義」は最後のあがきとなった
  38 張子(はりこ)の虎である大英帝国の正体を暴露させたボーア戦争
  39 戦争で国力のダウンした英国と、それを計算していた米国の謀略
  40 二度の世界大戦に勝ちながら消滅してしまった理由
  41 民主主義の手本、二大政党の交替劇が英国を衰亡させた!

第4章 ソ連文明衰亡の謎
     「理念」の帝国の劇的な登場と退場

 第1節 発展時代の裏面
  42 絶えず侵略されたロシアの逆襲―「陸の道」による帝国化
  43 ロシアはツアーリズムを共産主義に変えて解体を防いだ
  44 「ソ連邦」誕生期に暗躍した二人の米国人(ハマーとロックフェラー)
  45 覇権大国化の新手法―革命を輸出したコミンテルンの謀略
  46 二十世紀の三大国家犯罪の一つ、ソ連のラーゲリの実体
  47 「絶滅収容所」を利用して成功したソ連の“工業化”
  48 覇権を分け合った米・ソの百分率取引
  49 米ソの冷戦は理念国家が生んだ自滅的行為か?
 第2節 衰亡時代の裏面
  50 なぜソ連に共産主義貴族が誕生したのか?
  51 金看板「計画経済」こそソ連経済の失速を招いた
  52 KGBとジェルジンスキーの銅像の倒壊をつなぐもの
  53 戦車が先兵となった「ブレジネフ・ドクトリン」
  54 鉄のカーテンと情報操作がソ連帝国の延命に役立った
  55 電波の普及により覚醒し始めたソ連国民
  56 ソ連邦が“呆気なく消滅した”真の理由
  57 新生ロシア=CISに未来はない!

第5章 米国文明衰亡の謎
     最後の西洋文明が現出する崩壊への道筋(シナリオ)

 第1節 発展時代の裏面
  58 最後の西洋文明として登場した米国文明
  59 米国文明の“異質性”は、移民で構成された多国籍文明
  60 最初の“理念国家”アメリカの建前的「三種の神器」とは
  61 米国文明には「虐殺と奴隷化」という二つのトラウマがある
  62 鉄道、鉄鋼、石油を御三家とする「金ピカ時代」の歪み
  63 米国文明の衰亡要因となる膨大な「新移民」
  64 英国に追いつき、追い越した工業国アメリカの「不公正」貿易
  65 ウィルソン大統領の対ソ戦略は、自由民主主義の輸出だった
 第2節 繁栄時代の裏面
  66 戦争を繰り返して世界一の債権国にのしあがった米国
  67 「アメリカン・ドリーム」の象徴(シンボル)となった自動車とその大量生産秘話
  68 消費を“美徳”とした米国式生活法の落とし穴
  69 蔓延する巨大化信仰の極致―GNP神話の実体
  70 ケネディ暗殺の真相を公開すると、米国文明の「理念」が崩壊
  71 「アメリカン・ドリーム」と米国の威信を爆撃したベトナム戦争
  72 60年代の「若者革命」と黒人暴動はアメリカ解体の“のろし”
  73 黒人暴動を引き起こした公民権運動の虚構
  74 アメリカの縮図―「チョコレート・タウン」と化したワシントン
 第3節 衰亡時代の裏面
  75 スー族(訴訟者)の増加は「理念国家」が崩壊する前兆だ
  76 ロビーストという名の白アリに食い荒らされた議会政治
  77 米国車が日本車に追い抜かれた三つの理由
  78 ガタガタ道路、ボロボロ橋にみる米国社会資本の裏事情
  79 世界一の“金持国”から世界一の“借金国”への転落
  80 ホームレスは米国式生活法の終着駅となる
  81 麻薬がらみのパナマ侵攻が示した米国文明衰亡の真相
  82 放縦乱脈な性意識が導いた家族の崩壊
  83 文明衰亡の尺度となる教育水準の低下現象
  84 「強いアメリカ」が米国を弱体化させるパラドックス
  85 アメリカ合衆国が辿る消滅へのシナリオ

第6章 日本文明繁栄の謎
     21世紀の世界文明のモデルとなる日本の貢献度と危険度

  86 日本文明は目下上昇周期にある
  87 未来の「世界文明」のモデルとなるのは日本文明だ!
  88 異種の言葉が溶解する日本こそ「文明のルツボ」だ
  89 時代にマッチした日本文明の基本―「小さいことは美しい」
  90 万類共存の日本文明が世界に貢献する
  91 仕事と遊びを一致させてきた日本人の活力
  92 ファジー的な日本文明が世界に貢献する時代
  93 米国の家庭崩壊で脚光を浴びる日本人の信仰と「家意識」
  94 日本文明にともる赤信号=西洋文明の後遺症
  95 東京の「一極集中」はもう限度を超えている!
  96 外圧による内需拡大は日本文明の自殺行為だ!
  97 安易な「国際化」は百害あって一利なし
  98 日本だけが「平和主義」を主張すると世界は戦争になる?
  99 傲慢病をまき散らす夜郎自大のマスメディアの陰謀
 100 日本文明の挑戦―受容型から能動型への転換


本書は、ローマ、中国、イギリス、ソ連、アメリカの5つの文明の衰亡について書かれている。
平成4年に発行された本なのだが、米国文明が衰亡しているというのには驚いた。

「パックス・ブリタニカ」「パックス・アメリカーナ」などの懐かしい言葉に再会した。
私が大学時代に地政学の授業で学んだ言葉である。
この授業で、今でも覚えているのは、これだけである・・・(苦笑)
この時に文明は地球を一周するという話を聞いた。
黄河文明、インダス文明等々から・・・ヨーロッパに移り・・・・
スペイン、ポルトガル、オランダ、イギリスと“覇権”が移り・・・
今はアメリカだが、そのうち太平洋を渡ってアジアに来るという。
35年以上も前に授業で聞いた話である。
アジアとなれば・・・・覇権を握るのは、日本か中国かインドか・・・・という。
あの時の話が思い出される・・・先生の言っていたことは本当かも・・・(笑)

その日本・・・
残念ながら、現在の日本はローマの衰亡に似たような状態になっている。
本書に書かれていることを読めば読むほど、その類似点に驚く。
これじゃ、日本もまもなく衰亡するだろうな・・・・である。

最終章の日本については、『繁栄の謎』と題して日本をかなり“持ち上げている”ような気がしないでもないが・・・
自分の国のことだから、多少はやむを得ないかも・・・(苦笑)
それでも、かなり的を得た警告をいくつも発している。
このままでは、やっぱり近々衰亡するかも・・・
これらは傾聴に値する話である。


今年の読書:30冊目



読書 | 17:02:48 | Comments(0)
『日本名城秘話』


築城名人の戦国武将たち
中世城郭から近世城郭へ

     堅固な防御陣を構成する中世城郭
     戦国大名の美意識が結実した天守閣
     築城の専門技術者集団
     築城黄金時代の名人たち

五稜郭
     箱館戦争と五稜郭
弘前城
     津軽為信の弘前築城
仙台城
     関ヶ原合戦の副産物
若松城
     蒲生氏郷と若松城
川越城
     老中の居城
江戸城
     掘り出された江戸城
小田原城
     戦国最大の巨城
松本城
     石川数正と五層の大天守
甲府城
     武田信玄と征服者の城
金沢城
     天守のない名城
一乗谷館
     朝倉敏景の城づくり
浜松城
     徳川家康と浜松築城
名古屋城
     天下普請の城
岩村城
     女城主の哀話
岐阜城
     宣教師が見た信長の城
伊賀上野城
     天下一の平山城
彦根城
     寄せ集め建築の名城
安土城
     穴太の石工と大工岡部又右衛門
二条城
     覇者の城の落日
郡山城
     豊臣秀長と郡山築城
大坂城
     地下に眠る秀吉の巨城
篠山城
     天下太平の布石となった城
姫路城
     千姫と姫路城
岡山城
     安土城を模した天守
福山城
     勇将の築いた城
広島城
     中国の覇王と桃山文化
鳥取城
     二つの鳥取城
月山富田城
     掘り出された戦国城下町
萩城
     毛利輝元の萩築城
高松城
     壮大な海軍根拠地
今治城
     日本のゼーランジャ城
伊予松山城
     築城の名手、加藤嘉明
高知城
     百々越前の高知築城
福岡城
     天守がなかった巨城
島原城
     島原の乱と島原城
佐賀城
     歴史を語る鯱の門
臼杵城
     怒れる牝獅子エサベル
熊本城
     天下人になれなかった清正の城
飫肥城
     日本最長の攻防戦

敵城攻略のノウハウ

     戦国の攻城戦
     自滅を待つ
     地形を読む
     敵を揺さぶる
     理想的攻城戦法


今年の読書:29冊目



読書 | 23:22:47 | Comments(0)
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